気ままにエッセイ
連載最終回
ほんとに”あっ”という間の六年間だった。なぜ今水泳部にいるのか自分でも不思議だし、大学以前からの友人や知人からも不思議がられる。私はもともとハンドボールという団体競技をとおしてスポーツマンシップをたたき込まれた人間であって、大学まで水とは縁がなく、入学してからも水泳部に入部しようなんてこれっぽっちも考えていなかった。そう、私が入学当時に抱いていた野望は、女子ハンド部をつくることだった。親に猛反対をくらって、ハンドで食べていく、オリンピックに出るといった夢(本気)を身を切られる思いで断念せざるを得なかった私のハンドに対する深い愛は変わらず、いや以前にも増して私の心を狂わせるようになっていた。許されぬ愛、諦めざるを得ない愛とわかっていても心の底から諦める
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