erem35
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『永遠の詩「うた」』
1
失った子供時代を思いだしては涙していた。地獄を否定するために地獄をした。安心できる場所を探しては人を殴って歩いた。人々の願いの数だけ人を殺した。残ったものは虚栄の街。命の重さにのたうちまわった。人のためだった。革命にうち崩れふるえた日々よ神の声を聞け。さまよい、のたうちまわった魂は命の星に巡りあい奇跡に生きる。人の人生は奇跡の神話。いま歌われる詩よ。神秘の時代に心の愛解き放て。永遠を守る剣「けん」となりて。くりかえした罪に日々におびえていた。救済を望む日々よ。暗き時代に心かわいた。見上げた空の遥か彼方めざす翼広げて命は永遠に羽ばたく。灰色の空を恐れていた。いつか空が落ちてきそうで。おびえていた。心解き放ち空を心と魂とする命の果て希望の空へ旅立ちのとき。この世界が答えだったらこんなに迷わなくてこんなに苦しまなくてよかったのに。ずたぼろの心ひきずってまた道を歩き出す。それでも心はいつもこのまま。愛なんてただ見つめているまま。くたびれた今日を風に飛ばしてどろ水につかりながら眠りにおちる。誰かおれのために泣いてくれないかとふと思ったりする。生まれ落ちた痛みを忘れるため癒すべき家族を探す。
2
みんなが望むものが望めないとして空になにを望む。ひとり草原を歩く。草原の動物はケガをしていてもひとり立ち続けなければいけない。ぼくはいつか気づくだろう。これが救いなのだと。こんな自分でいいのかとぼくは自分のことが知りたい。こんな世界で崩れてゆく世界にまきこまれたくないよ。どうして誰も助けてくれないの。こんなのなにもかもいやなのに。いつか見た空の果てに帰りたい。あの遥か彼方のふるさとに。開いた未来の扉。選んだ運命の重さにおびえていた。母から生まれ母に抱かれたように女に抱かれた。命はいつかアダムとイヴのように巡り逢うから。命の果てさえ教えてもらってないのになぜ果てなき道を歩くのか。なにもかもわからないのに道は続く。ここは地獄だったのだろうか。胸の奥で育った慈「いつく」しみはいとしい人たちを守る力さ。生まれた痛みもつらかった思い出もすべては涙に変わる。人は癒されるために生まれてきたんだよ。一刀両断した現実に砕かれてゆくおのが魂よ。つかれきった日々よ。夜明けの光りに苦しみは幻かと思う。明けない夜はないよ。そんな言葉に癒されていた。愛に届くまで永遠に届くまで、また永遠の旅のその道の途中。まぶしき遥か彼方の空の光り日々よ。そんな日々もいいものさとまた旅の道の途中。永遠と旅の途中だからさ。
3
永遠をみんなでわけあったり。滅びしか感じない日々もあったり。危険はいつしかあたりまえだったり。人は滅びのさだめなのか。そんなことばかり考えていた。うつうつとうつろう日々の陰「かげ」りのなかで。崩れてゆく自分という砂をかきあつめ続けた。ぼくたちの運命ひとつになるならそんな家族もいいものだろう。そうさぼくらは星の家族なんだ。人間なんてララララララララ。人間なんてララララララララ。きらきらな未来が心をみたしてゆく。まぶしかった理想郷なんてどこにもあるはずはないんだ。輝きの心の果てそれもまたおだやかなやすらぎ。不思議な空へと旅立ちのときを告げる。空を舞い踊るようなステップで歩きだす。ふくらむ希望のままにごろごろてきとうに生きている。ゆきあたりばったりの人生でも。たまにはいいことあるさ。ひとりぼっちも悪くはないさ。仲間も悪くはないさ。そのうちなんとかなるだろう。おっけい。時代なんて飲み込もう。おっけい。それもいいさ。そんなもんさ。どこまで歩いたら巡り愛いっしょに生きられる。それもまた風まかせゆるりとどこまでも。人はひとりでは生きていけないんだよ。苦しんだぶんだけ幸せになる権利はあるよ。命果てなく果てなき旅のその途中。いつか見た笑顔の日々さえもゆっくりと歩いてゆこう。それは旅の途中だからさ。
4
羽が無数に舞ってゆく。遥か彼方の季節よ。自分の無力さを憎み自分の無能さを憎んだ。もっとなにか自分にあれば救えたと自分を責めた。おきざりの激しさと癒しのなかでなにが自分に残っただろう。人をキズつけてはひとり悩んだ。理想郷を夢見てはそうならない日々に悩んだ。この世界には悩みしかないのかと途方に暮れた。もう悩まないで。一緒に未来にともに未来に歩いてゆこう。永遠とは永遠の苦しみかとひとり道を歩いた。ぬくもりのなかただ泣いていた赤ん坊のぼく。物心つかぬぼくは宇宙の星々さえポケットのなか。苦しみなんか悲しみなんかぼくがなんとかしてやる。そう思っていた。大地の女神の星の胸に抱かれて眠りおだやかな夢を見る。みんなが幸せだという夢を見る。まだ夢からめざめないで。ずっとこの夢を見せておくれ。心の古傷が胸で痛む。過去はぬぎすてて自由になろう。こんな幸せに心の輝きにあたたかな涙に包まれてとわに巡り逢う。藍にめざめてまたほのかな心のささやき巡り逢う。愛していいなら愛されていいならもう少しこのままでいさせて。命咲かせる奇跡よ命の花という奇跡よ。道を歩く我が命よ奇跡もって幸せの夢花開かせるから。きっと。いつまでも。
