 2006春の日帰り山行 鍋割山
2006春の日帰り山行 鍋割山 
(日程)
					2006年4月29日(土) 天候:くもり 気温:快適(山頂のみ相当寒い)
				
				(メンバー)
					えば、クマ、まっちゃん、しんちゃん、よーちゃん、キン姉、スージー、畠田(記)
(テーマ)
				新緑まぶしい丹沢、下山後は居酒屋「いろは」で泡とうまいもの食す。
				
				(記録)
7:30
				
				小田急線は学生が多く車内は活気がある。女子高生を朝から見るのはなんとも楽しい(ジャージ姿でなきゃもっといい)。ぼくも大学のとき列車の吊り輪で体操の真似してみたり(九州は電車が空いているのでこういうこともできる)と随分車内の皆さんにご迷惑をおかけしたことと思う(今は社内の皆さんにご迷惑をおかけしている)
				
				渋沢駅、遅刻者なく全員集合。
				まだここは駅なので場合によっては解散可能かということで、明るい声で皆にとても不快なご挨拶をした。
				
				じみい「今日は鍋割山だなえばちゃん。この山は東京来て最初にえり子と登った山で今まで登ったなかで一番つまらなかった山だ。えり子からも、なしてあんな山行くん?と言われた」
				えばちゃん「なっ・・・そういうことは、もっと早く行ってくださいよー」
				じみい「いや大丈夫大丈夫、どんなにつまらんか、登ってみらんと皆もわからんやろ、いこいこ・・・まあ、いろはが開くまでの時間つぶしやな」
				
				明るい声が駅の高い天井にこだまする。
				
				8:35
				大倉バス停、歩行開始。
				大倉の集落を抜けて山を目指す。この集落は花の栽培をしているようできれいな花畑が広がっていた。舗装していない林道のアプローチはとてもいい。しんが、自転車より安かった軽のバンを購入した話、もと牛乳配達に使っていたらしく窓はなくこれぞバン!というもの。
				
				チャリも4台くらい立てたまま入るらしく、もちろんテント代わりに寝ることも可能。色は白。
				「それ、チャリのサポートカーに使えるね。横にMAVICみたいに、NSAと書こう、どうせ中古で下取り価格もゼロなんだから」とか
				「乗車した人みなに乗車記念に一言落書きしてもらったら、宿帳みたいに」
				とか、散々なことをいわれていた。
				
				この春一番の山行でもありいろいろな話題がでた。しんがオークションでバイクのパーツやらヘルメットやら売っぱらうというので、いかに高く売るか、儲けるかの話になり、
				
				「価格を吊り上げるため、仲間で偽のビッドしてやろうか」とか、
				
				「NSA購買部を作ったら」
				「NSAを持ち株会社化してその傘下でキン姉にパブ経営させたり、大麻栽培したり・・・・」
				
				まっちゃんが、「はたけださん、そんなことすると、ジミエモンで捕まりますよ」と、まあ、話が大きく大きくなっていくのは、NSAのいつもの会話。
				
				スージーは、こんなにバカなことばかり言いながら山行く人たち初めてみた、と驚きの表情を隠せない。
				
				9:50
				二股到着。ここで小休止。この林道歩きは緑のなかとても気持ちよかった。この小川を越えたところに3台4駆が停車していたがその20mくらい手前に駐車スペースがある。きっと彼らは「ぼくのクルマは4駆、小川だって越えられるんだぞぉ」とわざわざここに止めたなんだろうね、と。
10:00
				出発。ここから登行開始。樹林帯のなか上がっていく。結構きつい登りが続く。今日は涼しくていいが夏場の登りは大変だろう。やはり登山は寒いくらいのときがいい。きついながらも話は続き、なんで鍋割山っていうのか議論を展開。
				
				しんちゃん「小屋の飯がまずくて怒った客が鍋を叩きつけて割ったんじゃないすか」
				よーちゃん「その鍋、鍋割山の由来ということで、ガラスケースに入れて小屋で展示しているよきっと」
				キン姉「小屋にはみやげ物として半分に割れた鍋の形の携帯ストラップとか売っているんじゃない」
				
				・・・・話は留まるところをしらない。
				
				12:00
				何度となく、そろそろ山頂か、と騙されながら歩み、これだろう、と上がったところがまた違って、皆がっかり落胆の表情で座り込む。ここは小丸で大丸方面と鍋割の分岐だった。
				まっちゃんが「こんな所に大丸がある」と関西人らしくとぼけたことをいう。東京の人だったら絶対、三越というところがあってもさんのこえ乃至みつごえでありデパートがあるなんていわないだろう。腹も減ったし補給にかかる。
				
