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ダークエレメンタラー 









トゥールハンマー第一話。


エピソード1
ひまなのはいいことだ。ああごろりごろごろ。おもしろいこと探して歩いてゆこう。楽しいこと探して歩いてゆこう。不思議を探して歩いてゆこう。どきどきするほうへゆこう。わくわくするほうへゆこう。夢見て夢に幾億生まれ変わる。一生懸命ごろごろごろり。そんなものさとまた歩き出すから。おぼろげな月夜に舞い踊るゆっくりと永遠を舞い踊るから。なんもかんもほったらかしてごろりねっころがっている。気持ちいいほうへ歩いてゆこう。ああだめおやじだめおんなどこへゆく。だめなやつほどよく生きる。どうにもならないときはほっとこう。誰かがやってくれるだろう。酔って酔ってどんちゃらり。あしたのことはあしたの自分がうまくやるさ。ゆきあたりばったり。なんもかんも気にしない。てきとう人生てきとうだ。ねだってねだってもらいもの。未来をねだって生きてみたりして。ゆっくりと生きてどんぱらり。またそれもいいさと旅の途中だからさ。


エピソード2
努力して努力してたいして評価されなくて。ああだめおやじだめおんなどこへゆく。だめなやつほどよく眠る。だめなやつほど愛に愛されていた。あなたはよくやったよ。ありがとう。自分の待遇改善に不器用でもさいいじゃないの。そんなあなたが好きだから。よくもわるくもよくよく感じるほうが未来だと思うから。感じてる。そんな思い感じてる。そんな季節感じてる。そんな願い感じてる。そんな水の流れ感じてる。こんな感じで放つ思いの波紋よとわに放つから。遥か彼方の空を感じている。ごろごろごろり感じてるだけでまあそこそこ生きてゆけるかな。それもいいなあ。どきどきするほうへゆこうじゃないの。わくわくするほうへゆこうじゃないの。真剣一閃。閃光のように生きてゆきたい。それはまあたまにはね。ごろりごろごろごろり。それもまあいいだろうさ。だめおやじだめおんなどこへゆく。だめなやつほど世にはばかる。しかたないやつだ、だめなやつだ。ああだめ人生それもいいものさ。だめな未来へ歩いてゆくから。


エピソード3
自分のだめをだしてゆくなんてだめ人生だめな旅はまだ続く。だめしかないのに背伸びしていた。ときどき転んでだめがばれる。救いたいのに役に立ちたいのにだめな自分はだめ未来と旅をしてゆく。気張らずにのんびりゆっくりと生きてみたり。感じた思い波紋に放つ。波紋のほうに未来を感じてまた歩き始める。だめな道も一緒に歩けば永遠の道よ。だめな人生も一緒に歩けば永遠となる。だめな世界も一緒に歩けば楽園さ。だめ旅もいいものさ。だめな道の旅の途中。だめな季節のだめおやしだめおんなどこへゆく。だめな人生を生きる。どこからか呼ぶ声がする。その声に導かれまただめな人生をだめな道を歩く。まだだめな旅の旅の途中。だめな自分のゆくえ探していた。だめな道をまた歩く。だめな命にも五分「ごぶ」の魂か。だめな自分のゆくえ探してどれくらい生きただろう。次の世代に世界を託してだめな自分よどこへゆく。ためな道は続く。だめな旅の旅の途中だから。また歩き出す。


エピソード4
だめな奴にも永遠なんてあるのかな。だめな旅の旅の途中。ちよっと雨宿りしたらまた歩きだす。なんて空が曇っている。だめな空もいいなあ。だめな自分の人生の果てはどこだろう。だめな自分のだめな道を探して歩いてゆく。だめな人生から解放されたくて。幼き日に聞いた子守歌を思いだす。帰るべきふるさとよ。探していたふるさとが見えたような気がした。遠く果てなきふるさとは心にありて癒すもの。ふるさとを探して歩いていたのだろうか。帰る日を夢見て歩いていた。まだ旅の途中。のんびりごろごろ歩いてゆく。そのうちなんとかなるだろう。なるかぼけえ。ああひたすらごろごろり。それでもまた歩き出す。ふるさとへの旅の途中。だめな人生無駄に年だけはとってゆく。次の世代に語るだめな人生よ。次の世代よだめな未来をよろしく。幼かった夢見ていた自分はいまも舞い踊る。無限の翼で羽ばたいた幼き自分は永遠を歩き舞い踊っている。幼き自分と旅にでる。まだまだ幼き自分と旅の途中。ゆっくりのんびりと歩いてゆく。


