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フィネクス FINEXS
原作キー。
鈴木健。
主人公。
岡崎静 おかざきしずか 声いまいあさみ。
いまどき珍しく不良です。いわゆるツンデレという。これはもう結婚してもツンデレです。
不良なのはともやの血であり、当然姉妹にうしおもいます。
学生時代ラストエピソード。
雪の公園でプロポーズされるしずか。
いやよとしずか。きらいなのかとけん。好きよ愛しているのよでも結婚したらどうなっちゃうの私。
結婚しても自由でいたい。結婚しても自分でありたい。私は結婚したらどうなっちゃうの。私はどうしたらいいの。私はなにがしたいの。私はどこへいけぱいいの。私はなにをしたかったんだろう。私は結婚したい。私は結婚してもいいの。私は結婚してもいいの。神様私は結婚してもいいんですか。答えて神様私は結婚してもいいんですか。抱きしめるけん。
一緒に住もうとけん。いやよとしずか。凍える日はぬくもりあおう。暑い日はふたりで焼かれよう。一緒に住みたいけどそばにいたい肌でふれあっていたいでもいまはいやよ。ずっと一緒にいて肌のぬくもりで巡り逢おう。願いならば叶えよう。一緒に生きていこう。この感触感覚で巡り逢おう。もう二度とはなれないように。
大事なもの見つけたよ。あなたの幸せが大事。ぼくもきみの幸せが大事。あなたのそばにいることが大事。あなたと巡り逢うことが大事。
いやよ一緒に住まない。でもあなたといると心が気持ちいい。あなたのそばにいると涙がでる。夫婦って天国なんだね。独身は井戸の中のかわず。なにも見えてなかったんだね私は。あなたのそばにいると神様が見える。まぶしい世界が見える。ありがとう。
結婚後。
静編一話。
一緒に住むことけんが提案。静はつんつんです。夫婦ってなんだよと静。一緒に支えあうとけん。ひとりでも生きてけるもんと静。仲間や仕事先のベテランけんの仕事は作家でありいわゆるクリエイティブな人たちが仲間です。静はまだ仕事は決めていません。格好いいことを聞くけんですがそれをそのまま静に話してもばかやろうとかえってきます。夫婦っていうのは泣いていたら一緒に泣いてくれる人じゃないかなとけん。泣き出す静を抱きしめてやるけん。
お茶入れてくれるけん。やさしいじゃんと静。静を愛してるからね。いろんなこと愛してくれてありがとうと静。
1。おまえを愛し続けられる幸せがうれしいとけん。けんが作った湯豆腐に涙する静。あたたかくなってほしいとけん。あったかいと静は涙をぬぐう。
2。静はよく笑う。なんでそんなに笑うんだとけん。お母さんがね、笑っていればみんなに愛されるから笑っていなさいって。みんなに愛されることが幸せよってね。だからいつも笑ってるのと静。
静は大学にいってる。今月は五万円残ったけどどうすると静。お金はすべて家族につかおう。貯金しょうとけん。
3。静は大学を卒業して就職した。半年。けんと一緒に住みだした。子供ができたんだと静。ぼくたちは新らしい命を生み出すために生まれたんだとけん。新らしい命を守って生きていこうとけん。ふたりは一緒にいる。
4。新作なんてものなのと静。星になったきみとの夏休みとけん。
5。なにかいると静。静がいればなにもいらないよとけん。
6。一緒に永遠に生きようとけん。うん。一緒に永遠に生きようと静。
7。見えない檻にふたり離れようとも心はいつも求めている。ふたりのときが巡り逢う心が巡り逢い続けて永遠にへととけんは歌う。
8。ともやとなぎさがけんの家にやってくる。まったく口を聞かない静。静おまえはしっかりしないとだめなんだ聞いてるのか静とともや。あんたはいつもそうだ。あーしろこーしろとどうして私を愛してくれないんだと静。静はともやに殴りかかる。あつくなるふたりをけんとなぎさがそれぞれひきはなす。あんたはいつもそうだと静。なにもいわないともや。なんかいってくれよと静。愛してるからいえないんじゃないかとけん。愛しすぎているからいえないことってあるんじゃないかとけん。あなたとなぎさ。愛してるとともや。聞こえないと静。愛してるよとともや。静はともやを抱きしめる。その日帰るときにともやはけんにありがとうといった。いつものことさとけんは手をふる。
9。静は子供を生む。だが毎日毎日泣き叫ぶ赤ん坊に静は四苦八苦。これはなんの泣きなの。トイレかなおなかすいたのかなもう頭がくるいそうよと静。また泣いてる赤ん坊。いったいなにいってるのよと静。生んでくれてありがとうといってるんだよとけん。静は赤ん坊を抱きしめる。
10。静と道路にて会うけん。なぜ家に帰って来ないんだとけん。人を救いたいのよと静。危険な人たちを救いたいのよと静。うちの家族が世界で一番危険なんだ。それがわからないのかとけん。うるさいわね。うちのことなんかどうでもいいのよと静。抱きしめるけん。あたりまえの家族でいい。ありのままの家族となり永遠に暮らしていこうとけん。
11。どうして家に帰ってこないんだとけん。もうどこにもいかないと誓って。もうどこにもいかないでと静。永遠に一緒にいるよとけん。永遠に旅をしょう。それは家族という旅なんだとけん。うんと静。ぼくがいるからだいじょうぶだよとけん。抱きしめあうふたり。天国からきみのために戻ってきたんだよとけん。うんと静。永遠に生きよう。永遠に一緒に生きていこう。永遠にずっと愛し続けているとけん。ありがとうと静。きみが洗濯機になるならぼくも洗濯機になる。きみが焼き死ぬならぼくも焼き死のうとけん。きみがついてきてほしいときはいつもついていく。ぼくはきみのナイトなんだよとけん。きみと一緒に眠って一緒に起きよう。きみと一緒に泣き一緒に苦しみ続けよう。きみが笑顔になるまで歌い続けている。この愛を永遠にささやき続けるよ。きみのために永遠に物語を作り続けるよ。きみのために永遠に歌を作り続けるよ。きみのために話し続けよう。きみのために永遠にきみを幸せにし続けるよ。きみのために幸せの涙を流せ続けるよ。はなれていてもいい。永遠に巡り逢い続けよう。きみが笑顔になるために永遠に願い続けよう。きみに魂をあげるよ。ぼくが天国から持ってきたんだとけん。この涙が魂だよ。きみに命をあけるよ。この涙あふれるきみの脈動が命なんだよとけん。愛をあげよう。この愛できみは命を生み出すだろう。命を生み出せるのは命だけなんだ。だからきみは生きているんだよとけん。
