金剛寺(岡山市磨屋町4-9)

本尊 地蔵菩薩・千手観音・不動明王

縁起

金剛寺は円覚寺薬師院の寺中であった真言宗の寺で、明治四十五年に同じ寺中の明王院と法厳院を合併、独立した一寺となった。本尊は地蔵菩薩・千手観音・不動明王で合併三寺の本尊を祀ってある。戦災前は本堂・客殿・庫裡・方丈などがあったが、空襲のとき一棟あまさず焼失、わずかに本尊だけを避難させた。
戦後昭和二十三年に五間七面入母屋造本瓦葺の本堂(東面)を再建。二十四年に客殿と庫裡、三十三年に薬医門様式の山門を建て、戦前に近いまでに伽藍を復興した。この寺には毎年11月二十三日に本尊地蔵菩薩の盛大な供養を行ない参拝者に豆茶飯の接待をする会式がある。