エピソード5
だめな幸せにつつまれてゆく。だめな人生も続いてゆく。こんなだめ人生に語りかけるのは誰だろう。きっとそれは幾千万の風のささやきだろう。風のささやき聞きながら。ごろごろり。それもいい。あれもいい。みんないいなあ。だめな幸せにひたりながらだめな幸せにみたされながらまた歩いてゆくから。だめな人生にだめ天使たちは舞い踊る。それもいいものだ。だめなうたわれるものたちよ永遠なれ。幸せはきっとかなしみに似ている。それは自分の人生が悲しみのように思うように。お荷物だった自分の帰るべきはきっとほんの一杯のお茶にあるのかも知れない。苦しみと過去はおいてゆきだめな人生とだめな旅にでる。まだ旅の途中。だめな旅を歩き続ける。いつか抱きしめられたように愛しているから。藍に抱きしめられながら歩いてゆく。心は幾千年旅をする。心の旅よ。家路の旅路の途中。心羽ばたく心の旅路よ。あなたとの旅路よ。愛されて愛しています。心の旅路あなたとの旅路。あなたと歩いてゆくから。とわに。


エピソード6
休憩というのはなにも気にしない。たいへんなときこそお茶の一杯さ。永遠の詩「うた」にいざわなれて旅をする。巡り逢う季節を旅する。ゆくゆくてには道があるから。ゆっくりと歩いてゆく。それもほんとうさ。真剣一閃。閃光のように生きてゆく。それもほんとうさ。ごろごろごろり。それもほんとうさ。なんかまあそのうちなんとかなるだろう。なるかぼけえ。すべては丸くおさまるでしょう。星のように。いろんな幾万の歌にうたわれたようにまたうたわれることでしょう。ゆっくりと旅をしょう。旅は遥か彼方の空とともに。へたくそなうたをうたいながら。幾千の思いを曲に巡り藍ながらまだ旅の途中。深き深遠の深き波紋よゆっくりとみたされる旅の途中。永遠の旅人よ。旅の道すがら銀の時の風景にいざなわれてゆくゆくへよ。たとえだめな人生でもいまは季節の彩りにいろどられたり。まだ旅の途中。こごえた群青「ぐんじょう」をみたしてゆく旅よ。だめな人生のだめな旅よ。また歩いてゆくのだから。


エピソード7
うたうように歩く。それはステップのようにすきっぷのように。だめな未来と旅をする。だめな自分のゆくゆくて。明けない夜はないと歌はうたう。ごろりごろごろ詩でも読んだり。だめなやつほど世にはばかる。ああどこへゆくだめおやじだめおんな。そのうちなんとかなるだろう。なるかぼけえ。のんびりごろごろり。答えなんてなくとも旅の途中。なんとかかんとか歩いてゆく。したばかり見て遥か彼方の空を見上げたり。まだ旅の途中。ふまじめごろごろり。ごろごろ。それもほんとう。真剣一閃。閃光のように生きてみたい。それもほんとう。ああてきとうてきとういーかげんだあ。だめな人生あたまからっぽだ。これをやめないのは命のため。これをなくせないのは愛のため。ゆっくり道を歩く。道は未知だ。遥かなる旅路よ。すべてうまくゆくなんてないかも知れない。それでもまあゆっくりと歩いてゆく。道はまだ旅の途中。だめな人生と果てなき空と旅をしてゆく。


エピソード8
怒られながら生きるだめ人生。だめだしされ続けるだめ人生。ああどこへゆくだめおやじだめおんな。から元気でも元気。人はどこから来てどこへゆくのか。道はほそぼそと続いてゆく。ゆくゆくてには空。なんにも気にしないで生きてゆく。あっけらかん。てきとうにごろごろごろり。だめ人生だめなやつだとゆわれて歩いてゆく。去りゆく道にも一輪の花を見ていた。ごめんなさい。ありがとうがなかなかゆえなかった。雨露「あまつゆ」の草木が輝き心をてらす。果てしない空を眺めていた。空はいい。雲に隠れただめ空も味わい深くていい。旅はいい。だめな人生とだめな旅よ。果てなき空のそんな道もいいものだ。苦しかった空もいい。悲しかった空もいい。幸せの空もいい。それでもまた空の道歩いてゆくから。空は続く。苦しき道は続く。それでもまた歩きはじめた。


