野川公園サイクリング

(日程)
01年11月18日(日)

(テーマ)
田舎風景の残る秋の国分寺崖線(*)、野川サイクリング路をのんびり走る。
(*)国分寺より田園調布まで多摩川と環8の間に断崖ができており、緑豊かな景観を作り、湧き水も多く田舎風景もよく残っている。野川は国分寺の湧き水を源泉とし二子玉で多摩川に流入し、都内の小河川では珍しく岸辺を形成し四季折々の美しさが楽しめる。魚や渡り鳥も多い。

(コース)
二子玉より三鷹の野川/武蔵野公園まで野川沿いに走り、戻りは途中から多摩川へトラバースし二子玉に戻る。(走行距離40km)

(参加者)
松田、松広&3Jrs、森永、江畑、瀧、金指、谷野、畠田&Jr

(行程記録)
集合 :9時30分 二子玉 畠田宅
まっちゃん、松広:クルマ、江畑:中野寮より走行、森永:輪行&走行、瀧:目黒寮より走行、きん姉:荻窪より走行、ヤヤ:輪行 とみな頑張って集合した。

瀧坊は40分遅刻。やはり気合の入れ方がNSAに比べ弱いか? それに比べ秀ちゃんは1時間前に到着(もっとも時間を間違えたらしい)。秋のつるべ落としは気になるところなので、康司先導で先発させ、ぼくが瀧を待ってあとからぶっとばせば追いつくだろうと思ったが、康司が自信ないとこれまた何度も行っているコースなのに不甲斐ないこといい、結局待つことになった。

今回の見モノは、パパ昭彦の生活感溢れる姿、ママチャリの後ろに次男の克彦くん、前に3歳の真奈ちゃん、フロントの籠とDパックには食料満載であまりにバランス悪そうでみなで分配した。前回のレーシングパンツにぴかぴかのロードバイクの勇姿とはえらい違い。

ヤヤチャリのセットアップは終わるも(Vブレーキはパッドとリムの間隔を狭くセットしており、擦らないように中央にタイヤを微妙に調整する)、まっちゃんの後輪がぴったしこない。軸のスプリングが逆方向だ、わずか1mmのものだがだめなんだ。まさにチャリは精密機械。

瀧が到着し、全員そろったところで出発。ぼくがトップで瀧に無線機持たせてアンカー。早速、瀧から受信あり、「前の晩、テキーラ飲んで、云々」 無線機は言い訳するためのものではない、二日酔いくらいで何だ、言い訳無用!! と厳しくシャットダウンしてやった。これだけ人数いると必ず間隔があき、かつチャリはチェーン外れやトラブルもあり無線機は必須。

まず多摩川を走り、野川サイクリング路へ入る。友彦くん(パパ昭彦の長男)は、野川の白鷺を見て「白鳥っ」と、ぼくはあれは「白鷺という鳥だ」と教えてやる。自然はそのものが学校なのだ。まず、次大夫堀(じだゆうぼり)という森と田舎家、田んぼのある畦道を通過し、ここ世田谷?都内?というような場所を走る。

世田谷通りを越えたあたりで、ヤヤから「ジミー、変な音がでるんだけど、ちょっと見て」と言われ、ぼくはおもわずヤヤの尻を見たのだが、音は尻からではなく、やはりチャリから出ているようだった。
タイムロスを気にして(イネがせっかちと人はいうけど、時間管理はリーダーの大事な仕事なのだ)、康司にみなを連れて走れ、と指示だしたら今度は了解しみな走った。まっちゃんは、相変わらず厚着でここで着替えた。

チェーンホイル(前のギア)のディレイラー(変速装置)がチェーンを擦っている音だとすぐわかった。ディレイラーが緩んで曲がっていたのでアレンキー(六角レンチ)で正位置に締め直し、これでOK。

出発しようとした時、瀧から受信「行き止まりになった」とのこと。早速向かうと川の対岸が工事で行き止まりになっており、そこには野鳥観察の人達に混じって連中がたむろしていた。幸いわずかの後戻りでこっち岸に来る橋があり、すぐにぼくらと合流できた。

