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- 3月31日(日)
比較的空いた日曜日。今年度の終わりなのだが、すべき仕事が全部済んで
いるような気分でいたところ、細かな仕事がいくつかあることに気づき、す
る。
職員に病人多し。
- 3月29日(金)
なんとか体調がましになったので出勤。来週のローテーションを確認して
もらったところ、普段よりミスが少なかった。熱があったほうが調子がよい
のではないか、と言われたのであった。
天気がよくないせいもあってか、利用者が少ない。春休みなので小学生が
割と来ていたが。
館長が定年退職で今日までの出勤。二年間、ありがとうございました。
- 3月28日(木)
風邪気味なのがひどくなってきている。くらくらしながらも、事務分担を
つくり、来週のカウンターローテーションをつくり、新刊見計らいをし、と
しょかんだよりをつくる。果たしてまともにできているのであろうか。
- 3月26日(火)
風邪気味なのであった。利用者多し。
内示が出る。司書に大きな異動はなかったが、多少大変になりそうな箇所
があった。ま、しかし、なんとかなることであろう。シフトの班分けをする。
- 3月23日(土)
休み明けの土曜日は混む。何やらばたばたしているうちに一日が過ぎていっ
たのであった。
- 3月22日(金)
館内整理日。開架から閉架への移動作業と閉架の年度版などの廃棄検討作業。
愛知県図書館が寄贈を受けてくれるとのことなので、除籍して県図書館へ里子
に出す本を選ぶ。閉架があまりにもいっぱいになってしまったのである。頭と
身体を使う作業なので帰りがけにはへろへろになってしまっていた。
- 3月21日(木)
春分の日。空いていた。曇り空だったからかもしれない。明日が館内整理日
なので、あれこれする。年度末の館内整理日にはすることが多い。
市報原稿をつくり、メールで送る。来週のカウンターローテーションを作る。
- 3月20日(水)
なにかすることがあったような気がして、スケジュールを確認したところ市
報の締切。すでに五時。慌てて広報に電話をし、詫びたのであった。
風邪で不調の職員が多く、朝からローテーション変更。このところローテー
ション表ばかりつくっているようである。
調べものの人が多い。子供がよく走った。危険なので注意をするのがなかな
か大変。小学校の卒業式なので、低学年は一日休み。なぜか一年生、二年生の
子供が貸出券を忘れてやってくるケースが多く、用紙に名前、電話番号住所を
書いてもらうのだが、住所が書けない子供がいたりしてばたばた。変な混み方
の日であった。
- 3月19日(火)
火曜の朝のブックポストへの返却は700冊ほど。開架の書架のきついところ
がたくさん。本が入らない。無理に入れてしまうと、お客さんが出そうとする
際、爪を剥がす恐れがあるほどぎちぎちになるのであった。そこで閉架へしま
う本を選ぶ。300冊ほど。今は利用者用検索端末があるから、きっと閉架にし
まわれてもまた出てくる機会があるさ、と本に黙って話しかける。なんだか気
の毒なのである。本は読まれなければきっと幸せではないのではないか、とふ
と思う。
図書の受付、土日は三人、平日は二人。感覚的には一昨日の日曜日よりもか
なり慌ただしかったのであった。調べものの多い日。新聞屋さんがくれた暦に
書かれている満月の日がおかしい。去年も同じ日であった、と年輩の女のひと。
調べると同じ日ではない。「いや、そんなはずはない」と粘る。いくつもの資
料を示し、ようやく納得してもらう。しかし満月がそれほど気になるとは、か
ぐや姫とか狼男に関係したひとであったのだろうか。
- 3月17日(日)
日曜日にしては空いていたのだが、体調不良の職員が三人休んだのでなかな
か慌ただしい一日となった。
春らしい人からの電話があったり、ご来館なさったり。
パワフルなお子さんを野放しになさっているお母さんに、お子さんを見てい
ていただくよう注意。こわい目でにらまれてしまった。言いにゆくまで私も少
し時間をおいたのだけれども、いっこうになんともしてもらえそうになく、そ
れはもしかすると永遠に続いたりはしないだろうか、と思われるほどであり、
お願いしたのちもなかなかにぎやかであったりしたのでした。子育ては大変で
はありましょうが。
- 3月16日(土)
人の名前を思い出せなかったのであった。お客さんが「江夏の21球」を探
していたので、ああそれは本の題にはなっていないのですよね、と言うと、
そうですか。こないだ亡くなった方の書かれたもので、と言うので、そうそう、
雑誌ナンバーの創刊号に載ったのですよね。ナンバーのベストセレクションに
も入っているのですが、はじめの本がありますよ、しばらくお待ちください、
と閉架に向かう私。歩いている途中で「スローカーブをもう一球」だ、と本の
タイトルを思い出す。しかしまだ山際淳司の名を思い出せなかったのであった。
歳かもしれない。
ばたばたとした土曜日。
- 3月15日(金)
朝から謎の事件。連絡を幾人かにしておいたはずの事柄が肝心な人に伝わ
っておらず、ばたばた。
春らしい良い陽気の一日。春らしい人が立て続けに三人ご来館。大きな声
でカウンターでそのうちの二人が不思議な会話を交わしていらしたり。
カウンターローテーション表の作成。年度末の予算のあれこれ。本の見計
らい。発注。仕事が多い。
- 3月14日(木)
著作権ワーキンググループの最終日。図書館の仕事はそもそも著作権者の
不利益となるところが多いのであるな、と改めて感じた会合であった。私の
勤務先はかなりしっかりと複写の制限をしているのだが、それは著作権を守
るた当然のことだと考えてのことでもあり、過去にはほとんど愛知県中の図
書館ではそうだったのでもあり、しかし件数の増加とともにかなりぐらぐら
になったているようである。そのこととコンビニエンスストアなどにおける
コピー機の普及とも無縁ではないように思う。三十条の見直しはいらないの
か、我が国における著作物に対する概念をまずなんとかしなくてはならない
のではなかろうか、と複写についてだけを考えてもあれこれ思う。
ワーキンググループが終わったあと打ち上げ。各図書館でさまざまなあれ
これがあるのだな、と久々に図書館の人と飲んでしみじみ思ったのであった。
- 3月10日(日)
先々週に混んだので、今日は病気で倒れた職員も多く大変なことになるの
ではあるまいか、と予想していたのであったが、さほどのことはなかった。
しかし日曜日である。ばたばたではあった。
「指輪物語」問題が悩みの種。映画「ロード・オブ・リングス」が封切ら
れたため、予約が沢山かかるようになったのだが、旧版と新版、新版の厚い
版と三種類あり、そのうちのどれに予約をしますか、と利用者に尋ねる必要
があり、また予約帳票を本に挟む際に間違えぬようにせねばならない。今日
は五分ほどの間に三件どかどかと予約が入った。副本も買ってはあるのだが、
予約の勢いが激しくなかなか厄介なことになっているのであった。
- 3月8日(金)
二人の職員が休む。来週入院予定の職員が二人。一人は入院しなくてもよ
くなったとのこと。今日休んだ二人は明日は大丈夫なのであろうか、と幾通
りものカウンターローテーション表をつくる。来週の分もつくる。これだけ
で頭がくらくらしてくる。シフト勤務のカウンターローテーション表作成は
人数が少ない仕事場ではたいへんなのである。
新刊発注、予算関連の仕事、事務分担表の見直しなどなど。へろへろ。
そういえばこないだの日曜日に小学生からうけたレファレンスが未解決だ。
宇宙船で何人かが宇宙にいったのだけれど、時間を間違えていたため地球に
帰って来られなくなった話。塾のテストに載っていた文章なのだけれど、そ
の全文を読みたいとのこと。って、きっと、これだけではなんの本かはわか
らないだろうなあ。
- 3月7日(木)
風邪をひいた臨時職員が出勤するも、途中でだめになって帰宅。すごい顔
色。熱をはからずに出てきてしまったとのこと。恐ろしい風邪が流行ってい
るようである。
久しぶりに視聴覚資料の受付。私がカウンターにいると突如として混むこ
とがしばしばあるが、今日もそうであった。応援を頼みしばらくするとすぐ
に波が引く。不思議。
来週のローテーション表をつくる。
事務分担表を作り終わる。へろへろ。
- 3月6日(水)
曇りのち雨のち曇り。天気のせいもあってか空いたり急に混んだり。私が
カウンターにいる時間は割と混んだ。健康茶についての本はないか、との問
い合わせがあった。貸出中でないものは一冊あっただけ。内容については読
んでご自身で判断してくださいね、と念のために言う。健康関連の図書には
いろいろな中身のものがあり、時にはリクエストがあったりもするのだが、
あきらかにあやしげな本もある。眉に唾をつけて読んでもらえば良いのだが、
鵜呑みにするひともあろうなあ。図書館がそんな本を貸すから身体が悪くな
った、とのクレームはいまのところないが、へんてこな時代だから何がある
かわからぬ今後。それはそれで面白そうでもあるが。
来年度の司書の仕事分担を考える。大きく変えるとまわらなくなるのだが、
ある程度まずい箇所もあり、ううむ、と悩んで一日が過ぎる。
風邪をひいたひと、入院をしたひとがいて受付のローテーション変更。
- 3月5日(火)
一日中空いていた。本の見計らい、カウンター業務、新刊発注。さしてな
にもない日であった。
- 3月3日(日)
空いた日曜日であるな、と朝方思っていたのでしたが、午後から混んだの
でした。
新字新仮名でないと読めないひとが増えている。元々旧字旧仮名でしか出
ていない本なのか新字新仮名の版があるのかを探る、などというよくわから
ぬ調べものもあったりした今日。日本語を旧字旧仮名に戻すというのはどう
だろう。戦前に書かれた本の中身が読めない日本人が多いのはなんとももっ
