慧日山 妙福寺(岡山市清輝橋1丁目4-12)

本尊 法華題目多宝如来釈迦如来

縁起
 清輝橋電車終点の西側、柳川線の街路に面して位置を占める寺で山号を慧日山といい日蓮宗妙顕寺派、本尊は法華題目多宝如来釈迦如来で寛永九年の移封のとき池田光政に従うて鳥取から来た僧日運の開基と云われる」。
 空襲前まで本堂と庫裡と山門および天明六年十二月に勧請した妙見堂があったが、戦災で全焼し、庭の銀杏の老樹だけが焼け残った。
 戦後芥田慈住職はいちはやく伽藍の再興に着手し、終戦になった昭和二十年十一月には五間四面入母屋造機瓦葺の本堂と庫裡を再建した。極度に資材の不足していた当時寺院らしい堂宇を再建したのは岡山ではこの寺が最初である。ついで二十七年三月に茶室を兼ねた客殿を建て、月釜の茶会を催すなど、経営面でも大いに動きを示した。