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『SORAE』

私はすべての人のつながりへ。気持ちが光となり、星となるまで。これを読んだすべての人へ。




[明日はいつか見た樹の話しをする]
【いつか風は時代と言った】


 時間は限りなく過ぎていく。
 それは別にどうでもいいのだ。
 どれくらい風を思い歩いていただろう。
 時間は過ぎていく。
 私はなにを探していたのだろうか。
 あの先を行く人は自分の道を行く。
 それは別にいいのだ。
 だけれど私はどこに行こうとしてるのだろう。
 わからない。
 自分だけの道。
 誰でもない自分の道。
 誰かにすがっていればいいのとは違う道。
 自分しか見つけられないものを探して。
 それは愛、だと思えばいいのか。
 私は風に愛を感じた。
 私は風に本質を感じた。
 私は風に欲望を感じた。
 私はどこにいるのだろう。
 心は風にとらえられ、その道は出口とはなりえないのだろうか。
 私はまた歩いていく。
 未来がある限り。
 それはいつか来た道。
 それはいつか見た夢。
 それはいつか感じた日々。
 私は欲望にのみ支配されていく。
 それでも時間は過ぎていく。
 私は愛なんて知らない。
 だからいまも探している。
 風がくれた愛はじゃまにはしないけれど。
 自分だけの愛を探していたから。
 それは風と未来への本質。
 人は誰もが愛を探している。
 自分だけの愛を。
 それが理解出来たなら、なにもいらないに違いないのに。
 人は一生愛を探す鳥。
 私は疲れた心を風にはせる。
 ちょっと休息。
 なにがほんとうの愛だろう。
 ほんとうの愛なんて知らない。
 いつか愛があったなんて知らない。
 ただ、いまあるのは現実だけ。
 それだけが続いている。
 私はどこから来てどこへ行くの。
 私の欲望なら未来が開けるというの。
 ほんとうの愛なら誰かを探せるというの。
 それさえも見失い、ただ道を歩いていた。
 風は自由。
 でも私は?
 私はどこへ行くというのだろう。
 誰とでもいいからえっちするのって、それが愛の本質なんだろうか。
 夢は一人で行ってしまう。
 それはそれぞれの人の人生なのだから。
 それじゃあ私はどこへ行くのだろう。
 確かにもっと最初にあった夢はどこへ行ったのだろう。
 流されるままに欲望と愛に流されていたのか。
 それとも、愛のことだけにとらわれていたのか。
 私は自由。
 それはそうなのかも知れない。
 けれど、実際はなんだかもやもやしたことに悩んでいたり。
 誰か都合のいい人はいないか探してみたりする。
 誰もいない。
 そんな絶望につつまれたり。
 希望。
 それは自分の中の力。
 希望こそが私の本質。
 それはどこにあるんだろう。
 現実はなにひとつ自分の思い通りにならず、世界はそれでも人々の生活が続いていて。
 私は孤独主義をえんえんとつらねて、誰に言うでもなく、うなだれていた。
 ほんとうはどうしたいのか。
 誰か答えてくれたら楽だというのに。
 誰の言葉もなにも私の本質には得ていない。
 ほんとうの自分はどこにいるのだろう。
 誰にも左右されない。
 そう、風にだって左右されないほんとうの自分はどうしたのだろうか。
 私の本質は、その道はどこにあるのだろう。
 それがわかったらきっと世界が違って見えるに違いないのに。
 私は誰にもとらわれない。
 私は愛にとらわれる。
 世界は多様で様々。
 きっとそんな人生もあるに違いない。
 いろんな人たちがいて、その人たちとは仲良く暮らしたい。
 でも、自分の道、自分の人生なのだ。
 どこまでもそれは一人で歩いていくに違いないのに。
 私は探している。
 ほんとうの自分を。
 ほんとうの道を。
 それはきっとどこか知らないいつか忘れられた日にあるに違いないのだけれど、私はその日のことは忘れてしまっている。
 きっと初めて愛を知った時の私なら、こんなに迷いはしなかったのかも知れない。
 時間はそれでも続いていく。
 私はただ何気ない日々を送っていて。
 それでいいと言う人もいる。
 世界は別に私をどうこうするというのでなく、えんえんと地球はそれでも回転してるのだから。
 私はどこへ行くのだろう。
 疲れ果てた鹿はそしてまた走り出す時を待っていたのだから。
 愛する人を思い泣いて。
 誰かのことで泣いて。
 自分のことで泣いて。
 それでなにがどうなることもなく。
 ただ時代は動いていく。
 私はなにもかも思い出に出来ることなく歩いていく。
 本質よ、その力よ。
 私を勇気付けておくれ。
 私はただ道を歩く。
 疲れて眠り、またはいあがって道を行く。
 欲望に疲れ、愛に疲れ、現実に疲弊(ひへい)していく。
 時間が止まることはない。