たいない話。
朝晩のパートタイム職員さんの出勤表、完成。と、思ったら日数が合って
いない。やりなおし。ノートパソコンでの作業は目がちかちかするのであっ
た。
- 3月2日(土)
来年度の朝晩のパートタイム職員さんの出勤する日一覧を作り始める。な
かなかややこしい仕事。
昼過ぎまで空いていて、今日は余裕のある日かな、と思っていたら全然そ
んなことはなく、二時あたりからばたばた。数日前、若い職員が受けていた
レファレンスの回答を聞きにきた利用者が、「どこの図書館もこんなに調べ
てくれるんですか。誰にでもここまでしてくれるんですか」としきりに尋ね
ていた。うちの図書館で調べられる範囲をやや超えているレファレンスであ
り、完璧に調べられないのであるから、県の図書館に先に尋ねるか行っても
らうかしてもらったほうが良いのではないか、と私はアドバイスをしたのだ
ったが、ある程度は調べられるのであるから、と、若い司書が投げずにした
仕事の結果である。日々の忙しさにかまけて忘れかけていたことがあるのだ
な、と少し反省。
- 3月1日(金)
加除式の参考資料のうち、来年度購入を止すものを検討し、出版社に連絡。
しかしそれほど大した額が減るわけではない。
選書。新しく発行された図書の一覧から蔵書にすべき本を選んで注文。当
然のことだが、普段から書評に目を通したり本屋さんに出かけたり、自館の
蔵書構成を気にとめたり、どんな本の利用が多いかを貸出業務などで確認し
ていたりといった地味な行為をしていないと本を選ぶことはできない。生活
すべてが司書である、と誰かが言っていたが、それはそうなのだ。日常生活
に本がないと困るような人が司書には向いているのであった。
カウンターのローテーション表の作成。作成後、チェックをしてもらって
いるのだが、今回は割とましにできた。ひどいときは同じ時間に同じ人物が
いたりするのであった。一気にぐわっと作るのがこつ。
- 2月27日(水)
来年度の資料費がどうやら大幅に減るようなのであった。内訳配分を考え
る。頭がくらくらしている。まだしかし近隣他市町村と比べれば多いのでは
あるが。本が出すぎているのも問題ではある。レシピや便秘、犬猫写真関連
の似たような本のリクエストについての扱いからまず考えてゆくことになる
のであろうか。金額としては微々たるものだけれども。
としょかんだより作成。
- 2月26日(火)
比較的利用者が少ない日だな、と思っていたら夕方から混む。
一昨日来館した調べものの人が今日も調べにいらした。館によってはここ
まで資料を用意してくれない、と言って帰られたとのこと。貴重書をコピー
する際には破損がこわいので職員がすることとなり、確かに手間がかかるの
ではあるが、資料は元々使われるためにあるのである。利用者がいて、資料
を使ってもらってはじめて図書館なのだ。いかに気持ちよく満足して帰って
もらうか。結局はそれに尽きるように思う。それが簡単にできる現在の状況
ではないのが困るのだが。
- 2月24日(日)
混む。レファレンスも沢山。予約もいっぱい。
郷土資料を沢山出さねばならないレファレンス。貴重図書なので複写を職
員がする。職員の少ない日には大変。しかし我が図書館にしかない、ここで
しかできない仕事なのである。的確に資料を出すところからはじまる。出せ
ないとはじまらない。長年図書館で働いている司書でなければできない。利
用者は百キロほど離れた土地からいらしている。
このところ暖かい日が続く。開架、閉架をいったりきたりしていると汗ば
むほど。
- 2月23日(土)
混んだ。難しいレファレンスもいっぱい。ばたばたであった。
予約図書がたくさん返ってきた。電話連絡で一時間半ほど。
子供がうるさいのを職員が注意しないのはけしからぬ、と苦情。もっとも
な話ではあるが、最近では注意されたのが気に入らぬという苦情のほうが多
かったりする。
- 2月22日(金)
館内整理日。予約利用者への連絡をメールで行う方法を検討。
人物について調べる方法について研修。以前にも行ったのだが、日外アソ
シエーツの「人物レファレンス事典」にまずあたる、といったことさえ忘れ
ている職員がいたりして困ったものである。
開架から閉架へ異動する本を選ぶ。千冊ほど抜く。腕と肩と腰が痛く、頭
がふらふらする。体力と知力を尽くさねばできぬ作業。閉架へ本をしまう際、
本が気の毒になる。今の出版状況と書架のスペースだと五年ほど開架に出し
ておけるだけなのである。
- 2月20日(水)
発注、カウンター業務など。わりとゆったりとした一日であった。
- 2月19日(火)
比較的利用者の少ない火曜日であった。
新刊見計、カウンター業務など。さしてなにもない一日。
- 2月15日(金)
今週は土日と私の指定休なので一日でしてしまわないといけない仕事が山のよう。
どたばたどたばたしていたのであった。
昨日の貸出冊数を調べたら3800冊を越えていた。土曜日並。
- 2月14日(木)
二日休館したあとは大変。今朝のブックポストへの返却は1500冊ほどであった。
利用者も沢山。なぜか登録も沢山。本の予約の連絡を六十件ほどする。その合間に
選書と来週のカウンターローテーション表をつくる。ばたばたであった。
- 2月11日(月)
祝日の月曜日は混むようになった。「建国記念の日」もハッピーマンデーだっけ
などと冗談を言ってみる。
発注業務とカウンター業務。夕方から予約図書の連絡。一日があっという間にす
ぎてゆく。郷土出身作家の古書を今年度はかなり目録からみつけて買った。その中
のある本をみにきたひとがいたので、「これはずいぶんとない本のようですね」と
言うと、「ない。私は三十年さがしているがない。どこにあったの。○○書店?」
と神田の本屋の名を言われたので、「いえ東京ではなかったと思います。随分と安
く買えたんです」と話すと歯噛みしておられた。私自身とある本を十五年探したこ
とがあったので悔しさはよくわかるが、真正直に悔しがるこのひとはいいひとであ
ろうな、と感じたのであった。
- 2月10日(日)
朝、割と空いていたので厭な予感はしていたのである。午後大にぎわい。へろへ
ろになったのでした。難しいレファレンスには当たらなかったのだけれど、登録者
は多いし、書架案内も沢山。
図書館には毎日新刊本のパンフレットが届く。すでに買ったもの、見計らいでく
るに決まっているものについては捨てているのだが、買おうかどうしようか悩んだ
ものはとっておく。これがたまるたまる。夕方空いてきたのでパンフレットを見な
がら選書。楽し苦しい作業。
予約の図書の電話連絡。一時間近くかかる。
- 2月9日(土)
しばらく書きませんでした。_●_
昨日は著作権のワーキンググループ。我が国の著作権についての認識の低さをし
みじみと感じたりするのでした。
参考資料切り裂き犯と思われる人物を水曜日に発見。しかし、「君が犯人であろ
う」とは言えないわけで、ぼんやりとした質問をしてみると明らかに動揺。これで
懲りてくれると良いのだけれども。
このところ難しいレファレンスが多い。先日は、「愛知県内の小さな企業の創立
年月日の載った資料」「外国での著作権処理について」「白山信仰について」「資
治通鑑の読み下しの載ってる本」と午前だけでこれだけのレファレンスがあった。
なんとかしてくれ、と言いたくなるような日であった
さすがに第二土曜日。ばたばた。
- 2月1日(木)
ローテーション表をつくる。来週は七日間開館しているので、いつもより少しつ
らい。
このところ本の切り取りが多い。多すぎる。今日は買ったばかりの美術年鑑が盗
まれ、公園に棄てられていたとの通報でとってきてもらうと、なかがぎたぎた。先
日は、私が十五年ほどまえに本屋で見つけた絶版の参考資料が五分の一ほど切られ
てそのまま棚に入っていた。書架を整理していた際、ぐにょっと本が曲がったのだ
った。交渉して値引きしてもらったりもした思い入れのある参考資料がそうした目
にあうのはとてもつらい。幸いインターネット古書店にあったので買い直すことに
したのではあるが。美術書の万円単位のものも数年に一度切られる。明らかに犯罪
である。
字がそこそこある本かと思ってリクエストされて注文したタ本が写真だらけであっ
たため、なんとか返本させてもらえないでしょうか、と交渉していた出版社のひと
から電話があり、今回に限り許してもらえる。明らかなこちらのミスなのだけれど、
なかなか良いエッセイも出している芸能人の本とのことで先入観をいだいてしまった
のでした。発注はむずかしい、と改めて思う。
人事考課の書類をつくる。ひとを評価するのは大変である。
- 1月30日(水)
急に利用者が増えたり減ったり不思議な日であった。
図書館だより、ほぼ完成。人事考課面接をもうひとり済ます。
Webから図書館の本を検索できるようにならないか、との問い合わせが時折くる。
これ、館によってとてつもなく大変なことになるケースとそれほど大変にならない
ケースとにわかれる事柄。本が多く、利用者が多い館は個人の利用者からのみなら
ず、他の図書館からの貸出申込も増えるし、「Webでみたのでいまから行きます。
とっておいてください。これとこれとこれ」などという電話が日曜日に十件もかか
ってくるとパニックになることでありましょう。来館利用者への対応に手いっぱい
なところへ開架の本を探しにゆくわけで、電話のひとがWebでみたときにあった本
を誰かが手に持ってるかもしれないし、書架がぐちゃぐちゃになってるところもあ
って見つけるのが大変であったりもする。取り置き用の棚はどうしよう。予約が増
えてしまって狭いカウンターのなかに置くのに苦労している状況。ううむ。ところ
が、それほど利用のない、本の少ない図書館は、蔵書公開により、いままでよりも
利用者が増えてよかったよかった、となる。人手不足であろうがなかろうが、多く
の館が公開するとなればやはりいずれはせねばならないよなあ、とは思う。「電話、
