妙栄寺(岡山市御船入町1-5)

本尊 宝塔題目釈迦多宝文殊普賢不動愛染、四天王

縁起

太平洋戦争が終ってのち、昭和二十六年にこの地に住む岡崎栄尼が創立した日蓮宗の寺で、本尊は宝塔題目釈迦多宝文殊普賢不動愛染並に四天王である。岡崎家は七日市の実業家であったが、岡山が空襲を受けたとき家も家財も全焼、妙栄尼の夫もまた戦災犠牲者となった。そこで戦後、多くの戦争犠牲者の霊を弔うため、妙林寺を本寺として現地に一寺を開き、また高松稲荷から日車明神を勧請して祀った。
本堂は南面した梁間三間半、桁行五間半、入母屋造妻入桟瓦葺の建物で、その背後に日車神社の祈祷堂が建っている。ほかに庫裡、山門などがあり、境内は旭川にのぞんだ眺望の地である。