医王山 佛教寺(久米郡久米南町仏教寺84)

本尊 本堂:薬師如来     客殿:十一面観世音菩薩

縁起
当山は和銅三年喜恵上人を開山とし、肩野部乙麻呂の建立した有名な古刹である。題四十三代元明天皇の和銅七年には勅願道場となり、第五十七代陽成天皇に至って四十九院を建立して、四海安全を祈願されたのは二十二世文観上人の代であった。天正九年兵火に罹って貴重な古文書を悉く焼失し、六院を残すのみとなった。
津山藩主森忠政公により、堂塔を再建されたが、明治になり、末寺を合併し、本坊一寺となる。当時の三重塔は崩壊し、現在の本堂は文殊堂であったもの。

年中行事
佛教寺山内には四国八十八ヶ所の霊場を勧請してあり、春・秋、恒例の山巡り、年頭受、二月一日は鎮守様の祭礼日で近郷からの参拝者多数、花まつり、施餓鬼会

寺宝・文化財

・石造宝篋印塔(県重要文化財指定)
・金剛力士像 二体
・鉦 鼓(東京国立博物館)
・バンバ踊り(県指定無形文化財)

高野山真言宗美作八十八ヶ所霊場会発行『高野山真言宗美作八十八ヶ所霊場』より