龍寿山 国分寺(津山市国分寺483)

本尊 薬師如来

縁起

 富山果は聖武天皇、天平九年(737)三月詔して創建し給ひ開基大僧正行基恭造の薬師如来の像を安置し本尊とす。尋て七堂伽藍を建立し其形勢大に観る可き者ありしが其後承安二年(1172)兵火に罹り、堂塔伽藍悉く焼亡せり。爾来寺運衰微せるを元和九年(1623)国主森氏の信力に頼り稍其體面を維持するを得たり。今建る所のものは文政十一年(1828)十一月淮国主松平氏の補助に因りて再建する所とす。実に今を距る一千二百有余年なり。