				ここからはブナの原生林が美しいのだが新緑はまだだった。
				
				12:10
				本物の山頂目指して出発。かなり下るが山頂への登りはさほどでもない。
				
				12:35
やっと着いた。雰囲気のいい小屋があり周囲も緑に覆われている。
				ぼくは思った「あれ、ここは違うぞ、こんないい山ではなかった、沢があったり谷があったり原生林あったりしたので、どーもこことは違うような感じはしていたのだが・・・そうだ、オーバーユースのつるっぱげ、山頂は観客席のように木で土砂流れ防止の階段を、そうかあれは隣の塔の岳だったか・・」
				かわいそうに勘違いのため下界で散々言われた鍋割山はいい山でした。
				
				皆かなりのシャリバテで早速持参の泡を飲み飯をたべる。キン姉は小屋名物の鍋焼きうどんを注文した。寒いのでこれはうまそうだった。しんちゃんが小屋に名前の由来を聞きにいった。
				
				ガレ場(山用語:岩が崩落していたり砕けた岩がごろごろしている所)のことを、ここでは「ナメワレ」と呼んでいて、それが訛って鍋割となって山の名前になったそうな。そういへば、岩なだれが起きたような大きな斜面があったがそれが元なのかもしれない。怒って鍋を叩き割ったのではなかった。(なお、鍋焼きうどんはおいしかったらしい) 
				
				13:30
				かなり気温が低く腹も太ったので撤収。
				
				下山は別ルートをとる。途中、から身でとてもきれいな人が単独で登ってきていた!
				
				皆「今の人、モデルさんみたいね」
				まっちゃん「とても登山に来たとは思えない、罰ゲームで登らせられているんじゃないか」
				じみい「きっと麓で大麻パーティーかなんかやってたんだろ」
				と盛り上がる。
				
				ほどなくすると、今度はかっこいい大型リュックにノースリーブのこれまた美人クライマー登場。
				
				しんが声かける「今日は寒いですねー」
				皆「おまえバカか、あの人みてみい、登りで暑くてふーふー、しかもノースリーブだぞ、相手の様子見てしゃべれ」とまた大笑い。
				じみい「あっ、わかった! あの人達今夜小屋で泊まりだ!多分、お客さんの夜の相手をするんだ!」
				よーちゃん「そうだそうだ、きっと山頂だけあんなに寒かったのも多分特殊スイッチを入れて冷気を周囲に送り、キン姉のように寒いから持参の弁当やめさせて、うどん注文させる魂胆だ!」
				
				と大いにまたまた盛り上がる始末。
				そうでなくても、下山で膝が笑って力が入らないのに、ますます力が入らない。
				
				ほどなく歩むと今度は、
				しん「あれっ、バナナが生えてる・・・なんだ、杭か」
				じみい「バカ! バナナが地面から生えるか!」
				しん「あれっ、ちくわが ・ ・ ・なんだこれも杭か」
				じみい「へー、ここはちくわの自生地なんだ・・・」
				まっちゃん「ちくわが地面から生えるものとは思わんかった」
				
				といって、その場に腹をよじらせて座り込む始末。
				そんなとても普通の会社員とは思えぬ会話をしながら下る。
				
				15:00
				二股の合流地点に到着。小休止。
				
				15:10
				林道歩き開始。途中、カエルの卵とおたまじゃくしがうようよいる水溜りがいくつかあって、それをすくってキン姉は食べた。
				
				16:20
				大倉バス停に到着。先行したまっちゃんはいない。途中、林道から細い歩行路に入るのだが、それを見過ごしてまっすぐ林道を降りたに違いないが山中ではないので気にしなかった。携帯で連絡とるがつながらず。
				まあ、いろはで待っていればいいことなので気にしないようにした。と、バスが40分出発なのだが、5分ほど前にタイミングよくとことこ歩いて現れた。(なんかしらんけど、まっちゃんの行動は身勝手のようでどこかでつじつまが合う)
				
				16:40発のバスで渋沢駅に戻り、そのまま予約していた「いろは」に向かう。泡で乾杯!
				次ぎから次に山菜の天婦羅、蕗、若竹の刺身、岩魚の塩焼き、駿河湾名物の生さくら海老・・・・どんどん出てくる。フジさんからお上さんに電話があった様子。とにかく土地のものがふんだんに出てくる。
				
				若竹の天婦羅を食べて、まっちゃんが「もえー」と叫ぶ、続いてしんが「やばいっすよ、これ、超やばいっすよ」と別の世界の人達と飲んでるような・・・。
				もえー、ってどういう時に使うんだとか、やばいも変わったものだとか・・・・最後に、あんたたち若いから山菜ばかりじゃ物足らんでしょ、と こってりとタレがついた焼き豚が・・・。
				
				18:20
				ご満悦の本当の駅前居酒屋を楽しみ電車に乗り込む。
				電車の中では駅名を英訳する「海老名:シュリンプネーム」「鶴川温泉:ケインリバーホットスプリング」「新宿:ニューホテル」・・・・・
				
				総括
				山では竹輪が自生する話、里では俗世にまみれ・・・春に相応しくNSAの痴的レベルをあらためて痛感する楽しい山旅であった。(ぼくはよーちゃんと地元でまた一杯やって帰った)