12。なんでこんなに悲しいのと静。ぼくも若いときに見た世界は地獄だった。でもほくには悲しみのなかにみんなが幸せに暮らすみんなが笑顔のシーンが見えたんだ。悲しみはきっと希望のシーンを見せるためにあるんだよとけん。
13。なぜ家に帰ってこないとけん。自分が許せないからと静。許さないとは心をきつめていること。許すとは心をゆるめおだやかに暮らすこと。平和世界を生きていくというのはおだやかな心で生きるということ。自分を許したときに牢獄から解き放たれておだやかな家族との暮らしが始まる。一緒におだやかに永遠に暮らそうとけん。はいと静。
14。家に帰ってくるんだとけん。いやよと静。もう二度とどこにもいかないよ。そんなのじゃいやと静。もっと愛をちょうだい。もうふつうの家族では十分な愛なんだ。よくばりはなにももらえないんだよ。もっと愛をちょうだい。こんなにファンからメールがきてるじゃないかとけん。もっとよ。もっと愛をちょうだい。さみしいの。さみしいときには愛しあえばいいんだよとけん。決心するんだとけん。こわいのよ。このハードルを越えたら次のハードルはどんな高いものがくるのかこわいのよ。これが最後のハードルなんだよとけん。次はどんな地獄のハードルを越えればいいのと静。もうここは天国なんだよとけん。みんながレベルを上げてみんながたかさきはやとのような奇跡を起こせる時代なんだ。さあこの世界を受け入れるんだとけん。なにが天国よ。あなた殴られているんでしょと静。みんながレベルを上げてハードルを飛ぶというのはどんなハードルも白線を越えるようなものなんだよとけん。
15。彼に会えないの体が動かないのと静。抱きしめあっていると体が動く。抱きしめあいながら歩いていきましょうと舞。
16。みんなが幸せじゃないのに自分だけ幸せになれないと静。きみはシンデレラ。苦しんだ人は先に幸せになっていいんだよとけん。もう苦しませないでと静。もう苦しませないよとけん。きみと紡ぐ天国の日々をこれから。ほんとうの天国はすべて満足してしまってこの日々のさましさはなくなってしまうのと静。家族と書いて天国と読むんだよとけん。都会なんてうるさくていやよと静。自然には精霊と踊るのもいいよなとけん。でも都会はみんなのレベルを上げてる音が聞こえる。それもいいものさとけん。ばかと静。ばかばかばか。ばかの意味は待っていたという意味なんだよと静。
17。平等に思えないから動けないんだとけん。だってあなたは偉大すぎる人よと静。人の歴史のそのあらゆる罪も業績もみんなのものなんだ。それが平等。そういうふうに平等に思い続けることで家族一緒になることができるんだよとけん。たかさきソングをきみは。私はあなたの歌いかたをしただけよ。きみがいたからこの歌はあるんだよとけん。対等に思うことで平等レベルが上がり一緒にいられるんだとけん。すべての人間は神の前に平等なんだとけん。レベルを上げればきみも同じことができる。それを信じることで平等レベルが上がりきみのレベルも上がっていくんだとけん。
18。この状態は私の罪の罰やのよと静。家族一緒に暮らすことがぼくたちの罰だよとけん。
19。子供が五才になり物心がついてきた。静はさっそく教育だとあーしろこーしろという。おまえな。あーしろこーしろいうと家族が破壊されるぞとけん。ならどうすればいいのよと静。共感が大事だ。相手が響くことを探してのべていくんだとけん。そんなのめんどくさいと静。教えるというのは時間をかけて根気良くしていくんだ。人は一度覚えたことは忘れないから。一度響いたことはそれはみんなの約束になるんだとけん。やってみると静はとても勉強になるという。人に教えるということは一番の勉強なんだとけん。家族というのは家族団欒という愛と幸せの約束なんだとけん。三人は抱きしめあう。
20。家に帰ってこない静。文化でみんなを幸せにしたいと静。他の人が結婚しないのに自分だけ結婚していいのと静。自分を幸せにできない者は誰も幸せにはできないんだよとけん。幸せっていうのは自分たちの家族の幸せを分け合うんだ。自分が結婚できないかわいそうさを分け合うことはできないんだよとけん。結婚できないかわいそうな人は誰も幸せにできないんだよとけん。もっとかわいそうな人を助けたいと静。一番かわいそうなのはきみだよとけん。きみを救いたい幸せにしたいんだとけん。きみが幸せになる番がきたんだよとけん。一緒にずっと幸せになろうとけん。人を幸せにするのに家族はとてもいいものなんだよとけん。世界平和は犠牲になる家族もあった。でもぼくたちは生きているんだ。家族一緒に暮らそう。いまこそ家族団欒になろうとけん。そんなの愛の私利私欲よと静。愛は私利私欲なものさとけん。私は実は宇宙人なのよ。私は人を救うパンダなのよ信じなさいと静。そうか信じるよとけん。人を救いたいのよ。それのなにがいけないっていうのと静。自分も救おうよとけん。自分のことはいいのよ。どうなってもいいのよ自分なんてと静。よくないよとけん。みんなを幸せにしたい。みんなが結婚するまで結婚しないと静。結婚はふたりでするものだよとけん。私は人殺しよ。殺した人のぶんだけ幸せになればいい。だめ人間だなとけん。家族団欒できないだめ人間だなとけん。できないのよ。どうしてできないの。わからないのよと静。運命はすぐには変わらないとけん。ぼくもできないことは五万とあるよとけん。できないことに挑むから生きてる価値が命の意味があるんじゃないかとけん。秘密があっては一緒には住めないよとけん。どんな顔してあなたに会えばいいのと静。ありのままにとけん。なにを話したらいいのと静。ありのままに話せばいいんだよとけん。あなたに嫌われたと思ったと静。ぼくはすべての人が好きなんだとけん。あなたは幻よと静。あなたと過ごしたあの日々はすべて幻なのよと静。あなたと一緒に暮らしたらすべて幻だと神様はいうのだわと静。幻じゃないとけん。ぼくはきみとずっと一緒にここにいるよとけん。暗く凍てつく過去の日々よと静。希望の日々をこれからとけん。痛かった日々なんてもういやと静。やわらかい日々をきみととけん。素直になることが人としてたいせつなことだよとけん。ありのままに一緒に暮らすことが人としてたいせつなことだよとけん。凍てつくような戦いできみの愛も凍りついたんだね。愛の涙が氷りをとかすよとけん。
あなたのことなんて愛してないのよ。好きじゃないのよと静。ありのままに自分の気持ちを隠さないでとけん。ありのままになにもかもすべて隠さないでいてとけん。愛してるのと静。けんは静を抱きしめる。2015、1、9。
