瓶井山 普門院(岡山市国富2丁目26-18)

本尊 大日如来

縁起

大日如来を本尊とする真言宗の寺で、寺記によると宝徳年中(1449−1451)に瓶井山禅光寺々中の一寺として創立したもの、現在普門院が名跡を管理している中蔵院(本尊薬師如来)は分和二年(1353)の創立であったというから禅光寺一山の隆昌を極めたのは鎌倉末期以降室町時代中頃までで、戦国時代ともなれば地方の寺院は例外なく衰微していった。
普門院の現在の建物は本堂・庫裡・客殿・山門などで、そのうち本堂は方三間(柱間)宝形造本瓦葺の建物で、棟札により当時備前の名棟梁とよばれた尾形太郎左衛門とその一門の手によって立てられらことが知らる。