2005秋合宿山行 (瑞牆山テント山行)

(日程)
2005年10月29日(土)・30日(日)  天候:29日雨のち曇り、30日曇り

(メンバー)
男:畠田・森永・熊野・和田・中村・江畑(記)
女:徳山・清水・菅沢(新会員)、合計9名

(コース)
10月29日:金山平キャンプ場にてテント泊
10月30日:みずがき山荘脇の登山口からみずがき山山頂まで往復

昨年の秋合宿はテント泊を行わなかったため、今年はテント泊を目的の一つとして計画。当初は過去(1999年春合宿)に経験のある富士見平キャンプ場を幕営地と考えていたが、この時期相当な寒さであることが予想され、悪天候の場合でも柔軟に対応ができるよう、バンガローが併設されている金山平キャンプ場に変更した。

最終的には全員テント泊となり、焚き火を囲みながらウィスキーをちびちび楽しみ、秋の紅葉、巨岩・奇岩が点在するみずがき山の山登りを満喫。


(記録)


29日(土)
車組(畠田車・熊野車)は狛江駅前8:30集合、菅沢さんとは初めてお会いして挨拶を交わす。バイク組(秀平・しんちゃん)は少し先を進んでいる模様、途中のインターで降りて地元の食材を購入するとのこと、楽しみである。

途中渋滞につかまることもなく順調に進んだため、白州のウィスキー工場によることにした。博物館を見学したあと、ツアー見学に。ちょうど始まった頃、バイク組も合流。雨が結構降り始めていたため心配だったが、無事合流できて一安心。ウィスキーができる過程を見学、樽に火をつけて再利用する(確か“リチャー”と呼んでいた)職人技を見学したりした。

何年か前チャリ企画で来た時も同じコースを見学したが、今回も十分楽しめた。そう、実はその時、自慢のデカコップを林のどこかに置き忘れてきていて、ひょっとしたら今回見つかるかな〜なんて期待を持っていたので、ウィスキー試飲後、だめもとで探してみた。

確か道の右手だったよな〜と思いつつ、畠田さん・よ〜たんと探していると、「あった!!」といつもより格段に大きい畠田さんの声が。
(うまいごと誘導してエバに見つけさせてやればよかったなぁ・・とあとで思ったのだがあまりの感動につい)

なんと本当に見つかった。う〜むこんなこともあるんだな〜ととても嬉しい気分。ほんとこれは奇跡的なことである。しかも4分の3ほど地面に埋もれていたにもかかわらず、土汚れがついている以外は原型のまま、さすがチタンである。

さて、十分ウィスキー工場を楽しんだ後は、夜の食材を購入して目的地に向かうこととなった。途中の須玉の町の食品スーパーやまとで、鍋の食材を購入。こんなに食べれるのだろうかというくらいの量であるが、NSAではきっと心配いらないはずだ。

4時ごろ金山平キャンプ場に到着、山荘付近に幾つかバンガローが集まり、道路を挟んでこじんまりとしたキャンプ場がある。白樺の木がきれいで地面も草で落ち着いた場所、いい雰囲気。

雨が止まないこともあって、みんなバンガローの中でころがり、しまいにはオヤジがストーブまで持ってきた。私と畠田さんは、テントで寝ることが諦めきれず、雨もほぼ止んだことから、テント泊にすることを決定、皆でテントを3張り準備した。

畠田さんと徳山さんに教わりながら、皆でテントを張る。3張りとも違う構造で、いろいろな種類があることを学ぶ。自分も早くテントが欲しくなった。

夜はバンガローの中で(親切な親父で食事時間無料でバンガローを使用させてくれた)鍋、魚介鍋と肉鍋が準備され皆でほおばる、1リットル缶のビールをいくつも用意していたのだがいつの間にかなくなり、白州で購入したウィスキーやワイン、燗した日本酒を楽しむ。よーたんや畠田さんからウィスキーの話を聞く。お酒の世界は深いんだな〜と関心。私は直感でおいしいと感じたものを飲むだけだ。

食事後はテントへ移動、薪を運んで焚き火を囲む。他に誰もいないのでこの広い空間をNSAで独り占めだ!星も見えてとても雰囲気がある。テントにしてよかったよかった。11時ごろ就寝、今回のテントは広さに余裕があるので快適である。寒さもそれほどではないので、程なくすると眠りに入ったzzz

(ぼくはテン泊で一番注意しないといけないことをどじってしまった。ランプ移動させる時、フライにつけてしまい穴をあけさらにジッパー部分を溶かしてしまった! 穴ならリペアキットあるがジッパーだと取替えが必要。補修料は2万円かかるというので自分で工夫して補修してみることにした)


30日(日)
5時起床、まだ外は真っ暗だ、思ったより寒くはない、あまり天気がよくないのだろうか。昨晩同様焚き火をして暖をとり、各自朝食をとり始める。とてもよい雰囲気で改めてテントにしてよかったと感じる。しばらくして撤収準備に取り掛かり、7時過ぎにキャンプ場を出発。

金山平キャンプ場から登山口のみずがき山荘までは10分とかからない距離だった。登山口付近はすでに多くの車が駐車していた。そういえば朝3時ごろ起きて用を足しに外に出たときも、1台の車があがって行くのが見えた。

