馬路山 明王寺(岡山市竹原185)

本尊 毘沙門天

縁起

馬路山明王寺は奈良時代末期報恩大師開基と伝え、備前四十八ヶ寺の一つに数えられる天台宗の古刹である。

年中行事

1月1日〜2日 修正会
1月15日 とんど
節分の前の日曜日 祝年厄除祈祷
4月8日 花祭り
5月3日 毘沙門会
8月20日 施餓鬼会
10月第3か第4日曜日 摩利支天祭
毎月14日 写経会
毎月18日 観音縁日護摩供

寺宝・文化財

・明王寺聖観音立像
 像高148センチメートルを計る榧の一本造りで、右手を垂れ左手は肘を曲げて持物を持つ姿勢で、背面に大きな内刳を施して背板をあてている。天冠台や腕釧・石帯・乳首など細部を克明に彫り刻み出しており、個性的な作風である。天衣や両膝の間の渦巻文や彫法に古様を示すが、藤原時代初期の造立と推定される。本堂西側の観音堂に安置されている。
 また、菩薩像でありながら、手に縵網相(仏像の指の間にあるみずかき様のもので、如来形にあるもの)を表しているのは特異である。
・馬路山明王路縁起(江戸時代)