 時間よ止まれ。
 苦しみよ止まれ。
 それでも現実は続いていたから。
 いつか自分が見つけた心があるなら。
 いつか自分が見つけた気持ちがあるなら。
 いつか自分が見つけた願いがあるなら。
 それを心の星にしてみよう。
 それは爛々(らんらん)と輝いて、いたから。
 自分だけがつらいのでなく、それはきっと心が時間の流れについていけない時に起きること。
 それなら私の心よ、自在にそのスピードを変えていけ。
 希望なら、苦しみも悲しみもなにもかもやさしさに変えていけるから。
 欲望の視線よ止まれ。
 欲情に流されることなく心よ満ちて自然とあるように。
 愛にさびしさを嘆くのを自分の力に変えていけたら、どんなに自分が強くなるに違いない。
 いつか私よ変っていけ。
 本質があるなら、私の力となれ。
 誰にも気がねしない力よ、私のものとなれ。
 愛にも負けない。
 誰にも負けない気持ちで歩いていく。
 それが私の目指すものだから。
 すべての苦しみを力に変えていく。
 私の本質はこんなもんじゃないから。
 まだまだ力があるに違いない。
 なにを信じているのでもなく、なにもないとうなだれる日にも、それでもまた歩いて行くのだから。
 この苦しみに負けない本質をひねりだして。
 私がゆくのはその道なのだから。
 誰を愛してもいい。
 ただ、私は自由な人を愛していた。
 ゆく道は無限。
 ただ時間を越えて空を見る。
 空は無限に向けて広がっていく。
 世界よその力よ。
 いつか私は現実だって越えていく。
 現実の鎖よ砕いてしまえ。
 ただ目指した愛に思いを込めて。
 また私は日々を歩いていくのだ。
 だから日常。だから無限。
 日々よこの空よ、私の思いに広がっていけ。
 宇宙の果てまでも越えてこの思いをそらに放つ。
 私の心のエンジンよ、まだ私は求めている。
 だから本質を越えて、また時へ挑む。
 孤独になど負けない。
 けれどさみしい時もある。
 人は楽しい。
 人は苦しい。
 人は無限の心の連鎖。
 けれど、自分と向き合うのはどうだろう。
 それだけの思いが私にあるのだろうか。
 私の心がどこまで世界に通用するというのだろうか。
 本質なんて知らない。
 ただ現実の道を歩いていた。
 私は天才ではないかも知れない。
 青い鳥という幸せはいつのまにか飛んで行ってしまって。
 私は一人、闇の中をさまよっていたのかも知れない。
 それでも私は歩いていたから。
 私がどこまでいけるかなんて知らない。
 私の本質がどこに着地するかなんて知らない。
 先のことなんてなにも知らない。
 だからすることもある。
 だからあの月を道として歩くこともあるのだと思う。
 なんでもかんでも思い通りにはいかない。
 そんなの知ってる。
 でも、どうして私の人生は夢を失い、現実を受け入れることもできずにうろうろうろうろしてるのだろう。
 誰かがいつか助けてくれるのを待っているだけなのだ。
 少しでいい、先の自分をつかまえて、いまどうしたらいいのか聞いてみたい。
 間違っているならやりなおしたい。
 出来ることならチャレンジしたい。
 でも鏡はいまの私しか映してくれないから。
 理想の自分になれるなら、いくらでもかせいでみたい。
 夢がかなうなら、いくらでも努力したい。
 けれど、時になにをしたらいいのかさえどこかに置いて来てしまって。
 残ったのは夢老いてゆく自分だけ。
 なにもいらない。
 こんな自分を捨て去って、新しい時間に生きてみたいのだ。
 それが出来たら、どんなにうれしいだろう。
 どんなに感動するだろう。
 どんなに涙するだろう。
 それはまたいくつになっても変わらないことなのかも知れない。
 ただ、私の時間は誰でもなく、私の思いによって連なっていて、誰かのためでなく、ただ私の時間は私の心の中にしかないものだったから。
 誰にもすがらず、強くなりたい。
 けれど、それは現実にはちっぽけな自分がいるだけ。
 なにもできない自分がいるだけ。
 私だけだ。
 私だけがこんなにだめでどうしょうもないのだ。
 もし私が強くあって、なにごとにも負けない力を持っていたら、どんなにか人に思いに響いてこの心踊らすだろうに。
 結局私は一人でなく、多くの人の協力で成り立っている存在なのだ。
 私に力があればどんなになにかできるに違いないのに。
 心は夕立。
 そして晴れていく。
 世界はいつも変わっていて、私は変われないでいて。
 思いはたくさん積みあがっていくけれど、それをどうするでもなくながめていたから。
 私になにができるだろう。
 なにがしたいのだろう。
 どうしたらいいのか。
 いつか答えがわかる日がくるのだろうか。
 言葉よ力となって私に思いを。
 なにもできないこと。
 なにかできること。
 ただそれだけのこと。