メールでの問い合わせは不可」としてはじめる、とか、パスワードのある人しか検
索できない、とか、そんな方法をとったら反感を買うかな、などとあれこれ思うの
であった。利用者にとって便利になるであろうことはわかるけれど、借りるときに
はどのみち図書館へゆかなければならないわけで、そのときなければ予約かリクエ
ストをしてもらうということではいけないのだろうか。予約までをWebから受けて
いる館もあるけれど、これも数の多い館少ない館で仕事の量は全然違ってくるので
した。量が多いのならば司書の人数を増やせばいいだけなのだが。個人への貸出冊
数が倍になって、予約が数倍になって、正規の司書の数が減っている現状を思うと
なかなか怖い話なのでした。
- 1月29日(火)
見計らい選書、人事考課の面接、図書館だよりづくり。なんだかすることが多い。
火曜日の割には利用者が多くはなかった。
- 1月27日(日)
昨日ほどではなかったが、利用者は多かったのであった。調べものも多い。寒い季
節、暑い季節には不思議なひとも沢山来たりする。利用者用検索端末が三時くらいか
ら不調になる。そういえば先週も不調であった。
ばたばたの合間を縫って、あれこれを片づける。
- 1月26日(土)
利用者多し。貸出は5000冊を越えた。なにがなにやら、といった状態で頭がぐる
ぐるしたのであった。
大学生の宿題多し。雑誌論文を大学図書館で探すという方法を知らない学生が今年
も沢山。なんとかならないのだろうか、といつものことながら思う。雑誌がないから
単行本でそれらしい項目のありそうなものを探すことになるのだが、果たしてそれで
レポートが書けるのであろうか。公立図書館がカヴァーすることはないような気がす
るが、どこへこうした話を持ってゆけばよいのやら。
高校生が小林秀雄の「考へるヒント」を探していた。旧字旧かなだけどいいかな、
と問うと、それは読めないとのこと。旧字が読めるようになると読むものの幅が広が
るよ、と説明はしたものの、ルビの振ってない小林秀雄から旧字にはいるのは難しい
ような気がしてきた私。文春文庫で「考えるヒント」が出ているので、これをリクエ
ストしてもらうことにした。戦後の日本語改革のおかげで文化の断絶がおきたのだな、
としみじみ思うのであった。
小学生も沢山。自分たちで利用者用件策端末で探している。思えば目録カードより
も簡単。便利になって得られるもの失われるもののことをふと思う。
- 1月25日(金)
館内整理日。先日完成した来年の指定休表をみなさんに配る。予約の連絡をメール
でする方法について話すと、一家族でひとつしかアドレスを持っていない場合はどう
するのか、と問われる。ひとりひとつで登録してもらわないと、幾人かに同時にメー
ルを送る際、○○様、と送ることができないし、そもそもプライヴァシー保護の観点
からもおかしなことになってしまう、と説明。しかし一家族でひとつのアドレスしか
ないというケースが多くあるのだろうか。ううむ。
来週の受付ローテーションを組み、開架と閉架の美術全集を三セット入れ替え、開
架の本を閉架にしまったりしていると一日が過ぎてゆく。
- 1月24日(木)
久々に出勤。机の上が封筒の山。バブル期以降、出版社からの案内が減ったとはい
え、かなりの量が毎日送られてくるのでした。
風邪で倒れたふたりは復帰していた。
新着図書の見計らいを済ます。今月に入ってから新刊が減っている。一月はいつも
少ないとはいえ、これは少なすぎるのではないだろうか。いままでが多すぎたとも言
えるのだが。
手紙で難しいレファレンスがきていた。これはわからないのではなかろうか、とい
う気がする。良い資料がみつかるといいのだけれど。
- 1月20日(日)
風邪で倒れた職員は今日も動けないとのことでした。
さすがに日曜日。ばたばた。大学生の宿題らしき調べもの多し。貸出中のものは
予約をすれば返却されたら連絡をするよ、と言うと、急いでいると答える。締切間
際まで手をつけていなかったのだな、きっと。
中学生の調べものも多かった。郷土資料を使って熱心に調べる中学生たち。日本
の将来もすてたものではないかもしれない。
レファレンスは今日も山のよう。
- 1月19日(土)
風邪で休んだ職員がひとり、午後に風邪で倒れた職員がひとり。みなさん、風邪
にお気をつけください。
午後、殺人的な混み方。何をしているのかまるでわからぬほどお客さんが押し寄
せたのでした。それより少し前にはのほほんと空いていたのですが、いやはや。今
月からレファレンス統計をとることにしたのだけれども、大混雑の嵐が去ったとき、
はて、なにとなにとなにを尋ねられたのだっけ、とまるですっかりわからなくなっ
ていたりする。
空いてからシフト勤務のローテーション表をつくりはじめた。頭が茹だりそうな
作業。
- 1月18日(金)
複写申請書に沢山記載をしようとしている方がいたので、「確認させてください」
とみてゆくと、一著作全部の申請箇所があったので、「これは著作権法の範囲を超
えているのでできません。貸出用の同じ資料があるので借りていってください」と
言うと、「ええええっ。そんな話ははじめて聞きました。私は十五年ほどあちこち
の図書館でコピーをとってきているんですよ」とのこと。どこそこの館では制約が
まるでなく、ある館では確認をしたふりをしているけれど、本当は見ていない。こ
んな図書館ははじめてだ、とややお怒りのご様子。著作権法の中身を説明し、他の
図書館ではどうあれ、我が館は文化庁に尋ねたりしながら、できるかぎり著作者の
権利侵害をしないようこころがけて仕事をしてきています、と説明して納得してい
ただいたのでした。地図のあるページについては地図を隠してとらねばならないの
で、職員が複写。間をおいてほかの資料をもってきて、「これはとれますか」と尋
ねられたのでしたが、それは著作権のない資料。「全頁でもとれますよ」と説明。
最後にはにこやかにお礼を言って帰ってゆかれたのでした。
確かにこの運用は大変。しかし十数年前、セルフコピー機が図書館にそれほど浸
透していなかった時代には割と厳格に31条の規定(調査研究のため、一人につき一
部、一著作の一部分のみ。逐次刊行物の発行後一定期間を経過したものは全部可)
が守られていた気がするのだけれど、持続してきた館があまりなかったのか、私の
勤務先だけがまるで浮いてしまったかのよう。このあたりをなんとかしてもらうた
めのワーキンググループの一員であったりはするのだが、なんだかなあ、と思った
のであった。
暮れに貸し出した図書の返却期限を昨日と今日にふりわけてあったので、昨日も
今日も返却冊数が三千冊を越えていた。レファレンスも多く、ばたばたの一日。
カウンターのローテーション表の作成、新刊書発注もしたのでした。
- 1月17日(木)
著作権ワーキンググループ。著作権法23条の公衆送信権について、Webサイトの
プリントアウトについて、など。現在は図書館間あるいは図書館から個人に対して
FAX送信サービスが法律の制限があってできないのだけれど、郵送もFAXも手段が
異なるだけなのでできるように法を変えてもらったほうがよくはないか、というよ
うな話とWebサイトをプリントアウトすることができないのをできるように法を変
えてもらってはどうだろ、といったような話などをしたのでした。それにしても
31条による利用者に対する資料複写についてのチェックが大学でも甘いところが多
いらしいのが気になる。私の勤務する図書館で行っている著作権法上問題のない複
写かどうかの確認にいかほどの意味があるのであろうか。
- 1月16日(水)
さすがに休み明け。水曜日だというのに大にぎわいだったのでした。
市報に載せる新刊を選ぶ作業。フィクションとノンフィクションにわけて全部で
15、6冊載せるのであるが、いわゆる純文学が減ってきていてフィクションが読み
物ばかりになってしまうので、ま、出版状況がそうなってきてはいるのだけれど、
多くの人が読む市報に載せるにはそのあたりのバランスを考えねば、とこのところ
フィクション欄の本を選ぶのが大変なのであった。
指定休ローテーション完成。ふう。
不思議な食べ物を買ってくる上司がいる。去年は鮒寿司。今年はインターネット
で虫の缶詰五点セット。ざざむし、まゆこ、かいこのさなぎ、いなご、蜂の子。ひ
とつ食べ終わったら次の缶をあける。ざざむし、まゆこは悪くなかったが、さなぎ
は強烈。次の缶詰を開ける日はくるのだろうか。食べたあと数時間口のなかでさな
ぎの匂いがしている。その上司の影響でくさやの干物をあぶってちぎったものをみ
やげに買ってきた職員がいたのであった。おいしいのだが、歯にはさまると口の中
にえもいわれぬ香りがする。昼の休憩室はワンダーランドになってきた。
アサヒネット会員でメールで少しやりとりをしたことがある長嶋有さんが芥川賞
を受賞。毎号買っている俳句の雑誌『恒信風』の同人のひとでもあるのでした。
『恒信風』には川上弘美さんもいらっしゃるので、長嶋さんが『文學界』の新人賞
を取ったあと、とある会合でお会いした『恒信風』関係者に、「『恒信風』から二
人目の作家が出ましたね」と話すと、「そうなんです。俳句はともかく小説で賞を
とろうと思ったら『恒信風』に入るといいんじゃないかな」などと冗談をおっしゃ
っていたのですが、二人めの芥川賞作家とはびっくり。
- 1月14日(月)
土日休んだ私。祝日でも月曜はそれほど混まないことであろう、と油断してい
たのだがとんでもなかった。登録者が14人、レファレンスが山のよう。閲覧席で
勉強をしている中高生を追わねばならない。貸出は3000冊を越えたのであった。
大学生はまだ冬休みのところがあるのであろうか。
そんななか、来年の指定休ローテーションをつくる。頭がぐるぐる。まだシフ
ト出勤ローテーションもつくらねばならないのであった。
- 1月11日(金)
