大光院(岡山市円山1071)

本尊 釈迦如来

縁起
 釈迦如来を本尊とする日蓮宗の寺院。元禄十一年の創建で、開基は日遙上人、池田綱政から寺領二十石の寄付があって明治維新まで藩主の保護が続いた。この寺は玉泉院などど同じように、曹源寺の創立当初その塔頭の一院として営まれたもので、宗旨は違うけれども藩主の菩提寺である曹源寺の傘下に置かれたわけで、今は独立した寺院となっている。
 大光院は曹源寺とは別に檀徒も御津、赤いわ、上道、岡山の郡市にわたって分布している。太平洋戦争後は農地法の関係などで多くの寺院は衰微し、檀家をもたぬ大小の寺院は例外なく敗戦の憂き目を見せられた。大光院も無論その影響を受けたに違いないが、なお法灯を守ってゆるがないのは、曹源寺の寺中ではあったが、一面では一般に檀徒をもつ寺であったからであろう。玉泉院の場合も同様である。

寺宝
・康永四年法華題目石(県重要文化財)
・比丘尼妙善題目石(市重要文化財)