21。うしおが家にやってくる。ようようようこんちわとうしお。なにしにきたと静。家族が逢いにきただけだろとうしお。そうだよとけん。だまされんなと静。こいつ声優やってんだけど日本全国バイトしながら歩き回ってるだけとゆう私の上をいく不良なのよと静。声優なんてそんなに役はまわってこないのよとうしお。なにが目的だと静。にさんにちおいてくれとうしお。いいじゃないかとけん。くっけんがいいっていうならと静。ふろ入れてくれとうしお。アイス食いたいとうしお。私はおまえのめし使いかと静がうなる。うしおと鍋囲む。最近けんはなに書いてるのとうしお。けんの原稿見てまだまだだねえきみはとうしお。なにさまだと静。全部肉を食ううしお。てめえと静。まあまあまた買ってくるよとけん。三人でスーパーの帰り道にうしおはどうも静が妻としてらしくないという。けんはどう思ってるのとうしお。永遠に静を支えたいとけん。私も永遠にけんを支えたいと静。抱きしめあうふたり。うしおはうれしそうだった。肉の分は働いたという書置きを残して三日後にうしおはまた旅立ってしまう。
ありがとうと静はつぶやいた。てきとうに会話ふやしてくれい。3、27。
22。古川家でパーティである。毎週日曜にパーティ開いていて今日は集まりがいいほうだなとあきお。嫌いじゃないぜそういうのとともや。そうだなとけん。うしおダイエットコーラにしてくれたかなとふうこ。もちのろんよとうしお。うちは三姉妹みたいなものねとさなえ。じゃあふうこが末っ子だねと静。なんでかな抗議するよとふうこ。わいわいもりあがる一行。料理の味はどうかなとなぎさがてんぷら持ってくる。腕をあげたねとうしお。うしおも料理を勉強するのよとなぎさ。作る彼氏がいなくてねとうしお。ふうこは食べる専門家なんですとふうこ。それってただのニートではないかと静。私も食べる専門家になるとうしお。おいおい間違ってさなえのパンがあるぞとあきお。トイレから帰ってきたさなえが泣きながら逃げていく。いたのか。さなえおれはおまえが好きだあーっとパンをくわえてあきおは飛び出していく。さなえさんのパンのファンなんだよねとけん。変わってるなとともや。ふうこがバッジを出す。これは限定のアニメバッジとうしお。あるけんルートから得たのよとふうこ。くれとうしお。なにかと交換してとふうこ。ガンダムのめんことうしお。次はめんこで負けないぞとともや。めんこ嫌いとふうこ。この歌なんかよくない静が歌をかける。まあまあねうしお。いいと思うなとなぎさ。夕方。帰り支度のみんな。さなえがあきおにこんな奇跡が永遠に続けばいいのにという。そうだなとあきお。夕日は家族を照らしていた。3、28。
二十三話。子供の桜は五才になる。毎日ご飯もたいへんだ。静は毎日ご飯作っている。うろうろするけん。いやだから週に三日とか四日とかさてんやものでもいいんだよとけん。弁当買っておいて夜に食べてもいいとけん。あまり根つめすぎるとまいってしまうよとけん。けんのいいたいことはわかると静。けんは洗い物してる。ふくのを手伝う静。でもねけん。うちは貧乏だったからてんやものなんてそんなに買えなかったのよ。毎日母は手作りしてくれた。その愛情が私を作ってくれたのよ。私も子供に同じことしてあげたいのと静。好きにするさ。でもそれならおれも手作りしてもいいとけん。ありがとうけんと静。子供と遊ぶけんと静。母が作ってくれた料理を模索してある日できたと静。貧乏でもぜいたく品は使えなくとも母の試行錯誤があった。母は限られた金でこれだけのものを毎日作ってくれた。それを感じて涙がこぼれた。子供にはこういうのわかる人になってもらいたいと静。そうだなとけん。親子三人遊ぶ。時はゆっくり流れていく。
二十四話。朝食のパンを食べ終わる一家。桜と静とけんは家で駄菓子食べながらドイツのカードゲームしている。負けてばかりだと静。昼はカレーそばである。レトルトのカレーをあたためてそばゆであわせる。皿を洗いながらわいわい楽しい一家である。午後は歌や物語についてけんと勉強する。歌とは物語とは流れだとけん。流れを生み出すのが歌や物語なんだとけん。桜はまだ楽しい歌のほうが好きな曲が多いという。桜の作った作詞をもうすこし面白くするならつながる翼よ天空の果てよだなとけん。そのあとテレビゲームをしている一家。テレビゲームなら負けないと静が大活躍だった。テレビの長さになるように毎回会話足してください。夕飯は弁当を買っておいたのを食べる。幸せはどこにいけばあるのかなと静。幸せはここにあるよとけん。家族団欒にこそ幸せはあるんだよとけん。それもいいねと静。家族一緒がいいねと桜。うなずくけんと静。幸せだねと抱きしめあう三人。時はゆっくりと流れていく。
二十五話。それほど遠くない名所を巡り歩いたけんたち。こういうのもいいなとけん。うんうんいいよと静。いいですねと桜。歩いてはカフェに入り歩いてはカフェに入り過ごしていく。昼も外食する。ゆったりと歩いてはまたカフェに入る。幸せですなあと静。そうだねとけん。しあわせですなあと桜。桜にはまだ早いくらいだと静。そんなことないよと桜。けらけらと笑う一行。夜になり家に帰ってくる。くたびれたなにも作りたくないと静。うめぼしがあるからおにぎり作ろうとけん。そんな手抜きなと静。おむすびといって縁を結ぶという意味でもありとてもいいものだよとけん。おにぎりとは愛情をにぎるんだ。にぎられた愛情を感じる食べ物なんだとけん。愛情を心に結ぶのがおむすびさとけん。最近ではにぎらないおにぎらずもあるよとけん。そうか。おむすびもいいなと静はけんとにぎっている。おにぎりの晩餐である。なにより家族団欒ならばそれがごちそうさとけん。うまいこといったと静。うまいこといったと桜。笑いに包まれる家族団欒。夜はふけていく。時はゆっくりと流れていく。
