大安寺(岡山市大安寺西町5-1)

本尊 法華宝塔首題、多宝

縁起

大安寺は日蓮講門宗の寺で旧大野村下正野田にあった不受不施講門派の小庵を明治二十九年にこの地に移して同派の本山本覚寺の宗務支院としたのにはじまる。明治三十六年に許可を得て法華正教会教会所と改め、太平洋戦争後、昭和二十七年に不受不施講門派を日蓮講門宗と改めたのを機会に、協会所を大安寺と改称して寺院に直した。
(大野村誌に)下正野田庵室は、祖師堂の西南半丁許りのところに寺屋敷という土地があり、ここに径蔵庵あり、これが講門派の先駆者恵蓮院日心上人の示寂した庵室で、元禄頃内信僧の隠れ家だったともいう、日心上人示寂後大安寺へ移した。