エピソード9
だめ人生歩いてゆく。だめなやつにはだめな未来がまっている。だめ未来と旅にでる。いまはまだ旅の途中。だめなの隠してもころんでばれた。そこからころがるようにころがって生きていた。ころがり人生それもいいものだ。ぐーたらぐーたらぐーたらり。誰かがやってくれるだろう。そうですそうですね。どーすればいいんだろう。なにをしてもだめなのに。どーすればいいんだろう。いつか。そのうちなんとかなるだろう。明けない夜はないよ。そうかも知れない。ころがりだめ人生はどこへゆくのだろう。ゆくゆくてには空だけがある。幸せはいつか私を連れていってくれる。そんな気がしていた。どこにゆきたかったのだろうか。もはやいまとなっては答えは闇のなか。なにもかもすてさり彼方を見ていた。のんびりゆっくりと歩いてゆく。ゆくゆくての遥か彼方は遠く遠く。もう時雨「しぐれ」どきは願い叶っただろうか。幾千万。幾億万。人は旅をしてゆく。そんなゆくゆくてには旅の道がほそぼそと続く。ほそぼそとした道をゆっくりと歩いてゆくから。


エピソード10
のらりくらりとてきとうだ。なにも気にしないでお茶の一杯でも。未来を探していた。どこかに未来はないか道を歩く。あの空の雲が未来なのか。あの建物が未来なのか。このねこが未来なのか。答えは風のなか。答えは未来の自分だけが知っている。おーいと未来まで歩いてゆく。とある山の頂上に未来の自分はいた。話しかけてもなにも答えない。未来の自分の見ている風景は絶景だった。そうかも知れない。こんな風景を見るために歩いていたのかも知れない。人はなんて弱いんだろう。人はなんて儚はかないんだろう。人はなんて悲しいんだろう。空はなにも答えはしない。そこにあるだけ。人もきっとそんなものなんだろう。人の数だけ人生がある。人の数だけ道がある。のんびりごろごろのんぐるり。そんな未来もいいだろう。まだ旅の途中。ゆっくりと旅へ歩き出したからさ。


エビソード11
どこへゆこう。ゆくゆくてには果てなき道よ。おまえはどこへゆくのか。おまえはなにをしたいのか。風は心に問う。めぐりあいしたこころとともに。またどこへゆこうか。でっけえなあ。でけえ空ばかりの空。自分なんて世界のおまけなんだ。なにができるでもないのにだめ人生だけは残っている。だめな人生ごろごろりのんびりごろごろり。だめな人生歩いてゆく。せつなさ羽ばたかせながらまた歩いてゆく。冒険心。不条理さえも超えてゆけ。いらないものはすべてすてさり歩いてゆく。未来にはすべてがあるから。歩けば未来がすべてが手に入る。かなしみはすて歩きだそう。だめな物語を今日もつづる。だめな詩「うた」を今日もうたう。そらがこころならばこころはじゅんすいなり。しんこきゅう。思いが羽ばたいてゆく。なんにもできないなんて。自分をゆるしたときに未来が見えた。ほそぼそと道が見えた。それもいい。旅立ちのとき。ゆっくりと旅の道の途中。


エピソード12
哀あいめぐり。愛めぐり。逢いめぐり。藍めぐり。めぐり舞い踊り天使とめぐり逢い踊る。そんなこともいいかもね。仕事さぼってバイクで走りだした。なにもかもなげすてたかった。旅のそらのした見た景色にいろどられて生きてゆく。なにも気にしないで歩き出す。つかれて帰ってのんびりごろころり。それもいい。どっこい、くもそらよ。すってんころり。ずんせいころがり続けて幾年月。そらのおもかげ残したくものように。そらふわり。くもくもり。人の旅。ゆらりたんたんと。とんとらり。すぐりゆくゆくゆくてゆくゆくてにはそら。なんにも気にしないでお茶の一杯でも。人生は流れる水のように。めぐりそらよそらめいてまたかがやいた。こころに花々はなばなよ。ゆっくりとごろごろり。ごろりめぐりまたごろり。おさなごころじゅんすいさにひたる。それも旅のような。またあるきだすから。