二十六話。鈴木桜役ちばたえこ。あきおの家で集まる日。けんと静と桜と汐と風子が集まる。ハワイに行ってきたと汐。うぅらぁやぁまぁしぃいぃと風子。まあまあおみやげのチョコ買ってきたからさと汐。近況を話しあい買ってきた駄菓子を食べるみんな。昼はさなえとなぎさと静がそば作ったりちょい小物作る。買っておいた刺身もある。わいわい食べるみんな。幸せだねえと汐。幸せだねえと風子。しあわせだねえと桜。あんたら食べるだけだろと静が毒づく。はははまあいいじゃないのと汐が笑う。そうそうと風子。そうそうと桜。後片付けはやってる汐たち。当然でしょと静。静。もっとやさしくねとなぎさ。私はできの悪い子供なのさと静。午後は駄菓子食べながら話しあいアニメ映画見てからテレビゲームする。汐手加減してくれよとともや。やーだぴんと汐。野球ゲームしたりする。代打のさなえさんは三振。むずかしいわね最近のゲームはとさなえ。なってないなとあきおは魔球ばかり投げている。ずるいよと静。勝てばいいのだとあきお。負けたとけんは嘆く。夕飯も食べていけよとあきお。みんな出前のラーメンやら中華を食べる。夕暮れ時に帰るみんな。汐が寺でお祈りしてる。なにを祈ったんだと静。家族みんなずっと一緒にいられますようにとねと汐。そうだな。家族ずっと一緒いられたらいいなと静は汐の背中を叩く。さあいこうとけん。みんな解散していく。時はゆっくりと流れていく。
二十七話。ともやが恋愛ゲームにはまっている。一計を案じるけん。なぎさが別の部屋で操作する。はたと思い出のなぎさとシンクロするともや。なぎさとまたラブラブになるともや。なんだよ結局いつも通りラブラブなんじゃないかと静。まったくねとけん。誰もが生まれた世界。誰もが生まれ変わる世界とけん。誰もが英雄だった。誰もが家族だった。誰もが希望だった。誰もが愛だったとけん。そしてまたぼくたちは生きていくとけん。静とまた家に帰っていくけんたち。
二十八話。最近の五才はかわいくない。大人びているなと静。おれも五才のときにはかわいくないといわれたものさとけん。さなえの家で宴会である。だが静はともやに話しかけられない。材料を買いに静とけんが歩いている。父は家族にどこか壁があって会話はそれほどなかった。うしおは達観してるとこがあったけど私はだめだったと静。冷たいと思うようなことも多かったと静。冷たいと思ったらそう言わなくちゃとけん。ずっと一緒にやっていく家族や仲間なら冷たかったら冷たいと言わなくちゃとけん。自分の心は自分では見えないんだ。だからこそ冷たかったら冷たいと言ってあげなくちゃいけないよとけん。家に帰ると料理を作る静となぎさ。料理を食べながらみんな話す。ともやと静は会話がない。おい。ともやと静。ともやはふりかえりもしない。あんた冷たいんだよと静。そういう態度冷たいんだよと静。そういうの愛がないんだよ。冷たいんだよと静。愛がないんだよだからさ。冷たいんだよと静。あなたとなぎさがともやを抱きしめる。静もともやを抱きしめる。ごめんなとともやは泣いている。うしおも抱きしめた。少し経ってともやと静はテレビゲームして遊んでいる。静には笑顔があった。よかったなとあきお。そうですねとさなえ。夜になり家に帰るけんたち。眠いと桜。けんはおんぶする。ありがとうけんと静。静が幸せならそれでいいさとけん。ほのかに街の光りと親子三人の影が道にのびる。
二十九話。ミスタードーナツは手作りだからいいねとドーナツほおばるけん。電話がかかってくる。どうもドイツでは移民との仲がいまいちで移民をやっつけろという政治勢力が出てきてるとハーネケン。これはどこの移民問題でもそうだがローカルな言葉よりも日本語覚えさせて日本語できる人たちのアニメのイベントに連れていってコミュニケーションとるとかね。たかさき好きは万国共通だからねとけん。助かるよとハーネケン。電話きると静がため息ついてる。どうしたいとけん。知ってるでしょう。ともやに縁をきられたのよと静。政治家をぶったおせという過激なデモに参加して暴力的すぎると縁をきられたんだろ。げらげらげらげらげらげらとけん。笑うなと静。よく人の不幸を笑えるわねと静。わりとこの程度の不幸は楽しいねとけん。この程度だと。だったらどうにかしてみろよと静。手紙を書けとけん。和解するまで手紙を書くんだとけん。手紙を書く静。三ヶ月が経った。ともやと和解した静。愛だけを探していたと静。幸せを探していた。幸せを見つけた。いま幸せはここにあるよと家族抱きしめあう。家族団欒がそこにあった。7、30。
三十話。電話で金を求められたり電話で講座に振り込めというのはすべて詐欺と考えていいとけん。でもなんでそんなことするのかねと静。認知症だから詐欺をする。もちろん認知症の人にもいい人はたくさんいて悪い人はほんの百人といないだろうとけん。夫婦円満の秘訣はなにと静。話しあうことだね。とことん話しあい続けること。それが夫婦円満だとけん。自信がないんだと静。自信は育てるもの。ある日結果を出すとこまで心が成長するんだとけん。小さなことをコツコツと自信と成る。成長は地味なもの。肩書きは捨てていちから成長しょうとけん。だらだらしてるけん。あーなんかむかむかしてくると静。働いてるだろとけん。クーラーの効いた部屋でだらだらしてるだけなのにと静。だらだらしてるけん。さくらも帰ってきてだらだらしてる。教育上良くないのよあんたはと静。じゃあ働こうとおままごとしてるけんとさくら。間違ってないが間違ってる気がすると静は頭を抱える。人生長く生きていくこと。永遠という人生を気を長く生きていくのさとけん。理屈ではわかるけどねと静は頭をかく。話しあったりゲームしたり食事したりする。夜になってきた。家族はいいだろうとけん。これ以上の幸せがあったら教えてほしいわよと静。家族団欒こそ最高の幸せよと静。家族団欒。時はゆっくりと過ぎていく。
三十一話。おれ若年認知症かなあとかずや。いやまあ生活に支障がある物忘れが認知症だよ。涙の物語何度も泣くはもしかしたら認知症じゃないかもねとけん。電話終わりゲームするけん。あんたはゲームが仕事だから遊んでるわけじゃないのよね。不思議よねと静。一緒にこの最新作の対戦の試しをしたいとけん。静とゲームするけん。そんなこんなで食事して夕方となり静が桜と帰ってくる。桜とゲームしてるけん。ゲームデザイナーとか原作者は家族と一緒にできる仕事だからねとけん。でもあなたくらいできる人はまれだとは思うけどねと静。人に不可能はないさ。私くらいもやればできるとけん。何百年かかることかと静。いまは永遠に生きる時代さとけん。うしおがやってくる。もう金がない。食わせてくれとうしお。おまえはとらさんかと静。いいじゃないかとけん。四人で焼肉を食べる。夜に歩いて家に帰る。こういうのいいなとうしお。幸せだなあとうしお。幸せが光る。希望が光る。愛が光る。ぬくもりが光る。やさしさが光る。涙が光る。家族が光るとけん。いいねと一行は夜を歩く。8、6。
