林松山 常光寺 福寿院(玉野市上山坂1870)

本尊 阿弥陀如来

縁起 真言宗の古いお寺の一つで、宝徳年間に再建されたと伝えられている、児島霊場第三番札所である。
 本堂・客殿・庫裡・山門など全部そろって、丘を背に、集落を南にする理想的なよい位置にある。町内でも古い土地にあたる上山坂の中心にある。このお寺の過去帳が町内で一番古いもので、それによると、流行病のために、万治三(1660)庚子年に二人、寛文元(1661)年二人が死んでいることがわかり、わが町の災害史を知ることが出来るのである。
 本寺は高野山多聞院であることは他寺と同じである。庭園は荒廃しているが、江戸初期の立派なものであり、抜け穴もあった。
 本尊は阿弥陀如来像で、立派に宝徳中興を物語っているのである。