エピソード13
どでんでんでん。愛した道ほどすてがたい。憎んだ道ほど忘れがたい。できぬことはやまほどありて。できることはてきとうさだけ。すべては風のなか。ひとときのやすらぎよ。だめな人生の果てにある道よ。浮世のうたかたのそこそこな道よ。かげろうな日々よ。かげろうな風景よ。おぼろ人生くるしさよたのしさよ。深淵から汲み上げた水よ。うかんでいるこころはふるふるふわり。ころがり続けた人生はいくばくかの光り放ったり。ごろごろり。ゆっくりと歩いてゆく。天地のはざまで思いは波紋する。ぬぎすてた時代だけがかがやいていた。望み枯れ果ててもまた放つ思い幾千万。雲界の果てしなき空よあらかたよ。そばだつ感じた思いの果てしなき道よ。ゆくてなきゆくゆくて。ほがらかになごやかに。雲を翼にはばたいてゆく。あきらめたこともあった。なげいたこともあった。そんなもんさとまだ旅の道の途中。またゆっくりとあるきだすから。


エピソード14
いつもどおりぐーたらぐーたらぐーたらり。ああ運がよくなりたいと、ころげてみたりする。ころげてころがり続けるころがり人生ならば。それもいいさと祝い酒。天に仰ぎ地に生きる。遥か彼方にはおまけの自分だ。まあそうねごろごろり。天地のはざまで天地の歌をうたう。それも八卦。あれも八卦。つまりはそんなもんだ。世界の大きさにくらべれば自分なんて小さいものだ。えーいなげだしてしまえ。ほそぼそとした道を歩く。それもいい。いい景色さ。できないことばかりふえてゆく。ゆくゆくてにはそら。それもいい。しあわせになるとはかぎらない。でもまあいいじゃないか。そこそこほそぼそとした道を歩く。まだ旅の道の途中。きっとやまの頂上から見る景色は絶景だから。今日も今日とておこられながら生きてゆく。だめ人生まだまだ道はつづく。ひまじんはまだまだのんべんだらり。ごろごろ旅を歩いてゆくから。


エピソード15
だめな人生だめ未来と歩いてゆく。ころがってころがるだめ人生。だめなのにまだ人生は残っているのか。いくばくかのことに人生はささげるものかな。だめな未来ならだめな人生ならなんで生きねばならないのか。答えはない。なのについついぐちってしまう。ああひまだ。だめ人生だけはあるのになあ。なんでだ。なんでなんだ。答えはないのにだめ人生だけはある。だめなころがり人生ころがりっぱなし。いつかなるようになる。物語はそうゆうがこれは現実なのだ。どうしょうもない。だめな人生でどうすべきか。ひがな一日どうしょうもない。それでも歩きだす。まだ人生は残っていたから。


エピソード16
罪深き私の罪道はどこへゆけばいい。かみさま私はなぜ生まれたのか。罪はぬぐえぬのか。まあなんにも気にしない。罪はいずれつぐないきるでしょう。そこそこの道をそこそこゆくから。ほそぼそとした道を歩く。おーいと未来の自分に話しかける。おーいと未来の自分。そっちはどうだと私。そこそこやってるよと未来の自分。道は先はおぼろめいてはっきりと見えない。それでも歩き出す。答えなどないのに歩きだすような。そんなしっくりゆかないのに生きてゆくような。人の未来はどうなるのか。答えはない。それでよかったのかわからない。歩いた道だけが答えてゆく。自分の影と舞い踊る。影と歩くそんな道のりよ。まだ旅は続く。ほそぼそとした道を歩いてゆくから。


エピソード17
苦労したからあたたかい涙が流せるようになった。苦労したから生まれた風となる。苦労したから人を愛せるようになった。どこまでゆけばいいのか。この道の先になにがあるのか。ここからは闇しか見えない。こんなだめ人生になにか意味があったのだろうか。ほそぼそとした道を歩く。無邪気に笑えるほどには年をとりすぎてしまった。とおりすぎた幼き日をなつかしんだりした。かなしみはつきないのかも知れない。それでもまた歩いたりした。またたいたいのちつきない。それでもいいのか。それでもいいさ。まだ道はおぼろげな。遠くなつかしむ。思いのままにありのままに。それでもいいかなとか。またすぎてゆく道を歩いてゆくから。