受付ローテーションを午前に組む。頭がくらくらする作業。
来年度の指定休ローテーションを組みはじめる。なかなか大変。
調べもの多し。
年末に視聴覚資料の返却期限を今日にしておいたため、視聴覚資料のカウンタ
ーが時折とても混んだ。
- 1月10日(木)
暮れの一週間で貸出が返却より4000冊ほど多かったのであるが、年明けの三
日間でも1000冊多かったことが判明。ということは、どかっと返ってくる可能
性があるわけで、少し混んでいる棚の本を閉架にうつしておかねば、と異動処理
を少しする。
新刊見計らい、新刊発注をする。
しらべもの、今日も多し。
- 1月9日(水)
朝、「いつからあいていますか」との電話。数年前年明けの火曜日にこうした
電話をうけ、うっかり「今日からです」と答えたところ叱られたことがあるので、
「5日、6日とあけまして、7、8と休館し、今日はあいています」と答える。叱
られたときはその日が年明け最初の開館日であると勘違いした相手が、いつまで
しめているんだ、と怒ったのであった。客商売は誤解を生まぬことが肝要。
ブックポストへの返却本633冊。
利用者多し。登録、レファレンスが沢山で大変であった。
- 1月6日(日)
さすがに年明けの日曜日である。ばたばた。
レファレンス統計、多い職員は72件。総数は300件を越えていたのでした。
「釈義堂について知りたい」との質問に若い職員があたふた。釈由美子は好き
だが、などと思いつつ、「その名前ならばきいたことがある、義堂で引けば良
い」と説明。最近日本人の書いた漢詩が流行っているのであろうか、時折質問
がくるのであった。
- 1月5日(土)
今日から開館。朝のうち利用者が少なかったので、たいしたことのない一日
になるのであろうか、と思っていたらとんでもない。ひとだらけだったのでし
た。今日からレファレンス統計を各職員ごとでとることにしたのですが、多い
職員は36件。トータルで200件を越えていました。いやはや。
今日のわからなかった質問:「外国のお祝いの料理についての本はありますか」
急いでいらっしゃるとのことなのでわからぬまま終わってしまいました。
冬休みの宿題の調べものにやってくる小中学生も多く、すでに暮れにほとん
どの本が借りられてしまっているため、資料探しが大変だったりもしました。
- 1月4日(金)
御用始。ブックポストの本を掻きだし、電算で返却処理をし、配架。休み
の間、配達をよしておいてもらった分の新聞がまとまってやってきているの
を大勢で綴じる。このあたりまでの作業で半日ほど。年始は返ってくる本が
多いため、書架をある程度空けておかねばならぬ。開架から閉架への異動作
業をし、書架を整理。御用始の日はなかなか肉体労働が多いのであった。
- 1月1日(火)
あけましておめでとうございます。
と、1月1日なのであるが、ブックポストに返却された本が山のようになっ
ているのを掻きだしに出かける。ブックポストに入った本はいろいろとかわ
いそうになっている。アサヒネット会員の北野勇作(俳号:西瓜頭)さんの
小説「かめくん」(今年度のSF大賞受賞作。徳間デュアル文庫)になぜか
ブックポストのなかの悲惨な記述があったのには驚いたのでしたが、ま、そ
んなような状態。私がはがきの表に「督促状です。大変迷惑しております」
と大きな赤い字で書いて送ったひとのも返ってきていたりした。
- 12月28日(金)
御用納めの日の図書館は書棚の大掃除である。名古屋弁で言うところのほこ
りまるけである。マスクをしてのぞむのであるが、一番下の棚からは綿ぼこり
が出てきてかなりすごいことになっている。特別整理期間と御用納めの日には
掃除をするのであるが、利用者の数が多いこともあって、ほこりはかなり溜ま
るのであった。終わるとへろへろである。今日は館内整理日でもあり、シフト
勤務になってからは開館日には宴会ができないわけで、忘年会の日でもあった。
- 12月27日(木)
予算関連の仕事と一昨日の電算不具合のことで役所へゆく。
冬休みである。酢についての調べもので中学一年生が来館。いったい酢に
ついてどれくらい本が出ているのかを先生は把握しているのであろうか。醸
造業の本の出版点数はとても少ないのである。
- 12月26日(水)
分館との接続は単純なハードの不具合だったようで昨日のうちに復旧。
予算関連の仕事が急に入りばたばたする。
冬休みなので調べものが沢山。
- 12月24日(月)
さすがにクリスマスイヴの月曜日。利用者が少ない。としょかんだよりを
完成してしまおう、とはげんでいたところ、「インターネットに接続できな
くなりました」と隣の席の職員。はて、と、思っていると、分館から、「エ
ミュレータソフトが使えなくなりました」と電話。先日、緊急時の通信がで
きるように設定したので、それでひとまず分館とのやりとりはすることにし、
原因究明を試みる。世間様は休みなので、申し訳なく思いながらもしつこく
担当者に電話をしたりしたのであった。ルーターが怪しいことがわかるまで
に四時間近くかかってしまった。結局、ハード屋さんがやってこなければな
んともならないことが判明。今日は利用者が少なくて幸いだった。
- 12月23日(日)
図書館に初めてきた人が「鶴の絵か写真が載っている本」を探していた。
「こんなに沢山本があると目当ての本にたどりつくまでに二三日かかってし
まいそうです」と言っていた。図書館に不慣れな人は目的の本を探せずに帰
るかもしれないのである。本を探していそうな人を見つけるのは司書の一番
の基本である、と改めて思った私。
視聴覚資料の受付にも久々に入る。外には本物を出していないわけで、貸
出点数制限は30点、しかも年末年始の休みがあるから借りられる期間が長く
なっているのであるから、仕事は当然慌ただしいのであった。視聴覚資料に
まつわるあれこれについては「一図書館員から見た日本」にいつか書こうと
思いつつ、時だけが流れている。来年のうちには書こう、と、鬼が笑うよう
なことを書いてみる私であった。
- 12月22日(土)
冬休みである。今の小中学生は休みが多くて良いな、と思う。でも教わる
量が減るってことは日本人はどんどん莫迦になるということではなかろうか、
などとも考える。
利用者多し。
- 12月21日(金)
おまわりさんから、図書館の本を持っていた窃盗犯をつかまえたが、その
本の利用状況が知りたいと電話があったと年若の職員。貸出中でなかったの
でプライヴァシーの問題はないため、その旨伝えたとのこと。おまわりさん
からの照会については図書館の自由とからむことがらが多く大変である。
取次店の人が来館。書誌データをオンラインで提供できる話や、今買って
いる固定長で部分しか入っていないデータでなく可変長のフルデータがいか
に良いかについての話を聞く。
今日は小中学校の終業式。午後からとても混んだのであった。
- 12月20日(木)
本の見計らい。楽しい作業である。本は一冊一冊違うのが偉いよな、など
と当たり前のことながら思う。
- 12月16日(日)
小学生の自由研究。「馬駆けをしている地域がどこかを調べたい」と母親。
それは難しいのではないか、と調べはじめるが、やはり馬駆けでまとまった
資料はなさそう。各県の祭礼事典などをみてみたのだが、かなりすごいこと
になる。「地域を限って調べたほうが良いのではないですか」とアドバイス。
これは大学の論文くらいの調べものになるのではなかろうか。
図書館の町の「八景」というのが過去にあったはずだが、そこはどこか、
との調べもの。どの職員も聞いたことがない。数十年前の市政要覧をみてゆ
くとある年にだけ載っていた。しかしどこもその頃の面影のない土地になっ
ている。時の流れを思ったのであった。
年の瀬の日曜日。混んだのであった。
- 12月15日(土)
年の瀬である。なかなか混んだ一日であった。
大学4年生が図書館に来館する親子にインタビューをして良いか、とやっ
てくる。今日と明日に行いたいとのこと。ふつうは事前に申し込まないか、
と思う。許可はしたが。
- 12月14日(金)
市報に載せる新刊案内の原稿を送ってほしいとの電話が広報担当よりあった由。
はて、もうそんな時期であったっけ、締切はいつなのかな、と書類を確認をした
ところ11日。児童書担当もすっかり忘れていたとのことで、朝、大急ぎで本を選
ぶ。このところ風邪気味であるため、めまいがしてくる。
カウンターのローテーション表作成。来週は七日続けて開館するので七日分作る。
新刊目録による発注業務。受付業務。頭がぼうっとした感じのまま一日が過ぎる。
- 12月13日(木)
新刊図書の見計らい作業。ハードカヴァーが文庫になってタイトルがかわったも
のがこのところふえていてチェックが大変。
予算関連のあれこれについて打ち合わせ。
事務事業評価のあれこれについて話し合い。
そんなこんなでばたばたと時が過ぎていったのであった。
- 12月12日(水)
久々の仕事。カウンターでいろいろなことを尋ねられる。
「林芙美子の本はありますか」
「全集が閉架にあります。内容については『文学総覧シリーズ』に載っています
から持ってきますね」
「検索したらカウンターに尋ねてください、と出たけれど、『會津士魂』はある
かね」
「何巻ですか」
「とりあえず1巻と2巻」
などと、閉架の資料についてはほぼ貸し出されていないため、コンピュータを
使わずにやりとりをしたわけなのだが、考えてみると『林芙美子全集』の所蔵の
有無、開架にあるのか閉架にあるのかを知っていなくてはならないわけで、また、
早乙女貢の『會津士魂』が長い小説であることを知っていなくてはならなかった
りもするわけで、これだけのやりとりだけでも普通ではないのだな、とあとから
思う。そもそも「あいずしこん」と音で聞いてわからなければならないのだもの
なあ。「はやしふみこって誰ですか」などと答えるところがあったりはしないだ
