鷲峰山 常在寺(岡山市御津紙工1163)

本尊 曼荼羅

縁起

 御津町大字紙工一一六三番地にあり、日蓮宗不受不施派に属している。
 天満には往時妙松法仙寺と永福寺のニ箇所あったが、共に不受不施派だったので、寛文六年(1666)藩主光政公による社寺淘汰の際廃寺となった。時に通善院日円ひそかに天魔嘉休谷の山腹に庵を結び、常在庵と号し信徒の信仰を維持して以来不受不施禁止中二百余年の間、時には大谷の山中あるいは備中に移動しながらよく不受不施の法灯を守り、明治初年久保にあった浄源庵を当庵に合併した。
 明治九年四月釈日正により不受不施派再興の許可を得ると同時に龍華教院第四号教会所を設置し、明治十五年本堂を建築、明治十八年一月十七日妙覚寺紙工教会所と改称し、昭和二十八年六月二十九日寺号公称を認証され今日に至っている。