エピソード18
ただ愛した日々よ。答えなきゆらぎは続いてゆく。妖精と舞い踊る。妖精たちのティップダンス。ほのかに灯ともすあかりゆらゆら。こうこうと闇もあかりもゆらゆらと。こもれびのまたたきあきめいて。かすかなひのほうへ。時代の背中ながめていた。答えなんかないのに人生だけはある。人生はかなしみごっこ。ゆくてなきゆくて。そんなゆくてなきほがらかな人生よ。闇ゆらめきながら続いてゆく。いつか見た風景がすぎてゆく。ただよい続けた日々さえもすぎてゆく。おいてけぼりの純情を抱きしめたりして。なかなかなゆらぎとともに。またすぎてゆく。


エピソード19
季節の余韻に彩られてゆく。うつくしいものよ。はかなきものよ。しあわせなものよ。あくるひのまにまに。そこそこなまにまに。そこそこなゆくて。ほそぼそとしたゆくて。ほーいほい。人生はよろこびごっこ。しあわせなゆくて。ゆるりるりひたる。はかなきをひたる。おとずれた風景はながれてゆく。ながれゆくゆくて。はかなきしあわせはながれてゆく。そんな旅もいい。めぐりゆくゆくて。旅立ちゆくゆくえ。儚はかなき旅路。いくつかの風景がいろどる。のびのびゆくえ。めぐりゆく旅路のそんなことよ。涙との旅路。ゆるり旅路。かなしき旅路。いつかめぐる。めぐりびと。めぐりたび。ながれゆくゆくえまにまに。


エピソード20
風景のしらべりるるる。かなしみなゆくて。しあわせなゆくて。ひたるかなしみ。ひたるしあわせ。かなしみの日。しあわせの日。いつかめぐるめぐる。儚はかなき風景のなかで。ほそぼそと道をたどる。闇々やみやみとまどう。光々こうこうとまどう。くるりとまどう。闇深く光り深く。すべていつかうつくしく。いつかすべてまどいゆく。おぼろめいてゆらゆらと。ほとんどいつかゆらめいて。ほうぼうめいてほうぼうゆらゆらと。そういうものだから。闇深き闇。光り深き光り。それはとおいとき。闇さえも光こうこつにゆらめいて。そんなこんなの道のりよ。どうすればよかったのかではなくどうすればいいのか。幾千万の旅路の果てに。


エピソード21
黄昏た時の詩うた。つみなときの詩うた。黄昏の翼はためく。夕闇にひたる。今上こんじょうの闇夜。黄昏逢う巡る。ふるふるとまどう深淵よ。ゆくあてないならここにいて。黄昏深く愛深く。愛している。旅は続く。すべては風まかせ。愛道よ。黄昏道よ。むくわれぬ風にたそがれていた。こたえなき日々にまどうていた。よくよく気にしていた道は夕暮れ。黄昏深き闇夜。非哀深き闇夜。今上こんじょういくばくか。深遠深きたそがれてゆく。ほそぼそとした旅は続く。ほそぼそとした道をたどる。幾千万の旅路の果てに。


エピソード22
ふるぼけた光りほそぼそと。風のとおり道をゆらゆらと。やわらかなあかりとともにほそぼそと。いままではあったようななかったような。これからはあるようなないような。ひっそりあるゆらめきながら。風だけでなく。光りだけでなく。闇だけでなく。あのころでないいつか。すてられぬ願い。闇星。光星。流れ星。願いいつか。夕日星ゆらゆら。夕暮れ星。願い星いつか叶かなうかな。おびえているならここにいて。こわいならここにいて。ひとしく波紋してゆく。ゆらゆらと波紋してゆく。夕暮れはればれ。夕闇ゆらゆら。くすんだ日もいいものだ。まどう夕暮れ。星々。光々星。闇々星。ごろね星。くるり星。また夕暮れのみこみ、いつかまたそれもいいなあ。


エピソード23
いつか願ねがい叶かなうかな。風道。光道。闇道。願い道。夕暮れ道。夕闇道。そんなものだから。闇道てくてく。そうときたらこうしちゃおれない。そんなもんさ。星の道。道草。みちくさ。道草みちくさばかりでもいいものだ。いつかそんなことばかり。どうしてだこうしてだ。ああそうなんだ。ほっとけ。まどうてばかりいた。こまってばかりいた。そこにたしかになにかがあった。ひかりにまよい。やみにまよった。そんなものだと波紋はもんしていた。いつからかいつのまにか。のこされた道みちをひとりあるく。こんなふうにそんなふうに。こたえのない道みちをひとりあるく。それもいいさと風かぜはゆく。たびだちはいま。そんなものだとひとりあるく。きっといつかそんな日ひまで。