ろうけれども、ないとも言い切れないのが日本の図書館の現状かもしれない。と、
少し自慢話めいたことを書いてみる私であった。司書の専門性というのはこうし
たところにあり、それにより利用者からの信頼を得るのである。
- 12月7日(金)
著作権ワーキンググループの集まり。著作権法第31条1項で例外的に認め
られている入手できなくなった逐次刊行物の全部複写について、同一の論文が
単行本化されている際には単行本からの複写はたとえその単行本が絶版になっ
ていても不可で、逐次刊行物からであれば可能である、などといった矛盾につ
いて話をしたのであったが、今回集まったうち、私の勤務する以外の図書館で
は逐次刊行物が入手不可か否かの確認自体をしていないらしいことが判明。う
わあ、とついつい叫ぶ私。著作権法に準じた仕事をしようとすればするほど蟻
地獄に陥ってゆくわけなのだが、はじめから複写可能かどうかの判断を図書館
がせずにおけば何の問題も生じないのであった。ある程度甘い館があることは
わかってはいたが、いままで私の勤務する図書館で利用者と対立したり、文化
庁に確認したりしながら行なってきたのはなんであったのかを思うと、少しう
んざりした。ともあれ今回の集まりでは著作権者の不利益にならぬよう、図書
館の実務がしやすいよう、少しでも状況をよくしてゆこうというものである。
現状で多くの館がテキトーであるから、そのままにする、という話ではないの
だから、と気を取り直す私であった。我が国における複写の問題は国民の意識
に起因するところが大きく、それは教育や文化と深く結びついているわけで、
ちょっとやそっとでどうにかなることではなく、インターネットの出現で著作
権についての感覚がさらにおかしくなってゆくことは必至であろう。そんな現
実に対応し、権利者の不利益とならぬような方策を考えてゆくのは大変なこと
ではある。でも、役所が権利侵害を進めちゃったらいけないと思う。
- 12月6日(木)
ばたばたの一日。
今週は沢山休みをとるのと著作権ワーキンググループの集まりがあるため、
普段五日ほどでしている仕事を二日でしようという無茶なことを考えている
私。ところが風邪で倒れる職員続出。カウンターに出る時間が増えるのであ
った。先週多少片づけておいたとはいうものの、カウンターのローテーショ
ン作成、新刊発注、見計らい選書などを無理矢理済ませる。
難しいレファレンスが二つも入ると休みの職員が多い日はパニックになる。
市内のとある駅が以前は沼であったと記載のある資料か写真はないかとの問
い。大昔のことではなく数十年前の事柄なのでかえって資料がなくて大探し。
判例体系CD-ROMを使いに来た方が二人。月に三人ほどしか来なかったのだ
けれど、最近増えてきているのであった。せっかくの資料なので使っていた
だくことはとてもうれしいのだけれど、この手薄な日に集中しなくても、と
泣く。貸出返却は普通の平日よりも少ないほどであったが、数値にあらわれ
ないばたばたの日があるのである。
- 12月4日(火)
久々の遅番。閉架にある編み物などの本の並びを整理していると、あっと
いう間に昼休み。受付に入り、利用者が少ないのをいいことにカウンターで
リストによる選書・発注業務をしていると、次第に混みはじめ、発注どころ
ではない状態となる。受付の交代時間が来、リストによる発注を終えてから
本の見計らい。ばたばたと仕事を終えると、「市内の自治区がどのようにわ
かれているかが載っている本を知りませんか」と職員に問われる。市政要覧
にないか、と見るとない。役所に長くいた上司に尋ねると、広報課が把握し
ているはずとのこと。電話で訊くと冊子にはなっていないが、Webにあると
のこと。広報課が作成したものだから著作権の問題はないのでプリントアウ
トして利用者に閲覧してもらう。行政資料は今後ますますWeb上のみでの公
開となってゆくのであろうか。年次統計などは折々にプリントアウトしてお
かねば十年もすると古いのが消されてしまうのではなかろうか。便利だが、
ややこしい時代になってきている、と思う。
- 12月2日(日)
世界文学全集を借りてゆくひとに、「閉架にも古典はありますので、また
お尋ねください」と声をかけるようにしている。そのひとの借りた作家の本
は文庫が開架にもあるはずであり、書架がカウンターから近いので案内をす
ると、その文庫本も借りてゆかれた。
大学生が卒業論文に使う資料を、とのこと。郷土資料、郷土人資料以外に
中小公共図書館で卒論に使える資料はほとんどない、と大学生のみなさんは
知っておいて欲しいと思うのであった。雑誌の論文を沢山探して読み、レポ
ートを書くのだ、という基本的な方法を大学はもっと学生に教えてほしい。
閉架にある編み物、洋裁、料理の不定期雑誌を少し廃棄することにした。
手袋人形は知っていたが、靴下人形は知らなかった。そうした珍しい本は残
すこととなる。マクラメっていったいなんだろ、これ、いま作る人はいるの
だろうか、と思いつつも残す。除籍は実に難しい。予定していたよりずっと
少しの本しか除籍することができなかった。
と、そうした作業ができるくらいには空いていた日曜日ではあった。貸出
は4500冊ほど。
- 12月1日(土)
久しぶりに視聴覚資料の受付。表にケースや目録だけを出してあり、中
身は盗難防止のため、しまってあるのだが、どこになにがあるのかがわから
なくなっていたり、以前は十枚分くらいの番号であれば覚えていて取り出せ
たCDが三枚でも忘れてしまい、お客さんに謝ったりとぼろぼろ。歳を感じる
昨今である。
学習で使える部屋がいっぱいとなり、閲覧スペースへやってくる学生がち
らほら。この数が増えるとやだな。
- 11月30日(金)
視聴覚資料の延滞督促のリストを出力。五日以上遅れている人が82人。す
べてに電話をかける。遅れている本人たちはなんとも思っていないだろうが、
まとめて督促をする側にとってはかなりの量のとても面倒でくだらない仕事。
しかしこちらが明らかな正義。正義の味方としての仕事なんてそれほど世の
中に沢山はないのだから楽しいと、考えると楽しくはなってくる。
著作権法上やや問題のある複写申請。子供のために昨日父親が複写した新
聞の写真箇所がきれいでなかったので、と母親がとりなおしにきた。同一の
人には一点しか渡せないのだが、と説明すると、「市民のために法律はある
のでしょ。どういう応対ですか」などと喚く。著作権者を守るための法律な
のであり、著作権者である外国人もまた地球規模で考えれば市民である、と
言いたくなったが、理解してもらえるとは思えず、「はあ市民のために法律
はありますね」とテキトーな返事をする私。申請者が別であるのだから完全
な違法ということもあるまい、と結局受ける。だが、きれいにはとれなかっ
た。その新聞であればバックナンバーの取り寄せが可能であろうから、と新
聞屋さんに電話で確認し、購入を勧めるとそうします、とにこやかに帰って
ゆかれた。しかし外国の大きな会社が著作権を持っているであろう写真を何
に使うのかな、とひとごとながら心配になる。日本の法律では図書館におい
て、一定期間が過ぎた逐次刊行物の複写が認められてはいるのだが、外国の
会社に間違いなく著作権があるようなものも本当に複写して良いのかなとい
う気になる。もし私であれば高校生のときであっても複写を躊躇したように
思う。そのころ映画のスチルやブロマイドにお金を払って買っていたわけで、
似たようなものをもしも10円でコピーできるなんて変だと感じたはず。時代
の変化なのか、ひとの違いによるものか。いずれにせよ我が国では著作権の
概念が市民に浸透していないことだけは確かだ。
としょかんだより完成。来週のカウンターのローテーション表も完成。図
書館ホームページのカレンダーも来月用に直す。
- 11月29日(木)
古い政令をご覧になりたいとのお客さん。戦後すぐの官報を出す。このとこ
ろ、というか十数年埃を払ったことがなかったため、手が真っ黒。
としょかんだよりに載せる本をすべてワープロで打ち終わる。
- 11月28日(水)
図書の見計らいと「としょかんだより」作成。途中で限定本を扱う本屋さん
が来館。良い本なのだけれど図書館での利用が見込まれない本とすでに所蔵し
ている本の豪華版と高額だけれど利用のありそうな本を案内してくれる。
きつねが出てくるクリスマスの本で、一日目なになに、といった内容のもの、
とのレファレンス。児童書担当が見つけていた。
閉架がいっぱいになってきている。なんとかせねば。
- 11月27日(火)
朝、ブックポストに返却されていた本544冊。時差勤務になってから朝の仕
事を少人数でこなさねばならず大変。図書館は肉体労働が半分以上なのだ、と
しみじみ思う。
絵本が棚に見つからないというので探しにゆく。元はオレンジ色か黄色のタ
イトルだったのが焼けて読めなくなっている本をみつける。見つからないとき
には背が読めない本を探すのがこつ。これはしかし背を補修しておかねば。
所定の位置に本がない。とりあえず予約をしてもらう。しかしこの本、出て
くるだろうか。書架整理に人手がまわらない。書架整理ボランティアを頼んで
いる館があると聞くが、あれもこれもそれもボランティアでできるだろ、と言
われやしないかと悪い方へ想像が働いてしまう。私自身がボランティアに向い
ていない性格なので、同じ仕事を正職員も、臨時職員もするのに、ある人にだ
け只働きをしてもらうのはどうかな、と抵抗があったりもする。書架整理はと
ても楽しい仕事ではあるのだが。
- 11月25日(日)
比較的空いた日曜日だった。
閉架の棚がいっぱいになってきたのでなんとかせねば、とは思っていたのだ
が、一昨日の館内整理日に指示を出して抜いてもらった本が入らない、と臨時
職員さん。とりあえずはなんとか無理矢理に入れたが、そろそろ抜本的な解決
策を考えねば。
このところ登録者が多い。登録者が多いということはこれから先の仕事が沢
