大樹山 法泉寺(和気郡和気町益原644)

縁起
この寺は益原郷三大禅寺の一にて康永年中日蓮大士の孫弟大覚大僧正西國弘通の砌此地にて法華経を開演郷人權宗を捨て法華経に帰依す大僧正親しく南無妙法蓮華経の七字を書し石に刻して記念に賜ふ元和五年日奥大聖人備作三州巡教郷人法駕を迎へ法泉寺主も衣を更め寺と共に本宗に帰す。寛文六年我が不受不施派禁止流罪死罪の極刑僧は諸国を流離し堂宇の荒廃當寺も同じ檀徒亦止むを得ず外濁内浄地下に潜伏し近隣のの寺檀となり内々は密かに清僧を招じて草庵を結び大樹庵と稱し益原法難寺を經て忍受することに百餘年明治九年春四月日正大聖人再興布教公許に依り正妙院日寂聖人堂宇建立萬年不濁唯此法泉の精舎也

寺宝
本堂 和気町指定文化