福聚山 清水寺(真庭市関4849)

本尊 十一面観世音菩薩 

縁起
 当山は聖武天皇の御宇天平八年、越智泰澄の創立。その後、弘仁年中高祖弘法大師錫をこの地に駐めて、秘密瑜伽の大法を修練し給うてより真言の道場となる。至徳年中には山名播磨守満幸により二十四坊宇を建立し、隆昌を極む。その後戦火並びに野火に罹れども、仁王尊は夜鳴きの鎌倉時代の威容を今に存す。また鰐口は、仁王尊と共に県文化財に指定されている。
 なお、「夜鳴きの鐘」は室町時代のもので、宝物として有名である。参道には県指定塩滝景勝地あり、四季観光客で賑わう。

年中行事

一月一日 修正会
二月十八日 観音講
五月三日 塩滝柴燈護摩供

寺宝・文化財

・鰐口 応永十二年十一月十五日、沙門法定勧進大工孫九郎の銘あり(県指定重要文化財)
・仁王像 室町以前の作 作者不詳(県指定重要文化財)

・夜鳴きの鐘

高野山真言宗美作八十八ヶ所霊場会発行『高野山真言宗美作八十八ヶ所霊場』より