山増える可能性があるとのである。
去年の春、当時の首長の一声で開放した学習用の部屋がいっぱいになってき
ている。あふれた学生は当然の如く閲覧席へとやってくる。こまめに注意をす
るしかない。
- 11月24日(土)
比較的空いた土曜日だった。昨日はかなりの人が来たのだった。
たまたま利用者用検索端末(OPAC)の調子をモニターしたら見たことのない
状態になっている。現場に行くと三歳くらいの子供がOPACの置いてあるカウン
ターの下にもぐってコンピュータ本体を触っている。「こらこら、それに触って
はいけない。出てきなさい」と注意。電源を切られたのであった。子供がそこか
ら出てゆき、親は、と見ると子供を連れて脱兎の如く図書館から去っていった。
「自由落下についての本を探している中学生がいます」と臨時職員が言うので
どこの本棚かを説明。手が空いたのでその本棚に出かけてみると中年の女の人に
臨時職員が話をしている。「中学生の宿題ではなかったの」と尋ねると、「ええ、
子供なんですけどね」と言われてしまう。「どれくらいのことを調べるのか、ど
れくらいの記述だとわかるのかがご本人がいらっしゃらないとわかりませんね。
本はこのあたりのを見てください」と言って去る。
乳幼児のめんどうを絵本コーナーで見ながら幼児に絵本を読んでいる母親がい
る横で走ったり飛んだり書架に乗ったりしている幼児がいたので、「おたくのお
子さんですか」と訊くと、「いえ、どうもお母さんが近くにいらっしゃらないよ
うなのです」とのこと。開架を探しにいってみるがそれらしい人がいない。その
うち暴れん坊は靴を履き、動き出した。職員があとをつけるとはるかかなたの書
架に母親。「いらっしゃいました」と職員。いらっしゃいましたじゃねえ、注意
をしておかないか、赤ん坊の頭を踏んづけそうなくらい暴れていたぞ、とその職
員に対して叱っているうち自分で言ってきたほうが早いと思い、その母親に注意。
とても悪気がありそうな人ではなく、良さそうな人で素直に謝っていたのだけれ
ど、どうして暴れやすい、怪我をしやすいさせやすい年頃の子供を三十分もほっ
たらかしておけるのであろうなあ。なんだかとても不思議な気がしたのでした。
- 11月23日(金)
勤労感謝の日。朝から利用者が沢山。
ブックポストにページが破れた絵本を返す人がいる。先日は本の背が上下五
センチずつほど破れた状態で返した人がいた。せめて「ごめんなさい」のメモ
くらいはつけておくべきではないかと思う。三十年前、本は跨いでもいけない
ものであった。物があふれ食べ物があふれ、精神が貧しくなった、とはよく言
われることであるが、本もあふれていて大切にされなくなってきている。多く
の人がこれから先も借りるであろう子供の本を、大事にしない親が我が子に読
み聞かせをしているのであろうか。
子供に忍者ごっこをさせたい。簡単な忍者の装束の作り方が載っている本は
ありませんか、との問いを児童書担当が受けていた。かなり難しい調べ物であ
ったようだ。
視聴覚資料の延滞督促電話をかける。一週間の期限を5日以上過ぎた利用者
を対象としてリストを週に二度出している。今日の分は六十人。常連も沢山。
数日前、近くの町の中学二年生二人が職場見学に来た。その町は町内に本屋
がなく、本が沢山あるところに来ただけでうれしそうだった。閉架へ案内する
と、「うわ」と声をあげ、江戸期の資料の入った特別資料室へ行くと目を輝か
せていた。「古文書が読めるようになれば読む本の選択肢が広がるわけだし、
外国の言葉が読めるようになればまた広がる」などと説明する私が古文書も外
国語もろくに読めないわけだが、中学生の時そういう話を誰かがしてくれたら
私はもっと勉強をしたかもしれないな、いや、きっとしなかったな、などと色
々考えてしまった。そんな私の言葉を彼女らは頷きながら聞いていた。今時珍
しいほど真っ直ぐに本が好きそうな中学生であった。私にもそんな時代があっ
たのであろうか、と遠い目をしていたであろう私。
- 11月22日(木)
時の流れというのは実に恐ろしいもので、この日記を書かなくなってすでに
四ヶ月半が過ぎていた。時折、励ましのメールが届いていたりもしたのだが、
気力が衰え、元々のものぐさに戻っていた私は、ぼんやりと時を過ごしていた
のでありました。
夏休期間は午後九時までの開館。正職員も一日勤務の臨時職員も増やさずに
いかにして切り抜けるか。それはそれは恐ろしい日々でした。出勤のローテー
ション、カウンターのローテーションを組むだけでも大変。「松ぼっくりを使
った湿度計の作り方の書いてある本はありますか」「私の曾祖父が作った菊の
御紋の載った写真はありますか」などといった難しいレファレンスもありまし
た。また、県図書館や国立大学の図書館に訊いたら、大英図書館に全巻があり、
国立国会図書館にマイクロフィルムが、都立図書館に端本がある、と言われた
雑誌を探し、東京までは行ったのですが、マイクロフィルムは見るのに時間が
かかりすぎるし、都立にあった分には見たい記事がありませんでした。おたく
では所蔵していませんか、イギリスに行こうかとも考えているのですが、と、
高齢の方からの電話でのお問い合わせがあり、自館にはないけれど、日本のど
こかにはあると思われますので、一月ほどください、と待っていただき、なん
とか探せた、などという事例がありました。熱心に探し物をしているひとには
熱心に応えねば、と今更ながらに強く思ったのでした。70歳を過ぎたひとが雑
誌を見たくてイギリスに行こうとしているのです。まだまだせねばならぬこと
はあるな。
県図書館で著作権についてのワーキンググループ会議に出席。資料複写の際
の確認が私の勤務する館ではかなり厳しいとは思っていたけれど、他館の緩さ
に少し驚きました。権利者からクレームがつくのも無理はない。私が権利者な
らばクレームをつけそうだ、と思ったのでした。
またぼちぼちとこの日記を書いてゆこうと思います。
- 7月4日(水)
どうも日記を書く根気がなくなっている。以前は毎日書かないと落ち着かな
かったのだが、この頃は書こうと考えると落ち着かない。日本の政治の動向や
勤める町の政治の動向などをあれこれ考えたりしてはいけない、と思いつつも
そうした考えても無駄なことをついつい頭に浮かべてしまうこととも関係して
いるのかもしれないが、私のもともとのずぼらな性格が一番の原因であること
は言うまでもない。
先週はばたばたしていたが、今週もばたばたしている。なぜか電算システム
が落ちていたり、メンタルヘルスの研修会があったり、ネットワーク関連の打
ち合わせがあったり、読書感想画コンクールの審査会があったり、中学生の調
べ学習集団がやってきたり、大学生が「近隣の図書館に行き、日本の図書館の
問題について尋ねましょう」との宿題で二人、ばらばらにやってきたり。この
宿題に対しては、日本の図書館の問題についてはwebにあれこれ書いているか
ら、それを読んでおいてください、と言おうかとも思ったが、それもなんだし
な、と会って答えることにした。ところが答えているうちに段々と腹が立って
くる。問題だらけなのである。そしてその問題は解決しそうにないのである。
ここにあれこれ書いてもきっとなにもかわらないのだ。
- 6月23日(土)
八日間閉めていたためか、朝、すごい人出。どこかほかに行ってくれるとい
いのになあ、と思われるほど。なぜか登録者も多い。二十五人。まるで夏休み。
利用者用検索端末(OPAC)を二台から四台に増やし、キーボードを使って
の検索ができるのを二台、タッチ式を二台にしたのだが、ほとんどずっと四台
とも利用されていた。検索速度が速くなったし、以前よりかなり使えるように
はなったのだが、やはり書名を間違えて覚えていたり、いっぱいありすぎるキ
ーワードで探して唸っている人がいるわけで、時折見回って、案内をする仕事
はそれほど減らないどころか増えることであろう。専門職員を増員してほしい
としみじみ思う。
本当に調べられるかどうかまずは先生が調べてみなさい、と言いたくなるよ
うな小学生の宿題が出ている。町のお祭のお囃子についてって、そんなもの小
学三年生にどんな答えを求めているのであろうなあ。各地域ごとに採譜したも
のなどもあるけれど、それは大人向け専門家向けの資料であって三年生に読め
るものじゃない。その地域ならば博物館がつくったビデオがあったな、と探す
と幸い返却済みのビデオを発見。「これを見てどんな楽器でどんな風に演奏し
ているかがわかるから借りていったら」と勧める。調べ学習に対して、全国の
図書館でどのように対応してるんだろ。先生との打ち合わせができるくらいの
司書の人員の余裕、三クラスくらいの児童がやってきても困らない建物、蔵書
がなければカリキュラムに組まれたって十分にできはしないと思うし、先生が
調べられるかどうかの見当もつけず、事前調査をまったくせずに子供に投げち
ゃったんじゃしょうがねえだろ、としょっちゅう怒っているのは私の職場だけ
なのであろうか。
- 6月22日(金)
アレルギー性鼻炎がひどく、なにもする気が起きず、日記を書くのを怠けて
いました。_●_
特別整理期間が終わった。今年はコンピュータの入れ替えも行ったため、ば
たばたしたが、棚卸や書架の移動は、慣れた臨時職員がてきぱきと作業をこな
したので無事終わった。新しいコンピュータはうれしいのだが、OSが変わっ
たため、いろいろと変更点があり、明日開館してから無事動くかどうかが少し
心配。一応念入りにテストを行ったつもりだが、稀なケースがあった際、はじ
めて操作するプログラムがあるかもしれないのである。ともあれあちこち痛く
なりながらも大がかりな仕事が終わったのはめでたいことである。
- 6月2日(土)
昨日、まだ観ていないビデオがあると言っていた人から電話があり、「火曜
に返します」と言っているらしい、と別の職員のやりとりでわかった私は、電
