槙尾山 正元(源)寺(美作市北字藤中)
本尊 大日如来
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縁起
河会地区北字藤中青山吉六邸内にあり、天台宗槙尾山正元寺という。修験道の修行が行われ邸内に目通り三.四五メートル樹齢三百年と推定される雌株のイチョウの木があり霊木とされている。昔から本樹を回って念仏踊りの祭礼(七月五日)があり近郷からのお祭りも多かったといわれ昭和になって途絶えてしまった。お堂の祭礼は青山家が十六代と継ぎ、その後、青山明の祖父観良・父良端と引き継いだが現在は無住である。
正徳元年(1771)寛保元年(1741)の本教院・教学院の免状があり山伏たちが祈願し修行のばであった。裏山は行者山とも呼ばれ頂上に行者様の堂がある。修験道の道場としてお参りが盛んに行われたと思われる台座に 明和二年酉戌七日 役之行者 槙尾山とある。
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明治の初めごろの幟が多数ある。
明治六年の正元寺の什物帳をみると
一本尊 大日如来 木仏一体
一脇立者 不動尊 薬師 同 二体
一護摩釜 一つ
一同檀 一具
一軸物 十二天二幅、十六善神一幅
一銘 一具
一半鐘 一つ
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一本堂 四坪
一石燈籠 一基
一庫裡 十四坪
一峯の役行者 石仏一体
一畑反別合六畝七歩
右寺住職 青山覚挙