川苔谷(かわのりだに)避暑散策&冷やしうどんのはずが・・・

(日程)
2002年9月16日(敬老の日振替休日)
(テーマ)
残暑きびしい中、沢沿いの涼しいコースを散策し、冷やしうどんを食べる。
(参加者)
M :畠田、畠田JR、羽佐田、国見、森永、江畑、稲葉(記)
F:中村、金指、金田、谷野 計 11名

(行程記録)
7:15 江畑と僕は愛車B4で中央道八王子ICから滝山街道を経て奥多摩へ向かった。曇天だったこともあって行楽客の出足も悪かったようで、道中は至って順調だったが、途中からポツリポツリと雨が落ちてきた。

9:15 奥多摩駅には9時前に着いた。集合時間前だったが既に羽佐田さんは着いていた。

9時15分の集合時間には全員が無事集合。ホントは藤野さんも参加予定だったが、前日の天気予報で「年寄りが雨の中、無理して歩くと風邪ひくかもしれないから」と早々と見送り宣言。久美さんを筆頭に女性陣からはブーイングが!?少し雨も強く降ってきたので、カッパを着込み、共同装備を分担して車2台に分乗して川苔谷へ。

9:55 落石の懸念があったが、割り切って岩壁沿いに車を停め、歩行開始。スタートして間もなくは砂利の林道だったが、途中から舗装されてしまっていた。(数年前のときはまだ未舗装だった)

途中、沢のぼり中に遭難した学生の慰霊碑の前で例によって畠田さんが恐い話を・・・「ここの谷の底から『おと〜さ〜ん、おか〜さ〜ん』という遭難した学生の声が聞こえてくるんだ。」駅にいたときよりは降りも強くなく、傘をさしながらではあるが快適な歩行だ。

10:55 林道から山道に入るところで小休止。久々登場の国見写真館の一眼レフがシャッターを切る。畠田さんは「ここのところ撮るばかりだったので、久々に写真を撮ってもらえるのでうれしい」と言っていた。

山道は斜面に狭く切ってあり、ところによってはすぐに切り立っているところもあり、侮れず何気に危ない。はるか下の方には流れが勢い良く岩場を流れていく。水量豊富で透明度も高い。百尋の滝が近くなると沢に架かる小橋を渡っての繰り返しとなる。橋は良く整備されているが、岩場のあたりは特に鎖もなく、素手でのホールド、足のグリップが欠かせない。

11:40 百尋の滝の直前、ここから急登になるので、その前に小休止を入れる。湿度が高く汗をかいているが、すぐに冷える。急登は九十九折りになっており、沢から遠のいていく。雨と急登で足取りは重くなる。僕は2年前の徳本峠越えの記憶が重なった。

急登がひと段落すると道は山をぐるりと回るようにトラバースしており、木々の隙間からは雲しか見えず、ところによっては隣の尾根らしきものが見え隠れする程度の視界だ。全般的に足場が良くないこともあり、体力は消耗している、秀平は若干膝にきていた。

しばらく行くと少し下りになり、また別の流れの音が聞こえてきた。我々の昼食スポットはその流れのすぐ横で、テントを張るのに丁度良い広さの平らなところだった。

12:35 タープを張り、雨を凌ぐ。春の生藤山に引き続き日帰り山行では2回連続の使用だ。直に座れない雨天時は簡易チェアが有効だ。畠田さんは持参していた。持参していない我々は腰が痛くなった。

康ちゃんが背負ってきた昨日買ってきたという鍋を中心にうどんを茹で始める。寒いので当然「冷やし」にはせず「釜揚げ」で食べる。賢に「持ってきてくれ」と言っておいたデカコッヘルが何かの手違いで持参してもらえなかったので、大変不便したが、みな一つの鍋で箸を伸ばしながらつついた。

畠田さんは当会の消費量をよく把握していて、11人に対し24束(正確には藤野さんのキャンセルがあるので12人に対し24束)を用意してきていたが見事完食。やはりトウバンジャンの薬味が決め手だったのか、カンボジア帰りで前日まで「腹が良くない」と言っていた江畑が「腹一杯、食いすぎた」と言うぐらい皆の胃袋は元気だった。

今回は皆食べるのに精一杯でアルコールは控えめだった。もっともアルコール入れすぎたら帰りの足下が心配なコースだったこともある。

14:25 撤収。下山開始。

15:10 百尋の滝。4年前は周囲の岩場に崩落の恐れがあったらしく、ロープで閉鎖されていたようだが、今回は間近まで歩いて行けた。30mはあろう落差から落ちる滝を間近にみるとかなりの迫力だ。久々登場の国見写真館はここでも飛沫をよけながらシャッターを切ってくれた。

15:50 林道の合流点まで戻ってきた。ここから先はカエルを見つけてはいじりながらの楽しい下山となった。行きには余り気がつかなかったが、川苔谷は結構下の方でも深い。雨を集めて流れも速くなっていた。

16:50 登山口に到着。心配していた落石もなく、車は無事だった。予想はしていたが結構遅くなってしまった。やはり雨と足場が悪かったので致し方ない。でもたっぷり歩いたぁ!という充実感があった。

17:30 奥多摩駅で解散。

(トピックス)

(山の豆知識)

(総括)
今年の日帰りは2回とも雨天の中の歩行となってしまいましたが、今回の方が雨の降りも穏やかで、雨天ながらも爽やかで気持ちのいい山行でした。

百尋の滝、見られてよかったですねぇ。前回行って見られなかった人には申し訳ありませんが、奥多摩にもこんなに立派な滝があるのかと、驚きましたね。しかし川苔谷のホントの良さは蒸し暑い時期に川遊び、というイメージだなぁ。来年また来てもいいかな?と思いました。

おしまい