寳壽山 圓通寺(苫田郡鏡野町寺和田1466)
本尊 千手千眼観世音菩薩
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鏡野町の中心寺元に着き、ここから県道加茂ー寺元線を北上すること約七キロ。真言宗別格本山円通寺の参道口に達する
縁起
寶壽山円通寺は、弘仁年中(810〜823)空海により開山され、山嶽仏教の道場として栄えた。戦国末の永禄年間(1558〜1569)毛利氏の属将福田玄蕃勝昌が桝形山城を築き、この寺を外衝とし兵をおいた。宇喜多の軍勢が攻めたとき、城もろとも当寺は兵火にかかり消失したという。
江戸期に入り、津山藩主に森氏が来城すると、当寺へ百石を寄進し、住職の力で堂塔が再興され、この地方の中心的道場になった。近世の高僧釈道契師もこの寺の出である。また、寺は景勝の浄城にあり、山門付近に約100年といわれる老桜がある。境内に郷土館があり、寺宝や地域の文化財が収蔵、展示されている。
年中行事
文化講座(法話・講話を聞く会)
寺宝・文化財
・百数十点を有する
・寿の松(アカマツ)
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市川俊介著『岡山の神社仏閣』より