高倉山 宿雲寺 玄竜院(岡山市牟佐1406)

本尊 十一面観音 

縁起

 昭和十三年発行の岡山市史には昔の写真と次のような文書が載ってている。
 「高倉山玄竜院宿雲寺という。十一面観音を本尊とする天台宗の寺で金山寺を本寺とする。文書類を紛失して寺歴がよくわからないが現在の建物は本堂・庫裡・客殿・山門などで何れも江戸時代中期の建築、そのうち本堂は三間二面(柱間)入母屋造本瓦葺の建物で南面している。また客殿は本葺の箱棟をのせた四注造萱葺の建物で、四方に本瓦葺の廂をふきおろしている。
 寺宝に両界曼陀羅の対幅があり、これは旧牟佐村字大久保に寺跡だけ残す金光山大乗寺という天台宗の寺院にあったもので、大乗寺が廃寺となってのち宿雲寺に移されたといい、大久保部落の方にもその伝えが残っている。」

 しかし、現在は写真の通りで、本堂・山門は見えない。

寺宝

両界曼陀羅の対幅があり、これは旧牟佐村字大久保に寺跡だけ残す金光山大乗寺という天台宗の寺院にあったもので、大乗寺が廃寺となってのち宿雲寺に移されたといい、大久保部落の方にもその伝えがのこっている。