 いつか出会いは海のようにその思いは波紋していく。
 人が力なら私も力。
 ただこの星の回転する力に私は思いをめぐらす。
 えっちなことは好きな人と愛してるからすること。
 基本はそゆこと。
 時間は長くてそれでも毎日は過ぎていて。
 どれだけ好きな人といることができるだろう。
 どれだけこの愛に思いを感じるのだろう。
 できることは少なくて、でも、しなくてはならないことはたくさんあって。
 それでもいいさ、と誰かが言う。
 そうかも知れないと私は笑う。
 私はみんなの力で存在している。
 私はみんなになにができるだろうか。
 私は歌を歌う。
 自由の歌を。
 それはきっと大事な人たちにとどくまで歌う。
 だから私はまた歩いていたから。
 苦しみはどこから来るんだろう。
 苦しみがなければどんなにか楽だろうか。
 辛いことが忘れられたらどんなにいいか。
 希望だけが夢を紡ぐと誰かが言う。
 そうかも知れない。
 もし気持ちが人を歩く力にするのなら、どんなにか、この思いを空に放つだろう。
 この思いよ力となって。
 どんな苦しみもこの思いとなって。
 いつか空に希望として放つ。
 苦しみは空に放つ。
 この思いとともに。
 いつか希望の空の星がこの星になる日まで。
 だから私は歩いていたから。
 苦しみも悲しみも愛の一部ならば、いつか私はなにものにも自由な思いですべての思いを歌うまで。
 ただ空を見上げて歩いていく。
 なにも空は言わない。
 私はそうして空の色の変化に思いを彩らせていたから。
 私の思いよ私とともにあれ。
 どんなにつらい時も私の思いよ、この困難に向かう力を私に思って。
 思いだけが力。
 心だけが力。
 私がなにもかも失っても、この気持ちよ空に蘇れ。
 私はだからいつも空に思いを放つ。
 いつか空が希望で埋まるまで。
 私の思いよ、私の力となってい、いつか夢見た願いの星よ、その星はいつも私の空に輝いているのだから、さ。
 いつか夢失う日まで。
 いつか希望つきる日まで。
 私は歩いていく。
 この思いを歩く力に変えて。
 私の思いよ花となれ。
 私の思いは私の中でだけ無敵だから。
 私の思いが星となる日まで。
 私はただ歩いている。
 この空の下で。
 この大地の上で。
 この風の中で。
 負けるな自分。
 ファイトだ自分。
 明日はきっと今日より楽しいことになるに違いない。
 そんな思い。
 だけど、思いは力。
 私の心はだからいつも思いで満たされているから。
 この力よ思いよ、私の世界の星となれ。
 私の心の暗闇をいつかの絶望を希望という思いの星で照らしていて。
 いつか私が力つきるまで。
 だから私は歩いている。
 私の人生の道を。
 いつか私の本質が砕けても、私の思いよ空にいって星となれ。
 私のぶんまで暗い夜空で輝いていて。
 私は生きる。
 それはこの思い。
 この感情。
 この気持ち。
 私の心は誰も知らない本質で満たされているから。
 私の本質よ、私の心で躍れ。
 それが私の力。
 それは私だけの気持ちなのだからさ。
 現実がもっとやさしく接してくれればいいのに。
 それはいつもふらちでてきとーで、とても重い心の思いなのだ。
 現実は心のおもり。
 一歩も動けなくなる。
 なにも考えなくなる。
 なにも感じられなくなる。
 そんな時に私に生きる本質があれば、きっと難なく乗り越えてしまうだろうに。
 私はなにもできないで、ただへこたれていて。
 偶然というか、時代というか、なんとか他のことに助けられて生きている。
 私の力でここまできたのなら、私はさぞやすごいことだろう。
 自分の力でがんばれるなら、それにこしたことはないのに。
 実力がないから。
 そうかも知れない。
 才能がないから。
 そうかも知れない。
 でも、思いがあれば、私に勇気とかなんとか、なんかあればもっと私は歩いていけるかも知れない。
 思いのほか楽に歩けてしまうかも知れない。
 私の思いよ力になれ。
 私の夢の力になれ。
 私がいつかどっしりとした本当に強い心の人になる日まで。
 私よ、私の思いよ、この空になれ。
 空ならいつだって私の思いにある。
 大地ならいつだって私の歩く土台となる。
 風ならいつだってどこへ私が歩いているのか教えてくれるから。
 自由よ。
 自由よ。
 私の心の自由よ空と舞い踊れ。
 私の思いといつまでだって踊っていてよ。
 いつかこの思いが石となってしまうまで。
 いつかこの思いが砂となってしまうまで。
 苦しみさえもなくなって、なにもなくなるまえに、私の思いよ空になれ。
 この思いに歩いていける未来となれ。
 いつか誰かが笑うまで。
 いつか誰かが泣くまで。
 私の思いは空にしまっておいたのだから。
                   そして思いを空へ