話を替わり、「ほかの方が返してくださってもかまいませんし、宅急便でも構
いません。至急お返しください。貸出期間の三倍ほども借りていらっしゃるの
ですよ」と説明。非常識な人である。しかし、要領が悪いだけである、とも言
える。何も言わずに、あるいは「はい返します」とだけ言ってそのままにして
いるもっとずっと悪い人もいるのではある。人間とは厭なものであるな、とふ
と思う。
調べ学習について文部科学省はこの先どうするつもりなのであろうか。近所
の小学生が一クラス、先生とともに見学を兼ねて調べ学習にやってきた。ゆっ
たりとした閲覧スペースがあり、調べ学習に使える資料が沢山あれば何も問題
はないのだが、この学校では全学年に同じ題材を使ってテーマをそれぞれで決
めて調べなさいと宿題が出されているため、すでにほとんどの関連資料が借り
られてしまっており、閲覧スペースは、昨年学習室と化しているため、あまり
ないのである。引率の先生に、「学校の貸出券で沢山の本を借りていって、図
書室などで児童に調べてもらうようにしてはいかがでしょうか」と提案する。
調べ学習を行うためには学校図書館はあまりに貧弱であるし、公立図書館でバ
ックアップするには施設も人手も足りていない。はじめちゃう前にできるかど
うかを普通は考えるものだと思うのだけれども役所というところはそうではな
い場合がしばしばなのである。
- 6月1日(金)
気がつくと6月である。時の流れは早い。
視聴覚資料の延滞督促の電話をかける。「まだ観ていないのがあるから二三
日後に返します」と中年女性。貸出期間一週間のビデオをすでに17日借りてい
るのである。「借りる時点で期限内に観られるかどうかはわかっていらしたは
ずです。ご覧になっていてもいなくてもすぐにお返しくだだい」と説明する。
非常識な大人が増えている。
「貸出期限を二ヶ月以上も過ぎている図書があるのに、どうしても今日中に
借りたいCDがあるといってきかないお客さんがいるので来てください」と閉館
時間を過ぎて呼ばれる。「本を返してくださればとりおきます」と言うと、
「本はなくした。とにかく今日このCDを借りたい。娘の券ではいけないか」と
言う。「券はご本人のしか使えません。本をなくしたのならば弁償していただ
かないといけません」と言うと、「ならば弁償しましょう」とのこと。そして
700円ほどの代金に1万円札を出す。金庫はすでにしまってしまっている。
「督促葉書や督促の電話がかかっているはずですよ」と言うと、葉書を一度も
らっただけだ、と言う。葉書を貰ったときには沢山借りていて、沢山返したか
らもう残っていなかったはずだとも。督促葉書は毎週出している。何冊借りて
いるかも書いている。電話は、と記録を見るとこの人は留守がちなのであった。
ばたばたあれこれし、帰っていったのち、私を呼んだ職員が、「あの人、はじ
めは『今本を探している』と言ってました」とのこと。大うそつきのおばはん
なのであった。良い世の中になるといいなと思う。
- 5月30日(水)
としょかんだよりの私が書く分が終わる。
郷土資料の整理方法について担当に聞くと、私が市役所に行っていた間にか、
それよりも前にかはわからないが、かなり危険なことになっていたのでまずい
ところを変えるように指示。無事に進んでいると思っていることがそうではな
くなっているのは怖い。
雨降りなので利用者はそれほどでもなかった。
- 5月29日(火)
リクエスト担当が休んでいるため、かわりにチェックをしてみる。土日だけ
で三十件ほどもある。タレントの書いた本が多いのがこのところの傾向だ。ま、
タレントの書いた本がすべていけないわけではないが、基本的に私の勤務先で
は買わないことにしている。リクエストがあまりに多い時や、渡辺満里奈や室
井滋、池部良、岸惠子、大槻ケンヂといったエッセイスト、作家としても名の
通った人のものは入れている。要望があれば買うべきだ、とは思うが、ゴース
トライターが書いたに違いない一過性の流行の本を何冊も買うことに個人的に
は抵抗がある。それでも数件リクエストが入っちゃったりすれば買うのだけれ
ども。タレント本を私がまったく読まないかというとそんなことはない。最近
あまり読まなくなったが。昔はそういう本を読むのは密かな愉しみだったと思
うのだけれども、あけっぴろげなのは良いことなのかなあ。ううむ。
としょかんだよりに載せる本を選ぶ。
見計らいをする。
みつたさんが掲示板を提供してくださる。ありがたいことである。皆様、い
ろいろとご遠慮なくご利用ください。
- 5月27日(日)
閉架にしまうと利用がある。といったようなことがしばしばあるのだ。一昨
日しまったばかりの本を出したのであった。
昨日に続いて混んだ。レファレンスに答えているから、レファレンスは増え
るのである。
- 5月26日(土)
4月、5月は一年のうちでもっとも利用が少ないのではある。しかし、ぼち
ぼち混み始めるのではないかなあ、と思っていると、やはり混んだ。調べも
のとコピーが多いと大変。ばたばたとした一日であった。
- 5月25日(金)
小学3年生の図書館見学は今日でおしまい。「ここは普段、大人の人に頼
まれても入れないところだよ」と特別資料室や閉架書庫を案内する際に説明
したところ、質問の時間に、「どうしてそんな大事なところを僕たちに見せ
てくれたんですか」と訊いた子がいた。「君たちならば泥棒することもない
し、こんな本があるんだって知っていてくれたら、大きくなって読みに来る
ことがあるかもしれないよね。そうすれば本もよろこんでくれるし」と答え
る。ずっと説明をし続けなければならないし、騒ぐ子がいたりもするしで大
変な行事ではあるのだが、こんな質問が出てくるとうれしい。
今日は館内整理日なので、会議と閉架への移動作業。かなりの量の本を開
架から抜いた。頭と体とを使うのでへろへろになる。
- 5月24日(木)
朝、渋い質問。「武林無想庵について書かれた本と無想庵が書いた本はあ
りますか」。私は山本夏彦の文章を好きなのでこの質問への答えは楽であっ
た。三上於菟吉の「雪之丞変化」はありますか、との問いが別の方から。講
談社の「大衆文学全集」に入っていることを知っているので、すぐに「ござ
いますよ」と答え、閉架から出してくる。専門職としての司書が図書館に必
要なのはこういった仕事への対応がまともにできるか否かだと思うが、本を
読まない人にそうした専門性を説明することは不可能に近いような気がして
いる昨今の私である。
ややこしい調べ物多し。砂糖の数千倍の甘さを持つ異性化糖というものに
ついて調べていらっしゃる方があった。適当な本がないな、とあれこれ検索
していると、その方が自分で探してきた。なんと「砂糖」の関連の本に載っ
ていたのであった。当たり前といえば当たり前なのだが、砂糖とは違うもの
であるから、砂糖以外のところから探しはじめたのが失敗であった。
- 5月23日(水)
平日だというのに調べ物が多い週である。ばたばた。
夏休期間は9時までの延長開館をするので、今の勤務体制では難しいと思
われるため、シフトを考える。頭がこんがらがってくる。
- 5月22日(火)
今週は遅番である。早番の職員が片づけきれなかったブックポストへの返
却本を棚に返すところから一日がはじまる。
レファレンスが多い。ハンセン病についての本、異文化コミュニケーショ
ンの本、カニングハム、ジョン・ケージ、マルセル・デュシャン、シェーン
ベルクについて。利用者の数はそれほどでもなかったが、ばたばたしたので
あった。
見計らい。このところ出版点数が少ないようである。
- 5月20日(日)
さすがに日曜日である。混んだ。困ったことに教科書や参考書だけを持ち
こんでの学習利用者も増えている。二階の部屋へご移動願ったが、二階がい
っぱいになったら大変である。
小学生の宿題で「オリンピックのスピードスケートの歴代優勝者を調べな
さい」というのが来た。昨日はバレーボールの歴代優勝国などが来たそうで
ある。『スポーツ記録』とオリンピックの記録集を見れば載っているわけだ
が、それを小学生が開架から見つけることは難しいし、そもそも古いオリン
ピック記録は閉架にあったりする。結局司書に尋ねないと調べられないので
あるが、資料提供をした途端にできてしまうこの調べ物、子供達に達成感は
あるのだろうか。もう少し宿題はひねった方が良いと思う。
ばたばたしている合間に市報の原稿作成。なんとかできあがった。ふう。
- 5月19日(土)
久々に地域館にゆく。7年ぶりであろうか。いわゆる分館。ここで1年働い
たことがあるのだが、規模の大きな本館と違って、起きていることがすべて
見える。なかなか良い勉強になったのだった。以前と比べて利用者が多いし、
レファレンスも増えている。本館にどんな資料があるか、ほかの施設にどん
な資料があるかが頭に入っていないとレファレンスは難しかったが、今はイ
ンターネットもあり、多少は楽になっている。それでも小学生からの質問で
郷土に関する調べものがあり、本館に館外貸出のできない資料があるだけだ
ったため、本館に電話をし、いくつかのページを職員に読んでもらった。小
学生にはやや難しい内容であったので、お父さんかお母さんと一緒にゆくか、
著作権の問題のない資料だからコピーととってきて、読んでもらったらどう
だろうか、と小学生に説明。地域館に今年から異動した職員が、「そういう
ことを本館にしてもらっても良いのですか」と言うので、「利用者が急いで
いる調べものの場合、使えるものはすべて使って情報を数多く得て、それを
噛みくだいて利用者に説明すべきだ。本館に出かけてもらって使えない資料
だったのでは申し訳ないではないか」と話したのであった。小さな館でも頭
を使えばいろいろとできることはあるのである。ただ、急ぎもしないことで
本館に電話をしたら怒るからな、とも言っておく。急がないことはファクシ