三十二話。さなえの家で家族団欒してる。大富豪をする。何度も風子がうしおに渡すのがいやだーと風子が投げ出す。ウノやポーカーでも負けまくる風子。以外と静も弱い。この手のはうしおの独壇場だなとともや。わたしはつよいのだとうしお。こんなの強くてなんになると静。賭けようかとうしお。法律違反だと静。あたしは尊敬するよと桜。わいわいと菓子やジュースやらでどんちゃかパーティである。昼はたこ焼きを作り盛り上がる。午後はゲームだがけんとうしおがやたら強い。静も強い。ともやも強い。母強いと静。私もともやくんの特訓を受けたからねとなぎさ。映画見てから夕食にラーメン作る。ラーメンもいいわねとさなえ。さなえはラーメンはうまいんだとあきお。泣き出すさなえを追いかけるあきお。夜になり解散になりそうだ。平和を生み出した。この平和を育てていこう永遠にとけん。そうだなと静。うしおと風子が今日泊まらせてという。うちは宿じゃないぞと静。いいじゃないかとけん。そうだと桜。桜はうしおと風子と仲良しだねえと静。小言ばかりの静はきらいだってさとけん。ふんいいもんねと静は歩いていく。夜はふけていく。8、8。
三十三話。うしおと風子がけんの家に遊びにきてる。大富豪で強いうしお。もう渡したくないと風子。渡すのリセットしょうとけん。リセットした大富豪で静が勝つ。そういうこともあるよねとうしお。天気雨みたいにいうな。珍しくないよと静。昼になりおにぎりをにぎる。桜のおにぎりは小さい。こういうの幸せだなあと静。そうだねとうしお。そんなものかなあと桜。かわいい。かわいい。桜を連れていきますと風子。させないよと静。一晩くらいいいよとけん。話をあわせるなと静。おにぎりを食べる。それからおおかみこどもの雨と雪をみんなで見る。いいねえとうしお。ゲームして夕方になりピザを頼む。あんな恋愛もいいなあと静。けんが抱きしめる。なにするけんと静。もう一度恋をしょうとけん。うしおが見てると静。見てないよと後ろ向くうしおと風子。桜が見てると静。見せようとけん。けんが静にキスする。静が涙する。あれなんで私泣いてるんだろうと静。なぜか涙が出るよと静。人は幸せだと涙が出るんだよとけん。ほんとうだと静。いいぞもっとやれとうしお。見世物じゃねえと静。そんな時が過ぎていく。8、13。
三十四話。さなえの家でうしおや風子たちとセブンブリッジやウノをやって遊んでいる。うおう負けるよおと風子。こうやるんだよと教えるうしお。秘策をうしおに教えてもらいましたと風子。ウノで勝ちまくる。目が覚めた。夢かよと風子はじたばたする。うしおと結婚しましたおとうさんと風子。はいはいお菓子あげるよとともや。わーいと喜ぶ風子。ひととおり食べてからはっとする風子。おちこみました風子はまだ子供ですと風子。子供は風の子。それもいいじゃないとうしお。だまされませんよと風子。いけない。うしおにはだまされてもよかったんだと風子はうしおと話す。昼飯となり午後は静がプロレスを風子にしかける。うぐぐ悪がさかえたためしはなしと動けない風子。うしおが風子をマッサージする。そこそこ。いいわあ。変な声だすなとともや。私はついに目覚めました。悟りはこれですと風子。師匠とともや。目が覚める。ふざけんな神様と風子は怒っている。こんな一日一生の不覚と風子は嘆く。私は幸せだよとうしお。風子がいたから私は幸せだったよ。ありがとう風子とうしおは抱きしめる。風子も抱きしめる。いい一日でしたと風子は涙をぬぐう。またねとうしお。またねと風子は帰る。空がふたりを見送った。
三十五話。うしおがやってくる。「けんが脚本「ホン」上げるまで一緒に見ていることになった」とうしお。「最近の声優はそんなことするのか」と静。「さあ出せすぐ出せぽんと出せ」とうしお。「そんな簡単なことじゃないよ。なにかきっかけがいるな」とけん。「料理作ってやるよ」とうしおは料理を作るが激辛のラーメンだ。「からすぎて食べられないよ」とけん。「マッサージしてやるよ」とうしお。「くすぐったいげらげらげら」と笑い転げるけん。「うまくいかないな」とうしお。「おれの歌を聴け」と歌ううしお。「まあそのふつうだよね」と静。「この本を題材にするのだ」とうしおは銀河鉄道999を出す。「そういわれても」とけん。さらに喧々諤々「けんけんがくがく」とありなんとかできた。「それじゃ金は事務所通してね」とうしおは電話きる。「そんなこったろうと思ったよ」と静。「いいバイトだったよ」とうしおはけんと握手する。「楽しめたよ」とけん。「商売かよ」と静。「商売だよ。でもね人を幸せにする商売だよ。人が幸せになる仕事だよ。みんなが気持ち良くなることなんだ。世界が花になる商売さ。みんながひとつの花になれる。幸せの花になる仕事さ。いけないかな」とうしお。「だからみんな幸せになる」と静。「幸せを生み出す仕事っていいね」とうしお。「そうだな」とけん。「幸せをわかちあえるっていいよね」とうしおはのびをする。「またお願いするよ」とけん。「まいどあり」とうしお。「あはははなんだそれ」と静。三人は笑いあう。夕日が三人を照らす。「今日のご飯はなに」と桜。「じゃあおにぎりだ」とうしお。「うわーい」と桜と遊ぶうしお。わいわいおにぎりでご飯となる。夜が家族を包む。
三十六話。夏子「なつこ」役いけざわはるな。なつこの子供あやこ役さわしろみゆき。すのはらの家に来てるともやとなぎさ。夏子さんが困っているということできたんだとともや。こんなすのはらと結婚してくれるなんてありがとう。あなたは天使ですとともや。なんか話ずれてないとすのはら。実は子供が物心つくまえなんですが育児疲れに彼が共感してくれないんですとなつこ。すのはらだんなだからなとともや。すのはらだんなだからなのねとなぎさ。すのはらだんなだからなんですかとなつこ。なんかすのはら連呼しないでくださいよとすのはら。こんなのでもだんなと話しあいましょうとともや。ひとりで子育てするのは不可能ですよ。両方の両親とかだんなに手伝ってもらわないととなぎさ。物心ついたら子供も話し相手になってくれるから子育てもおもしろいよとなぎさ。話しあい昼を食べてすのはらも納得する。ぼくも子育て手伝うよ。なつこがひとりになれる時間を作るよとすのはら。ねえおかあさんあたしのこときらいなのと子供。好きだよ。大好きだよとなつこは子供を抱きしめる。涙をぬぐうともやたち。すのはらにも涙かとともや。いいね家族はとすのはら。夕暮れに帰るなぎさとともや。だから家族が好きなんですとなぎさ。おれも好きさとともや。けんの家によりあきおとさなえとさくらとけんとしずかがおかえりと。ただいまとなぎさとともや。家族団欒の時がすぎる。