それから




黄昏の時は夕日に傾いて、ゆっくりと夜空へ姿変えてゆく。
夜をたゆたう雲も眠っているのだろうか。
変わってゆく時間続いてゆく時間。
月と太陽が時の輪のように、ゆっくりと歩いている。
三丁目の角を曲がると、そこはやっぱり舗装された道路で、変わらない街並みなのだ。
よく見ると違うようだ。
鳥と遊びたいな。
魚と遊びたいな。
ネコとか犬とかとくつろいでいたいな。
この風の名はシスタビーチェ。
木は太陽の歌。
草は木の歌。
花は草の歌。
自然は心の子守歌。
朝はコンビニの巻きすしで。
昼はコンビニでのり弁。
夜はコンビニでポテト。
なんだかコンビニばかりだなあ。
コンクリートの道は未来都市の欠片(かけら)。
石の道は馬車の後が残っていたり。
煉瓦の道は整えられていたり。
土と草の道は踏み固めた、旅の後。
夢は雲に乗せて。
地球は風に揺らいでいたから。
ハードディスクはロボットの心の欠片。
元素のようにあるように。
銀河鉄道の切符だ。
いくらだい。
なに、どこまでどこへどんな景色の風と歌が切符でね。
くるくるくる。
翼に包まれたプレゼント。
車が地球を走るよ。
私も地球を歩いてみる。
ルービックキューブのひとつひとつに液晶が付いていて、絵や文字がそろうとアニメーションとメロディが奏でる。
太陽は心の情熱。
月は心の平安。
地球は心と自然の歌。
星々がその観衆なりて。
人はひとつの宇宙だから。
道の見つからない思いはブラックホールのように。
気持ちはひとつの次元だから。
乾いた時代が血を求めるのか。
乾いた心が水を求めるのか。
乾いた大地が雨を求めるのか。
できるはずはないさと、あいつは笑っていた。
そうでもないさと私は笑う。
風はきっと自然の笑い声。
だから自然はすべてなのだから。
ロマンは地球のディーエヌエー。


ビルはキャッスル。
コンクリートキャッスル。
どこまでも空を目指した。
いつか宇宙で暮らす人が見たら、それはとても懐かしいところかも知れない。
風鈴が風と話している。
風は地球の呼吸。
レイジオが電波を言葉に変換している。
電波がテレビをさざめかせている時。
私はゆっくりとコーヒーを飲んでいた。
フリーパーセント。
禅(ZEN)。
自然。
徒然草。


地球がタマゴだったら、生まれたのは何だろう。
月と追いかけっこ。
月とかくれんぼしても、すぐに見つかってしまう。
アライグマが地球を洗う コンクリートとコンクリートのあいだに生まれた草はどうしたのだろう。
それでも花は咲いている。
この城壁は知らない土地に続いているのだろうか。
空の碧(あお)と海の青(あお)のあいだには、夢がきっとあるのだろう。
空に手を触れる。
缶が道を転がる音がする。
メテオラージョン
空海(くうかい)は雲の海。
月雲が空に見える時。
それは夕日を見ているのだらう。
雪が雲のうつすみならば、月は地球のかげろふのようだ。
力雲が風の帆となりて、景色をとどめてゆく。








スプリングトゥーシュラ




竜冷とゆふ法


竜は冬眠から目覚めて、雲をまといて雷鳴を春の季と成す。
黄金虫(こがねむし)のような月。
鴉(カラス)とゆふ帽子を木がかぶり。
広げた羽が立派な羽帽子だろうとゆふ。








一行詩
時間なら音色。その心がかもし出す音色。リズムなら世界の遠心力。心は星のころがり。だから。






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