金剛宝寺(倉敷市酒津1704)

本尊 弘法大師

開基 大正十二年

中興 井上慈禅

旧満州で開教し、在満同胞慰霊供養のために残される

 高梁川沿いの道を北へ登ると、かつて高梁川の川湊として栄えた酒津がある。この酒津公園の北東側に第三十九番の済興寺(井上隆心住職、倉敷市酒津1704)があるが、ここに併置されているのが金剛宝寺である。
 同寺は、初代の井上慈禅住職が開教師として旧満州(中国東北部)に渡り、大正十二年(1923)に旧奉天市(中脚遼寧省炙瀋陽)藤浪町六番地に金剛宝寺を新寺建立したものである。慈禅住職の存命中の願いにより、昭和三十七年、在満同胞慰霊供養のために寺名を残したものである。
 再建された寺は当初、済興寺から東へ約四キロの倉敷市中庄1291番地に設置されていたが、初代の慈禅住職が済現在は済興寺内に併置されている。

年中行事

1月18日 初観音 1月21日 初大師
2月3日 星供養 2月14・15日 涅槃会
4月5日 慰霊祭 4月15日 阿弥陀まつり
5月8日 花まつり 6月15日 青葉まつり
8月15日 施餓鬼法会 8月24日 地蔵盆
12月31日 除夜の鐘 毎月21日 大師講

『高野山真言宗備中寺院めぐり』より