ここは、成城と狛江の中間地点で静かな住宅地があり、川沿いに桜並木、休憩ベンチなどあり気持ちのよいところ。そのまま順調に走り、甲州街道を抜け、深大寺付近を通過し三鷹市に入る。景観は、いっそう里山を流れる小川のようになり、岸辺の散歩道、水に戯れる鴨、小魚を狙うサギがいる。

二子を出て1時間40分、野川公園の自然散策地に着く、ここは護岸もなく自然の川そのままとなっている。また尾瀬のように木道を設け水生植物観察のできる散歩道もある。このまま岸辺を武蔵野公園まで走る。この辺りの紅葉は美しく、川沿いにすばらしい景観を与えている。武蔵野公園の森に入ったところでプラタナスの美しい林があり、そこで記念撮影をしそのまま森を通り抜け野川公園に戻る。

芝生の中を走り、目的地に到着(12時15分)。店を広げようとしたのだが、フルートの練習をしている女の子がいたので騒ぐと悪いので移動、次に店を広げようとしたら、今度はヤヤとキン姉から「日当たりよくUVがどうのこうの」と、また移動を強いられる。いったいUtility Vehicle(ワゴン車)が日当たりとどう関係あるというのだ!

ぐるっと回ってようやく店場決定。水場もそばにあり、若衆は泡買いに行き、しゃぶの体勢に入る。こういう時は、ちびっこにまず食べさせてとっとと撤退してもらい、大人はゆっくり団欒する。

しゃぶ開始してほどなくするとフリスビーが木に掛かったと連絡を受け、瀧とヤヤが救援に向かう。その間も食事は進む。なかなか戻ってこないので、ぼくが見に行くが、まだちびっこ達と格闘していた。瀧に肩を借りて木に攀じって取った。戻ってみると、もうしゃぶは無い。ヤヤは、食いっぱぐれたが、瀧は当初猛烈な勢いで食ったので楽しめた由。

やさしいまっちゃんは、ヤヤの為に(そういうつもりは毛頭なかったらしいが)腸詰とキーマカレーをボイルドしており、サンドイッチの準備していた。これで、大食いのヤヤさんも満足したようで、機嫌を損なわずに済んだ。もちろん、ぼくらもこれも食った。さらに銀杏を持ってきておりコッヘルで炒って食った。なぜか、パパ昭彦が塩を持参しており、絶妙の秋の味覚を楽しめた。

こうなると日本酒も飲みたくなるのだが、ぼくは寒かったら振舞ってやろうと持っていたので、お燗をつけた。腹も太り、好きなことをし、フリスビーがまた木にひっかかった(今度は大人が掛けた)。こいつはどーも滞空時間よりも圧倒的に木で休んでいる時間のほうが長い。

江畑は、子供たちとサッカーあるいはタッチラグビーみたいなものをしてピンポンパンのお兄さんにように遊んでくれていた。

2時40分ころ撤退の号令をだし、記念撮影をしてあとにした。キン姉は、このまま東に向かいここでお別れ。みなは、また野川を下る。

帰りは、瀧をトップにし、ぼくがラスト。途中から多摩川へトラバースし夕焼けの中、二子を目指す。疲れた克彦くんと真奈ちゃんは、パパ昭彦の前後でこっくりこっくり、ふらふらならないように、ヤヤがジャケット脱いで固定させようとするが、パパ昭彦が「ヤヤちゃん、君が風邪をひくといけないから、ぼくのを使ってくれ」と 艶のあること言って(?)、父親の匂の染み込んだ上着でヤヤを、(いや、克彦を)くるんでやった。小田急線とのクロスで、秀ちゃんとお別れ。秀ちゃんはそこから輪行で帰る。この河川敷は飛ばせるのでまっちゃんがぶっとばしていく。夕闇せまった4時40分無事戻ったが、先行のまっちゃんが未着。高島屋で小便してきたとのこと。

家にあがってもらい、静かなジャズを聞かせて、またここから帰る仲間にしばし休憩してもらった。
いつもながらヤヤを始め若衆のみんな、子供達の相手をしてくれてありがとう。

また、二人子供乗せて40Kmも我らサイクリング車に遅れもとらず走ったパパ昭彦はさすが自転車野郎の真髄。
秋のサイクリングをたっぷり楽しんだ一日でした。

おしまい