5
生まれた命という奇跡に幸せくゆらせている。どうして生まれたの。それは幸せになるためだよ。生まれてくれてありがとう。苦しみの夜は明けて幸せの夜明けは巡る。明けない夜はないよ。そんな声がする。ありがとう。きっとたかさきはやとを幸せにするから。きっと嫁をあげるよ。きっとぜいたくさせてあげるよ。命芽吹いて奇跡の光り。あなたの道愛している。ともに進むそんなひととき。苦しみは風まかせ。幸せは奇跡まかせ。そんな人生もまた心と心ふれあい巡り逢う魂の水の流れよ。この水よ。水の流れたる遥か彼方のその先で流れる家族という音楽よ。幸せは悲しみに似ている。それもきっと黄昏の季節たるゆえん。幸せの龍にのって果てなきほんのひとときのやすらぎ。どこにゆけばいいのか風に聞いた。どこでもいいんだよ。そんな声がする。自然にこそすべての答えがといってはいきづまり酒を飲んだ。愛している人たちと奇跡をわかちあいたい。きっとそれはいつもすぎさるあたりまえの日々。ありがとうの季節よ奇跡の季節よそんな日々よまたいつまでも。
6
死にたかった人生もあった。生きたかった人生もあった。巡り逢った人生もあった。なけなしの喜びも悲しみもわけあったりした。苦しいなら顔をあげよう。歌をうたおう。そんなときもあった。遠まわりした少年時代をなつかしんだりした。無邪気にぬくもりあうにはなにかをうしないすぎていた。ゆくあてのないゆくえなんていっそこわしたかった。おいてけぼりの自分だけがいつまでも泣いていた。叶うことのない願いだけが心のなかでかがやきつづけている。苦しいならいっしょにいなよとやさくしささやきあった。いつかゆくえしらずの人生を抱きしめ続けていた。果てることなき苦しみを抱きしめ続けていた。夢という儚はかなきかなしみに生きてみたっていいじゃないか。どこまでもつづく苦しみなら一気に歩きだそう。苦しみをあつめてしあわせとしょう。ゴールもスタートもなく苦しみとよろこびはつづいてゆく。
7
愛は旅立ちをうたい。かげるそらにだかれていた。まだつばさはこごえていたから。いいだろう。そうだろう。永遠をうたいながらまたゆく道のりよ。くだけた絆はまた羽ばたく。老いたつばさはゆくてなく。静かにひたる深遠「しんえん」にまどんでゆく。
8
幸せはゆくて知らず。どこまでゆけば終わるのか。それはいつも風まかせ。ここでおしまいにしょうか。そんな言葉をのみこむころには眠りの時。それはまあきっと生きるとはそういうことなのだろう。巡る時にうたかたの生死をうたう。うれしいと思ったことはまた巡る。かなしいと思ったことはまた巡る。それでいいと天使たちは笑うから。深まる時から汲み上げたる深遠たる水よ時よ空よ。心に巡る時空「じくう」の深遠たるこぼれたひとときよ。こごえた時よ空よつばさにぬくもりながらまた歩き出すのだろう。かなしさとくるしさと結婚したから。
9
しあわせだけが答えならばいいのに。時代という空を眺めてつばさは羽ばたいている。くるしささえも翼ならばいいのに。はばたく空のように。命とめぐり逢うたびに生まれた意味感じた。果てなき道よはばたく翼よ導いて。心のままに思いのままに。苦しんだだけ幸せ探そう。この道を礎「いしずえ」として生まれ来る世代とまためぐり逢うために生きてゆく。
10
痛みを知らぬ人たちを守りたかった。しあわせがほしかった。うそじゃなかった。つばさはそらを見上げている。旅はまだはじまりと吟遊詩人はうたうから。天使が舞う空に果てなき道を見た。いつか見たシャングリラ。きっとつばさはめざしてる。おいぬいてゆく次のつばさたちにきっと幸運あれ。旅は続く。まだ旅の途中。果てなき道よ黄金の翼よ。その果ての遥か彼方よ。道はまっすぐではなく蛇行したり迷ったりそれもまたいいものさ。ともにあゆむ人たちとまた歩きだしたからさ。
11
苦しんだ数だけ幸せになろう。命あるかぎりしあわせになろう。それは天命でもあるだろうさ。自然はめぐり命はめぐる。幾千幾億の遥か彼方の芽吹きよ息吹よ。みたされる思いに天使は舞い踊るから。
時代の息吹よ心の息吹よ夜明けをふいて。遠き日の幼き自分が語る夕暮れよ。自然よあふれるあついものよ。すべては心を純粋にしてくれる。命の道よ。黄金の道よ。いま歩こう。