三十七話。なつこさんによばれてともやとなぎさは家に。困ってるんですとなつこ。なわけねーだろとすのはらはあやこにいう。ごらんのようにちょっとしたことでもなんでもぶったぎるのがすのはらでしてとなつこ。すのはらとともや。なんだよとすのはら。受け答えが悪いと殴るともや。なにすんのなにすんのとすのはら。口ごたえするなとともやは殴る。やめてくれるかなとすのはら。こんなふうにいちいち相手をぶったぎるやつがあるかとともや。それじゃただひたすら相手は苦しいとともや。なにもかも抱きしめてあげる包容力が必要なんですよとなぎさ。これが抱きしめるということですとなつこはすのはらを抱きしめる。おちつくな。いいな抱きしめるて。わかったよとすのはら。おとうさんあたしのこときらいなのとあやこ。好きだよ。大好きなんだとあやこを抱きしめるすのはら。よかったなと涙をぬぐうともやたち。すのはらをだんなにしてくれるなんて天使だとともや。誰だって最初からできる人はいないから育てようと思っているんですとなつこ。うちがハーレムなら嫁にほしいくらいだとともや。そんなこというともやくんは晩ごはんぬきですとなぎさ。そのくらいでいいならいいなあとともや。けんの家によりさくらと遊ぶともやとなぎさ。歌ったりごはん作って食べたり笑いあうそしてときはすぎていく。
三十八話。なつこさんによばれるともやとなぎさ。困ってるんですとなつこ。すのはらが部屋に閉じこもって出てこないんですとなつこ。リーダーがひとりなのにいちゃいちゃしてられないよとすのはらはまた部屋にひとり入る。がんばるですともやくんとなぎさ。まかせとけとともやは扉をけやぶる。なにすんのなにすんの。いけないでしょこんなのとすのはら。ひとりでれべるあげることがそんなにいけないことかなとすのはら。れべるなら家族にもある。家族れべるだとともや。家族団欒であがるんだ。家族でなきゃできないこともあるとともや。おとうさんあそんでーとあやこ。そうだな遊ぼうか。一緒に遊ぼうとすのはら。家族団欒のときがすぎていく。ともやとなぎさはけんの家にいく。けんとしずかとさくらと遊ぶ。ストイックと孤独は違う。コミュニケーションれべるとか家族れべるがあがらないとね人が生まれた意味がないと思うんだとともや。ともやくんはいい人ですねとなぎさ。どうしておれたちをよばないとあきおとさなえもくる。毎日お祭りかもねとけん。まったくねとしずか。だから幸せなんだねとけん。そうねとしずか。みんなで楽しめるテレビゲームやらトランプでやら楽しんだ。食事もしつつ夜がふけていく。
三十九話。さなえの家で朝から遊ぶ。けんとともやは花札してる。勝つともやはブイサインである。子供ですとなぎさ。大富豪で勝つふうこ。明日は嵐だとしずかは身ぶるいしてる。私はだめなんだーと酒を飲むうしお。のめのめとあきおものむ。空腹ではいけないとちょいはやい昼飯であるカルボナーラパスタを作るなぎさとけんとしずか。わいわい食べる。グッズ交換しょうとしずかとなぎさとうしおとふうことさなえは交換してる。ゲーム雑誌を読んでるふうこはこのゲームほしいなあと。そのゲームの前作もってるよとうしお。かしてとふうこ。いいよとうしお。アイマスのライブみているみんな。マスターピースはいいねとうしお。今週のマガジンとサンデーもってきたとけん。読んでるうしおとしずか。おれはコミックス派だとともやは日本酒をのむ。インドカレー店にみんなで夕飯を食べにいく。たまにはいいねえとうしお。ふうこもそう思いますとふうこ。帰り道でけんは家族が一番さ。家族から逃げちゃだめだとけん。逃げちゃだめだとけん。そうだねとしずかは涙をぬぐう。みんな解散していく。ねむいとさくら。さくらをおんぶするけん。さあ帰ろうとけん。夜はふけていく。
四十話。けんは家でギターと電子ピアノを置く。弾けないよとしずか。最初は流れを作り歌を歌うだけでもいいとけん。なんとなく弾いて歌を歌うけん。さくらはそれでも楽しそうに弾いて歌う。ドナドナ荷馬車は揺れると歌うけんとしずかとさくら。うしおがやってくる。話を書いてよとうしお。それじゃこのセッションを描こうとけん。昼にカレー粉をまぜてカレーを食べる。この調合がいいんだよとうしおとしずかとけんとさくらは話しあう。午後にでたらめに歌うけん。てきとうに歌詞をつけてギター弾いて歌う。世界で一曲だけの歌だとけん。さくらの目が輝いている。さくらもでたらめに一曲弾いて歌う。あらゆる研究のなかに料理も音楽も入るとけん。なんとなく悲しくもあるとうしお。生きることは苦しいとけん。とても苦しいとけん。でもね生きる苦しみが生まれた日に支えあう愛も生まれた。いま支えあうから家族も生まれた。支えあう家族に帰ろうとけん。そうだねと涙をぬぐううしお。一曲歌うけん。夜はふけていく。
四十一話。人に思いを伝えるにはどうしたらいいのかしらとしずか。手紙を書くんだとけん。口先で言った言葉は簡単に消えていく。でも手紙は残るんだ。心を伝えるには手紙はもっともいい方法だよ。手紙のコツとしては心をこめて書くこと。それだけでいい。できれば家族や大事な人には一ヶ月に一回は書こう。できれば仲間や友達にもそこそこ書こう。家族のいない人に書くのもボランティアだろう。ちょいクレームのときにも手紙はいいよ。やんわり伝えたいことが伝わるのが手紙なんだとけん。そして手紙ブームが起きた。しずかの手紙にともやはなんだおれのしずかからの手紙ふざけんなとクレームばかりだぞとともや。おかあさんだいすきというさくらの手紙にしずかは涙しちゃったと涙をぬぐう。あきおのさなえへの手紙はいつも言ってる愛の言葉ねとさなえ。ずっと一緒にいようというともやの手紙になぎさは真っ赤になって今日は一品多くしますとなぎさ。その日の夜はらぶらぶだったという。愛してるとふうこはうしおに手紙書く。私もだよと手紙をかえすうしお。生きててよかったとしずか。そうだねとけん。幸せはちょっとした創意工夫なんだとけん。家族の絆が強くなったありがとうとしずか。どういたしましてとけん。キスをするふたり。夜はふけていく。
えい1。四十二話。誰よあんたとしずか。おれだよけんだよとけん。あんたにせものね。けんじゃないわとしずか。医者は平和認知症だと。けんはしょっちゅう家を追い出される。他人と思われてしまう。ともやとかなぎさにさとされてまた一緒に暮らすけんとしずか。ごめんなさい離婚してとしずか。愛しているんだとけん。何度でもプロポーズするよ。何度でも巡り逢おう。命あるかぎり一緒にいようとけん。誰かわからなくともこの愛を送るよ。何度ても何度でも何度てもねとけん。何度も家を追い出されるけん。だがそのたびにプロポーズするけん。そしてしずかは何度も結婚した。また一緒だなとけん。そうねとしずか。ふたりはキスをした。月だけが見ていた。