エピソード24
なんとかかんとかどんでんぱらり。よっとこらさ。すばらしい。そうでもないかも。そうであるかも。すべてはかぜまかせ。すっとこどいしょどっこいしょ。出でたとこ勝負しょうぶ。おもったりおもわなかったり。かんがえぐつぐつ。ゆくさきおぼろ。とおくちかく。はてなくなにもなく。せまくひろく。ゆっくりなはやいな。であいめぐる。みちなかば。そうだ。そうだったんだ。いつかみちめぐる。いつかみちもちゃらんぽらん。いいんだったらいいんだね。わからなきを知しる。おこないいいなら天使てんしがぴーぷる。すっきりすごい。あさまでしょうぶ。よっとこいいとこ。とんとんとことん。すっとんきょうのす。


エピソード25
めげてないもん。めげてめげてひとりねむる。ぜつぼうだけではおわらないもの。弱よわさの果はて。あなたが必要ひつようだから闇やみと光ひかり舞まいめぐる。みぎもひだりもわからない。ゆくも去さるもわからない。あるのはただ風かぜまかせな道みちよ。わからないならやってみてもいいかも知しれない。あなたはどうしたいの。あなたはどうしたかったの。めぐりあう道みちよ運命うんめいよ。どうしてだろう。それはいつかめぐりあう日ひのこと。これから。それから。いいだろう。いいんだろう。それもこれもそんなことも。ああうんそうだね。あきらめよりひっそりと。終おわりより遠とおく果はてしなく。


エピソード26
夕暮れ道。ゆうぐれみち。夕闇道てくてく。ゆうやみみちてくてく。ほそぼそとした道みちをゆく。遥か彼方。はるかかなた。かなしみの果はてをさがしていた。もはやだめなんだ。それもいいかも知しれない。きょうはいい日ひじゃないか。いつものことさ。人ひとは見みていたものがある。さあそれをもういちど見みようじゃないか。 そんなものさとうたはうたう。ほそぼそとした道みちの果はて。すべては風かぜまかせ。儚はかなき翼つばさはためかせている。これだけできたらよしとしょう。きょうはきょうとてきょうまでも。そこそこな道みち。ほそぼそとした道みちよ。いいならいいさそんなもんさ。それもまたきょうの一日いちにち。


エピソード27
りそうだけがこたえではない。それはそれでいいこともあるさ。幾年月いくとしつき尽つきない。いついつまでも。日々日々響きあい。ひひひびひびきあい。げんきなればいいのよ。失うしなっていくものをかぞえるより得えていくものをかぞえたい。けんけんそうそう。ひとときの夕辺ゆうべ。見果みはてぬなにかがある。それもいいだろう。ないのにある。あるのにないのかな。やりたかったのだろうか。まだ道みちはなかば。夕闇道てくてく。そんなもんさ。それもいいだろう。


エピソード28
弧愁こしゅうゆらゆら愛いとおかし。黄昏たそがれて夢ゆめも枯かれたる道みちてくてく。黄昏たそがれた翼つばさは空そらをみてる。ほそぼそとした道みちをほそぼそとてくてくてく。つかいふるされた雑巾ぞうきんみたいな人生じんせいよ。ぼろぼろになった夢ゆめをポケットにしまいこんだ。しょっちゅう見みていたせなかはすこしちいさく思おもえました。遠とおくに見みえる雲くもみたいな人生じんせいよ。たいたたいた太陽というひかりも夕暮れにおちていきます。あきらめた翼つばさは夜明けには生まれ変わっていたのです。夕闇道てくてくてく。


エピソード29
心配しんぱいひらひらと舞まう。この道みちてくてくてく。それはそうと行ってみた。小人のダンスゆらゆらと。夕闇道てくてくてく。そんな道みちよ。なにもかもそこそこでいいさ。そんな道みちさ。どんどんどんぱらり。にっちもさっちもあさっても。妖精もうふふふと楽しげだ。さあさ。またこんなもんさ。これでよかったのか。なしとげたきょうは夕闇。夕闇道てくてくてく。るるるるるるとたそがれていた。黄昏道てくてくてく。これでいいのかどうか。空はいつものままだ。そうかも知れない。そんなものかも知れない。道は夕闇めいてゆらゆらとてくてくてく。そんなもんさてくてくてく。



道は幾重にも。この道てくてくてく。