ミリかメールを使えば良いのである。
- 5月17日(木)
読書感想画コンクール関連のあれこれの仕事を臨時職員の人に手伝っても
らう。間違えてはいけない細かな仕事を私が一人ですると間違えてしまうこ
とがしばしばあるのであった。図書に関したことではそんなことはないのだ
が、事務仕事にはしみじみ向いていないな、と思う私。
市役所に行き、電算関連の集まりの前に図書館のホームページを少しあれ
これする。もうじき図書館にもホームページ更新用の端末機が入るのだが、
今はまだ出かけていって直さないといけないのであった。会合は割と早く終
わる。自治体の電算ネットワークは着々と進んでいるのだな、と思う。悪い
ことではないのだけれど、私はどうも本質的にコンピュータでのあれこれを
それほど好きになれないのであった。十五年前にはほとんど誰も使っていな
かった機械に世の中が振り回され過ぎてはいないか、などと思うのだ。と、
書きつつホームページを作ってる私は矛盾してるんだけれども。電気だって
百年前にはほとんど普及していなかったわけで、無くったって死ぬようなこ
とはないんだけれど、便利なんだか不便なんだか賢くなったんだか愚かにな
ったんだかわかんないような気のする昨今なのであった。
- 5月16日(水)
明日急に市役所で電算担当の会合があるとの連絡があった。なんとなく前
に言われていたような気がしないでもないが、全然覚えがなかったので私に
とっては急だったのだ。今日中にしておかねばならないことが増えたわけで、
ばたばた。
受付ローテーション作成には少しずつ慣れてきた。臨時職員さんが職員の
名前を裏表に書いた札を作ってくれたおかげもあって(表が白、裏が桃色。
これで早番と遅番の人を分けたり、休みの人をはじめからはずしておいたり
するのであった)、頭はぐらぐらするものの、短時間で作れるようになって
きた。図書の受付には司書のヴェテラン正職員を必ず一人は入れるようにし
ているのだ。せめてそれくらいはしておかなければ利用する人に対して申し
訳ないではないか、と私は思う。そのようにローテーションを組むのがなか
なか難しいのではあるが。貧しい現状だが、私の勤務先よりもさらに貧しい
状況の図書館は日本中にはいっぱいあるのである。もちろんずっと良いとこ
ろも少しはあるのだけれども。
- 5月15日(火)
久々の遅番である。見計らいを済ます。三日間休みだったので体調が良い。
しかし仕事は当然溜まっていたのであった。
このページを見、メールで図書館などについての質問をくださった方に返
事を土曜日に出したところ別の名字の人から、「下のように届いた」とのメ
ールが来たので、おかしいなと思いつつもお詫びのメールを送ったのでした
が、また、「下のように送られて」とのメールが返ってきたのでした。私が
送ったメールが文字化けでもしているのかな、とも思うのだけれど、文字化
けなのでしょうか」と尋ねてもそれはやはり文字化けのメールとなるわけで、
ううむ。そしてどのみち文字化けしていてもその理由はわからなかったりす
るのであった。内容としては、県と市とでは給料がどちらが良いかとの質問
について、市はそれぞれ違うので人事担当課に尋ねてくださいと答えたのと、
一般職で入って図書館で働けたとしても異動は必ずあるのですか、との質問
に、専門職として入っても異動があるのだから一般職ならばどの部署で働い
ても構わないとの前提なので異動はきっとあることでしょうと答えたのでし
た。それほど難しくない事柄なので失礼ながらこちらでお返事いたしました。
- 5月11日(金)
アレルギー性鼻炎だったりなんだりで日記を書くのが億劫になり、気がつく
と二週間も書いていなかったのであった。反省。_●_
昨日と今日も小学三年生の図書館見学。喉が痛いので声を出すのがつらいの
ではあるが、八、九歳あたりに図書館について基本的なことを知っておいても
らうのはとてもよいことであると思う。
四月五月と利用者がそれほど多くないので日々が楽である。暦の上では夏。
ぼちぼち利用者が増えてくるのである。
- 4月27日(金)
館内整理日。朝、市内小学三年生の図書館見学。小学生の質問はなかなか面
白い。「どうして江戸時代の古い本をとってあるのですか」、「うらないの本
に書いてあることは本当ですか。古い本は数が少なく、日本中でこの図書館に
しかない本もあるので、なくしてしまっては大変なのです。本に書いてあるこ
とはうらないに限らず、本当のことばかりではないかもしれないので、読んだ
人が自分で本当かどうかを考えましょう、などと答える。
午後、ミーティング。久々に皆が一斉に揃う。
- 4月26日(木)
読書感想画コンクールの決裁が付箋だらけで戻ってきていた。役所から異動
してきた上司にあれこれと指摘されたのであった。もっともです。そのとおり
です。私もいけないと思っていましたという箇所が九割。直して、再度決裁を
あげた。やや、まずいかな、と思いつつも慌ただしい日々に紛れてそのままに
済ましていることが、なかなかあるな、と感じたのでした。直すべきところは
しっかりと直してゆかねば。
発注業務。
この頃はなにをしているのかよくわからないうちに日々が過ぎてゆく。まだ
時間差出勤に体が馴染んでいないのかも知れない。
- 4月25日(水)
コンピュータ関連の研修。ようやく市役所各課でインターネットへのアクセ
スができるようになるとのことで、いろいろな説明を受けた。指紋認証機に指
紋を登録した。なんとなくスパイ映画みたいでかっこいいと思ったのでした。
- 4月24日(火)
私の苦手な読書感想画コンクールの仕事の季節である。書類をあれこれと作
る。
今週分の見計らいを済ます。
日外アソシエーツの人と紀伊国屋書店の人が来館。新刊案内など。紀伊国屋
書店の人が「シートン動物誌」を取り出し、「こちらはありますか」と問われ
る。思えばその本は、出版されてすぐに購入し、とある週刊誌にペンネームで
評も書いているのであった。なんだか懐かしい。しかし落ち着いて考えてみる
と、評を書いたときは刊行途中だったので、まだ全巻は読んでいないのであっ
た。テキトーな私である。
- 4月22日(日)
日曜日である。朝からばたばたであった。
- 4月21日(土)
第三土曜日である。午前中、余裕があったので、これは良さそうだ、と思
ったのは間違いであった。午後からどかどかとお客さんがいらして、もうな
にがなにやらわけのわからぬ一日となった。
調べ物多し。
- 4月20日(金)
来週のカウンターローテーション表作成。チェックしてもらうとやはりぼ
ろぼろ。この仕事が楽々とできるようになる日はくるのであろうか。
書架がいっぱいである。来週の館内整理日にはなんとかせねば。
- 4月18日(水)
発注業務。
四月から入った臨時職員、パートタイム職員の人たちも少しずつ慣れてき
ている。
- 4月17日(火)
請求書のチェック、見計らい。
今月は全般的に利用者が少ない。そのため、一般書も児童書も棚がいっぱい
である。もう少し借りていってもらわないと大変なのであった。
電算について業者と打ち合わせ。見積書を見ると窓口用のコンピュータに高
価なアプリケーションソフトが入っていたりして、「そんなもの、使ってる時
間は窓口ではありませんがな。はずしてくださいな」などとやりとり。税金を
使っての買い物である。慎重にならねば、有効に使わねば、業者の言いなりに
ならぬようにせねば、と思う。公務員はどこか疑り深くないといけない。図書
館員はさらに疑り深くないと向いていない。
- 4月15日(日)
さすがに日曜日である。よくわからぬうちに一日が過ぎた。
ローテーション表を職員に渡すと遅番のひとが早番になっていたりと、まだ
間違いがある。
- 4月14日(土)
ローテーション表完成。延べ三時間ほどかかっている。チェックをしてもら
うとぼろぼろ。時間差出勤はなかなか大変である。
土曜日の割に利用者は少なかった。
- 4月13日(金)
遅番に体がなかなか馴染まない。
選書をする。
市報に掲載する新刊図書を選び、原稿を書く。
来週のローテーション表を作り始める。段々と頭がぐるぐるしてくる。
- 4月12日(木)
今月に入ってから開架の図書を閉架にうつす仕事ができないため、書架がい
っぱい。なんとかせねば、と思いつつも、今週のうちに終えねばならない仕事
が沢山あり、ばたばたしているうちに一日が終わった。慌ただしい日々である。
- 4月11日(水)
はじめての遅番。出勤するとブックポストに返却されていた本の処理が全然
終わっていない。返しましたと言って利用者が来ちゃったら大変なことになる
ので慌てる。1500冊ほどブックポストに返っていた。
指定休と定期休館日が続き、四日仕事をしていなかったため、体がなまって
いた。動きが変。
- 4月6日(金)
来週のローテーションを組む。時差出勤とひとりではまだカウンターに立て
ない職員が大勢いるため、頭がぐるぐるしてくる。
大学生の調べものがまだまだくる。しかしぼちぼち春休は終わる。
- 4月5日(木)
ようやく選書をする。すべきことが沢山ありすぎて、頭がくらくらしてくる。
昔のこのあたりの航空写真がないか、とのお尋ね。GHQが撮影した大きな写真
を十年ほど前に買ってある。当時それほど多くない資料費で思い切って買ったもの
であったが、時折このように利用があるととてもうれしい。
- 4月4日(水)
時差出勤二日目。日常業務をせねば、と焦るのではあるが、不慣れな職員にあれ
これと説明もせねばならず、ばたばた。選書もまだ手つかず。
- 4月3日(火)
今日から時差出勤。今日初めて出勤する臨時職員さんや正職員も幾人かいるわけ
で、とてつもなくばたばた。
春休なので調べ物も多い。なにをしているのかわからぬうちに一日が過ぎていっ
た。
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