四十三話。朝食をすませるけんとしずかとさくら。なにをしたらいいかしらとしずか。好きなことすればいい。好きなことは苦しくても耐えられるとけん。私は父親に愛してもらえなかったとしずか。愛するとはかまうことだよとけん。ともやは私をかまって愛してくれなかったとしずか。さみしかったとしずか。ともやを愛してかまってあげればいいとけん。父はすぐにうるさいという親よとしずか。口うるさい親もさびしいから口うるさいのさ。不良みたいになるのはかまってもらえないから。愛してあげるとはかまうこと。人を愛せる人は人をかまいまくるからさみしさなんて感じないよ。人を愛して生きていこう。人をかまいまくるんだとけん。そうする。私をかまってくれるとしずか。かまうよ。一億年でもきみをかまうよ。十億年でもきみをかまうよ。ずっとずっときみをかまうよとけん。ありがとうけんとしずかはキスする。さくらもかまうよとさくら。一緒にかまおうとけん。抱きしめあう三人。さなえの家にいく。昼を一緒に食べながらともやと話すしずか。なんだ今日はやけに話すなとともや。なにか買ってほしいんだなしずか。買わないぞとともや。なにもいらないよとしずか。おかしな奴だ。おれなんかかまったってなにもでないぞとともや。そうだねとしずか。ありがとうとさなえ。いえいえどういたしましてとしずか。話しあい夜に解散する。家に帰るときにともやはなんかわからないがありがとうとてれていった。またねとしずか。ありがとうとしずか。どういたしましてとけん。夜はふけていく。
四十四話。結婚するにはどうすればいいのとさくら。いつも一緒にいること。いつも一緒にいる幸せ以上の幸せはないからねとけん。ともやとさなえはある女性にあう。その女性はだんなは神様だから作品を流すのも会うのも恐れ多いと叫ぶ。帰り道にさなえはともやくんはともやくんです。同じ人間ですよとさなえ。神様にしたらなにもできないからねとさなえ。神様と思ったら愛は腐ってなくなってしまう。そのとき人は無力を知るでしょう。愛があればなんでもできる。愛がなければなにもできない。おなじ人間と思い続けること。それだけでいつも一緒にいられます。誰でもおかじ人間であること。それが愛。できると願い思い続ければなんでもできますとさなえ。ありがとうとともや。ふたりは仲良しな家族であった。
四十五話。どうしてできないかなとしずか。れべる上げてあらゆる研究すればなんでもできるよとけん。ぼくも学生のときは修行ばかりしていたとけん。願い続け修行していた。気づいたらそこそこ人を幸せにできるようになっていたんだとけん。それにあらゆる研究はいまもしてる。あらゆる研究に終わりはないよとけん。いい世界にしたいねとしずか。できるでしょとけん。さくらもてづだうよとさくら。私は育ちがよくないからそんなに人にやさしくできない。人にやさしくできないんだとしずか。もっとやさしくできたらいいのにとしずか。きみが幸せならそれでいいさとけん。きみをいつくしみ幸せにすること。さあ幸せにしょうとけん。幸せの花が咲く。幸せの歌が聞こえる。さあ幸せの未来へいこうとけん。一家は歩き出す。未来へ。永遠へ。
がむしゃらに走ってきた。ふと立ち止まって見た風景には家族がいた。
さなえさんたち四世代同居で小学生の子供もふたりいる。これが家族団欒だなとけんとしずか。もう二度とひとりぼっちにしないよとしずか。ふたりは抱きしめあう。
ひとひらの桜舞踊りひとひら散りゆく桜の花ぴらのように愛してる。
愛尽くした。命尽くした。心尽くした。願い尽くした。そして幸せになった。
あの街にはあなたがいるの。いつもこの街にいるよ。
どうしてあなたは生まれたの。きみを守るためだよ。
家族四人誰かがそろうと歌いだす家族。
買い物の帰りに子供二人と彼が家の前で待っている。幸せ見つけたよ。と歩いていく静。
家路。
不思議な世界に入ってしまって子供と彼の元へ帰れなくなる。
思い出はいつか桜の花びらのように舞い散るよ。
家族へ戻れない。私は死んだのだろうか。
夜の闇におびえていた。この幸せがうそだといわれそうで怖かった。
どこへいけばいいのだろう。
ラジオか小説に答えがないか探して歩いた。
光りが包まれていく。彼がいる。
きみを永遠に愛し続けていくことを誓う。はい。
私はこのときを忘れていたのだろうか。
彼が前にいる。私は帰ってきた。帰ってきた。
田中舞 たなかまい 声ふくはらかおり。
子役で三歳から活動するアイドル。歌も声優さんに歌ってもらいます。
妹がいてこれもらきすたで妹役の声優さんです。いわゆるきょうですね。
いわゆるムードメーカーですが友達もおおくでもまとめ役ならではの誰の立場にも立てない孤立感を抱えています。
ボーカル。
当然母はきょうです。
あざがてきてるまい。いたいのいたいのとんでけえとけん。涙を流すまい。子供のときに母にされたとき愛の目覚めだったとまい。
愛を探して生きてきた。幸せ探して生きてきた。ひとりの旅だった。とまい。これからはふたりで探せばいいとけん。抱きしめあうふたり。
どうして。どうして一緒に住めないの。どうしてなの。誰か教えて。どうしてなの。メールがけんから。愛はお互い奇跡を起こすことなんだ。きみの奇跡をいま見せてくれと。
どこへいけばいいのかわからなかった。あなたのそばが私の居場所なんだね。
結婚後。
あふれだす涙が教えてくれるあなたのやさしさ。あふれだす涙が教えてくれるあなたの愛。あふれだす涙が教えてくれるあなたの光り。
連れていってくれ苦しみの涙のない世界へ。
愛へかえして家族へかえして命へかえしてすべてかえしてまた廻り逢うここに。
どうしてここに生まれここにいるのかしら。神様がいるからここにいるんだよ。
あなたの声は魔法。涙の魔法。
なぜキスするの。キスは夫婦だけに許されたありがとうなんだ。
もうだめよ。立ち上がれ。そこに未来がある。
吉田彼方 よしだかなた 声なばためひとみ。
男前でホワイトアルバムの声で。硬派ですがとっつきにくいでも情にあつい。
学生時代ラストエピソード。
桜の吹雪の中主人公が桜は美しい君も美しい。桜のようにきみと巡り逢いたいと涙するかなたとキスする。
母はともよ。
だめよ先生があっちゃいけないといったもの。とかなた。巡り逢うべき人のそばにずっと一緒にいることそれが正しいことなんだよ。とけん。