7時半ごろ、準備を整え登山開始、しばらく適度なのぼりが続く、周りの木々の葉が黄色く紅葉していてとてもきれいだ、落ち葉も多くふかふかしていて歩きやすいが、昨日の雨の影響で若干濡れているので帰り滑らないか心配した(結果的に問題なかったが)。

途中暑くなったので休憩を挟みながら、50分ほど歩いて富士見平に到着。当初テン泊地として考えていたところだ。木々に囲まれてなかなかよさそうなキャンプ場だ。

この富士見平小屋、お化けが出るとか出ないとこの話があるらしく、前回NSAで来た時も畠田さんがその話をここでテントを張ったメンバーにして、ややがひどく怖がったそうだ。(家に帰ってその話をしたら、本人も覚えていた。)
(一人テントのヤヤには気を使って翌日話してやったのだがひどく怖がっていた、でも寝る前にすれば一緒に寝てくれといわれたかもしれないので前後間違えたか)

休憩後、しばらくは登りだけでなく下りも交えながら進む。途中左手にみずがき山が木々の合間から垣間見え、気持ちが盛り上がる。噂どおりの大きな岩でできた不思議な山だ。そういえばあたりには巨岩がごろごろ転がっている。しかも今にも転がりだしそうな不安定な状態のものがほとんどで、登山者がやったのであろう、小枝や大きな枝をつっかえ棒のようにして何本も挟まっていて笑えた。

30分ほど歩くと川を渡るところで休憩を取る。水が冷たくて気持ちいい。ここで畠田さんがいつも通り“きじうち”に。だいぶ遠くの方まで行っていたのだが、しんちゃんがデジカメの最大望遠で撮影、2人で大笑いした。野水さんがいたらこっぴどく山のマナーについて諭されていたことでしょう。(あとで画像見せてもらったら、ヒマラヤでイエティ(猿人)を見つけた感じだった)

休憩終了後、いよいよ登りが少し険しくなってきた。全身を使って脚を大きく出しながら、所々ではロープをつかみながら登っていく。

巨岩の数も先ほどより多く、飽きの来ない山だ。特に、真ん中が雷で割れたかのような大きな岩が一番変わり者で、めりは岩を支えたり割れ目から出てきたりする写真を撮られていた。(私は岩の上で瓦割のポーズをとりたかったのだがルートがなく断念した。)

遠くからも見えていたひときわ大きな岩の一群がてっきり山頂と思っていたがそうではなく、すぐ真下を通り過ぎ山頂へ向かう。(この岩の一群、ちょっと手前から見たときには人の顔が上を見ているように見える部分があったのだが、誰か気付いた人はいたのだろうか?)

10時過ぎ、ついに山頂に到着。山頂付近は人が多くまた場所が狭かったので込み合っていた。頂上の片側は断崖絶壁になっていて、下を覗き込むと結構怖かったのだが、あいにくガスっていて下までは見えなかった。天気がよければ富士山が見えただろうが、結局眺望が得られなかったのは残念だった。

頂上の看板をバックにひとまず写真を撮り、少し休憩を取る。周りではお昼ごはんを食べているグループがたくさんあったが、我々は水が豊富にある下の川の脇で大休止をとることにし、ここでは福ちゃんの差し入れである巨大どら焼きをほおばることに。

このどら焼き、本当に大きくて私は半分は後に残しておくことにした。福ちゃんからは頂上に行くまで内緒にしておくようにしんちゃんに言っていたようだが、案の定前日の段階からばればれであった。(ぼくも口が滑って、内緒のドラ焼きといってしまった)あれだけ大きな荷物だから仕方がないでしょう。(しかし現物は誰も見てなかったので山頂で見たあの大きさには驚いた、他の登山者からも注目だった)少しして下山開始、結局ガスは晴れなかった。

下りも上り以上に体全体を使って下っていく。結構人の数が多く、途中つかえながら降りていった。(途中、腰の曲がった老婆があがっていたが、亡霊でなかったようだが、同行者も大変だろう・・・特にこの山は肢体駆使しないと登れない山なのに)一時間ほど歩いて先ほどの休憩ポイントで食事休憩。腹ごしらえが済んだところで再び下りスタート。

このあたりからの木々の紅葉具合、特に富士見平から下の色づき具合は、登りでは気付かなかったが大変きれいで、写真をかなり撮りながら歩いた。予想以上の綺麗さに、いつもなら下りは途中で飽きてしまうのだが、今回は全く飽きなかった。そして1時過ぎ、登山口到着。

車での帰り道、バイク組は金山平キャンプ場にバイクを置いているので立ち寄ったところ、そこから金峰山・みずがき山が一望できる場所を見つけて、しばらく眺めたり写真を撮ったりと時間をすごした。金山山荘のオヤジさんいわく、夕方晴れていれば夕日が山々に当たってとても綺麗だとのこと、このキャンプ場はまた来てみたいところだ。

次に増富温泉郷の温泉に向かう。旅館の立ち寄り湯はどこもやっていないとのことで(前回OKだった宿も訪ねたが駄目だった、泊まり客が来る前の早い時間ならいいようだが)公共の温泉に向かう。駐車場が大変込んでいて入るかどうかとても迷ったが、中は広くてそれほど混雑を感じなかった。

ここの温泉は、温泉の温度が低くて、ほとんど水風呂だった。効能は高いのかもしれないが、いまいち温泉に入ったという気がしないのは私だけだろうか。。。ここでバイク組とは別れ一路東京へ。狛江駅には7時頃無事着いた。おしまいおしまい。