どこへいけばいい。ここにいればいいとけん。ずっとここにすればいい。ありがとう。ここが私の居場所なんだね。
人と人の雑踏の中で私ひとりどこへいけばいいの。ここにいればいいとけん。桜舞うなかで巡る季節の中で巡り逢おう。愛しあいともに生きていこう。
いつ一緒に住んだらいいの。いまだよ。永遠にこの愛を誓おう。死がふたりをわかつまで。
一緒に住むと約束したのに約束やぶってばかり。私は約束をやぶるだけの女なの。約束はいらない。きみがいればいいよ。
抱きしめあうふたり。これが永遠なんだね。いま永遠が見える。これが永遠の巡り逢いなんだね。
結婚後。
悲しみの歌を歌った幼き日。喜びの歌を歌った新らしい家族との生活。
変わっていく世界。変わらないきみのぬくもりと抱きしめあうふたり。
どんな言葉を贈ろう。だいじょうぶ。涙の準備はできている。
あなたの愛を守りたかった。私の愛であなたの愛を抱きしめた。
世界の果てはどこなのかしら。あるいは家族は世界の果てなのかも知れない。そして家族は旅人が帰る場所なのかも知れない。
キスはどうしてするの。巡り逢うためだよ。
今日はもう幸せになりなよ。
キス。キスをすると青き日々の傷跡がうずく。もっとキスしょう。傷が癒えるまで。
中原あすみ 声もちづきひさよ。
不思議ちゃん。はいふうこですね。本人は魔法使いだという。
うわさの人であすみの近くではいつもなにか不思議なことがおこるという。さてはて。
母はふうこです。
きみは青い。あなたは赤いね。きみは空のように青いね。あなたは血のように赤いね。
別れね日がくるなら出会いたくなかった。ずっとここにいるよ。ずっとそばにいるよ。
あなたを思うと涙がでる。これが本当の愛なのね。
私は不安と友達よ。愛とは連絡ひとつとれないわよ。それでもいい。いまは一緒に生きよう。
どれくらい好き。この星くらい好きだよ。
涙が止まらない。涙はどうなるの。私たちの翼になるんだよ。
結婚後。
あなたの声が聞こえる。あなたの愛が見える。ようやく私にも幸せが見えたよ。涙のあすみを抱きしめる。
手をつないだら幸せって初めて知った。
必死に生きてきた。手をのばしてあなたを抱きしめていた。
赤ん坊をいだきけんと三人でいる。これが本当のやさしさなんだね。
これは過去なの。未来だよ。
いつまでつきあえるの。永遠だよ。
ねえなんてお礼すればいい。どうすればありがとうになる。涙がお礼だよ。
きみのおかげでこんなに幸せだよ。私もよ。
泣きたいときはどうすればいいの。愛しあうんだ。
望月ゆかな 声ちばたえこ。
エヴァのれいですね。不思議な雰囲気の少女。
学生時代ラストエピソード。
私は血も涙もないといわれる。
涙は流さなくていいと主人公。嬉し涙だけ流せばいいと。涙するゆかな。キスするふたり。
母はことみ。
涙だけが友達だったとゆかな。涙だけが家族だった。涙とともに旅にでた人生だった。冬の涙はこおりつく。もうひとりで泣きたくないとゆかな。ふたりで泣けばいいとけん。抱きしめあうふたり。
言葉が愛を作る。言葉は愛。言葉は命。伝えたい言葉があった。言葉はきみのなかに。とけん。
いつか私をひとりにしない。しないよ。永遠に巡り逢おう。
結婚後。
あなたを思いだすたび涙を流す。あなたへのレクイエムなのね。
大事なこと。それはあなたのそばにいること。
精一杯のありがとうが涙だった。
消えてく過去が翼なら未来も飛んでいけるよ。
今日は記念日よ。なんの記念日だい。一緒に住みはじめた記念日よ。ずっとこの記念が続くようにずっと一緒にいよね。ああそうだな。
すべてを幸せに帰して。すべてを涙に帰して。すべてを家族に帰して。
あたくする人たち。
会社に入ってうまくやらなければ自分はだめ人間。会社では自分はつかいものにはならなかった。どうしておれはけんおまえじゃない。どうしておれなんて生まれたんだ。なんの役にも立てないならなぜ私を生んだ。けん。どうしておれはおまえじゃない。じしゅしたくない。やりなおせるなら人生やりなおしたい。永遠の涙もうれしい。おれを生んでくれてありがとう。きっと生まれかわったら人の役に立つ人間にやりなおしたい。永遠の命があるならいま人生をやりなおしたい。まじめに働く人間にやりなおしたい。じしゅして刑罰を受けたらきっと人の役に立つ職業につきたい。
逃げて逃げて逃げてきた。なにから逃げていたのか。それは自分の人生から逃げていたのかも知れない。
生まれたことが罪なのか。生きることが罪なのか。きっと生きることは正しい。暴力略奪殺人。やりなおせるならいまやりなおしたい。人の役に立つ人間に生まれ変わりたい。いまそう思う。
結婚のときにでる主人公の言葉。
人は禁断の果実たる米麦を食べてから争いを始めた。人が人を殺す世界だった。殺すことが幸せだと誰かがいった。それは地獄だった。キズつけあい人は愛に目覚めた。争いは始まり争いは愛に終わった。始まりは終わり。終わりは始まり。巡る輪廻。人は巡り逢ってまた生まれた。ここは天国だ。地獄の歌はもう歌わない。天国の歌を歌って生きよう。人が人であるために。天空から得た愛という翼ある限り天国の歌を歌い生きよう。それがさだめならば。
りあそんぐ。学生時代の歌。テレビ劇場ゲームの主題歌。
タイトル 愛やすみ。
あなたの声が導く愛がある。あなたの言葉が導く幸せがある。
かげろうの向こうには幸せがある。かげろうの向こうには幸せの世界がある。
たくさん愛してたくさん幸せになった。
桜の花びらがほろりほろりと舞い散る。永遠の羽のように。
桜美しく愛美しく願い美しくきみ思う気持ち美しく。
永遠の野原。永遠の冬。永遠の雪景色の私。
憎しみも悲しみも喜びに変えて。そして苦しみもすべて愛に変えて。
あの花のようにあの愛のようにあの空のようにあの廻り逢いのように。
小さくなった服をぬぎすてながら生きていく。
気づかなかった。あなたはこんなに私を愛してくれていたんだね。
昨日におやすみなさい。今日におやすみなさい。いまにおやすみなさい。
愛が咲いた明日が咲いた命が咲いた。
いとしい風に抱かれて。星かげる夕暮れの街の潮風に抱かれながら。
もう二度とひとりきりにさせないことが結婚なんだね。
私たちの季節が冬から愛へと変わっていく。
愛のページ。
かがわまさとし。声ふくやまじゅん。
陽気な友達。
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