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- 3月30日(金)
病で倒れていた職員、出勤。しかし途中で体調がよくなくなり早退。
明後日からのあれこれについて相談。
明後日からパートタイムで働く人たちに窓口業務について大ざっぱな
説明をする。本当はヴェテラン職員が窓口業務につくべきなのだが、そ
んなことを言っていられる状況ではなくなってきている。しかし、必ず
一人は正職員も窓口にいるようにローテーションを組みたいと思う。今
週の仕事を勧め、異動する職員からの引継をし、とばたばた。はたして
来年度は無事はじまるのであろうか。
- 3月29日(木)
昨日は休みをとった私。異動の内示があった。ヴェテラン司書が一人
役所に異動。そのほかにも謎の異動があれこれあり、延長開館が明々後
日からはじまるのになんとかなるのであろうか、といった感じ。
病に倒れた職員はまだ倒れている。
- 3月27日(火)
お金の計算を細かくしていた。年度末である。
- 3月25日(日)
なぜこのところ登録者が多いのであろうなあ。不思議なほど。
今日もまたばたばたとしていたのであった。
- 3月24日(土)
館内整理日あけの土曜日は混むのであった。病の職員が休んでいるのも
響いている
- 3月23日(金)
館内整理日。
レファレンス研修では、J-BISCに頼りすぎないこと、自分の知識、思い
込みをも疑うこと、と実例を挙げて説明する。
開架から閉架への図書の異動。7類の棚を先月かなり動かしたのだが、ま
だまだきつい。良い本、きれいな本なのにあまり利用がなかったものを閉架
へ動かす。本がかわいそうだが、しかたがない。
- 3月22日(木)
ぼちぼち年度末である。お金の計算を完璧にしておかねばならない。あ
れやこれやと寄せてゆく作業。
新刊の選書、分類づけもしかししなくてはならない。年度末はどこもそ
うだろうが、図書館もばたばたしているのであった。
明日予定されていた人事異動の内示が来週に伸びることとなった。誰か
が異動すると新年度からは延長開館もはじまることであり、なかなか大変
なことになる。
- 3月21日(水)
気がつけば市報の原稿提出日。今月の新刊に市報に載せるのに良い本があ
まりない。市報に載せるのは十五冊ほど。フィクション、ノンフィクション
を半分ずつくらいにしている。年輩の方に向いたもの、若い人に向いたもの、
誰もが知っているタイトル、著者のもの、知る人ぞ知る著者のもの、かたい
ものやわらかいもの、とバランスを考えて選び、図書館に来たことがない人
に、「ほお、図書館にはこんな本もあるのか」と思わせたいのだ。ところが
今日はこの選書の作業が困難を極めた。早いときは三十分くらいで原稿を書
いてしまうのだが、先週からとりかかって数時間。全然決まらないのだ。頭
が煮立ってきたので、いろいろな職員にここ二週間ほどで読んだ新刊で良か
ったものをと問うてみたりしたが、それは二ヶ月ほど前の新刊であったり、
すでに私が選んだものであったりした。ともあれなんとか書き上げた。これ
を読んで図書館に来てくれる人が一人でもあれば良いが。
- 3月20日(火)
朝、ブックポストはいつものようにいっぱい。
さすがに祝日である。貸出3093冊、返却2906冊。ブックポストに返って
きた本を除くと貸出が数百冊は多い。このところ土日祝日はずっとこんな感
じなのだから書架が空いてきても良いはずなのだが、全然空いていないのは
なぜだ。
- 3月17日(土)
土曜日だというのに朝、ぎゅう詰めの書架が沢山。閉架へしまう作業。
市報の原稿はかどらず。
貸出返却はそれほど多くなかった。
- 3月16日(金)
火曜から無事復帰した先週病に倒れていた職員がまた風邪。大変である。
なにをしているのかわからぬうちに仕事が終わってゆく。
市報の原稿締切が間近なので本を選ぼうとするが、頭がぐるぐるしてい
て決められなくなっていたのであった。
- 3月15日(木)
開架から閉架への異動作業が続く。どこもかしこも本棚がぎゅう詰め。
閉架もどうにもならない状態になりつつある。困る。
メキシコの人、来館。まだ見つかっていない。今日は時間があり、ゆっ
くりと探すことができるとのことだったので、ありそうな分類の書架に案
内する。その間にあれこれをした私。ふと思いついて考古学関連の資料に
あたると太陽をかたどったシンボルを発見。解決がついたのであった。
- 3月14日(水)
メキシコの太陽と月をかたどったシンボルのようなものが載った本はな
いかとのご質問。私はメキシコからの土産物でそういうのを持ってるし、
確かに本で見たこともある。しかし探すと見つからないから不思議。
- 3月11日(日)
さすがに日曜日である。いやというほど人が来た。貸出返却はそれほど
でもなかったのだが、調べものがとても多かった。
- 3月9日(金)
調べもの、多し。貸出返却はそれほどでもないのだが、慌ただしく一日
が過ぎる。
病に倒れた職員の持っているリクエスト本のチェックをする。webの新
刊本屋であれこれと見てみると、お客さんが勘違いしているのではなかろ
うかと思われる本が一冊、明らかに出版されていないであろう本が一冊見
つかり、連絡してみる。するとどちらも私の勘が当たっていた。明らかに
出版されていない本のリクエストは止して欲しいと思ったのであった。
- 3月8日(木)
にがうりについて調べる。料理の本以外、まだなにも見つかっていない。
このところ毎日、開架から閉架への異動の仕事をしている。力仕事と頭
脳労働がいい塩梅に混ざっていて頭も体もへろへろである。
一人、職員が入院。風邪から来た病。なかなかばたばたな日々である。
- 3月6日(火)
にがうりの本を探してみる。見つからず。
貸出返却はそれほどでもなかったのだが、調べもの、資料複写がかなり
あり、ばたばたした一日であった。
開架、ぎゅう詰めの箇所がまたいくつかある。なんとかせねば。
- 3月4日(日)
朝昼は割と空いていたのでこのまま終わるかと思ったのだが、さすがに
日曜日だけあって帰り際にばたばたと混む。貸出4777冊。
難しいレファレンスが沢山あった。ひとつ宿題とさせてもらったのが、
「にがうりについてのエッセイはありませんか」というもの。どなたがご
存知の方がありましたら、お知らせください。
- 3月2日(金)
今日も利用者は少ない。平穏といえば平穏だが、その分土日が混むのだ
な。
閉架の移動、発注業務。
- 3月1日(木)
風邪、治らず。
雨降りのせいか利用者は少なかった。
新刊の見計らいをする。
- 2月28日(水)
喉が痛いのが治らない。しかし昨日懲りたので朝、薬を飲まずに出かけ
たのであった。
予算の計算をしたりなんだり。もう少し本を買うことができそう。しか
し贅沢な悩みではあるのだが、今年度の新刊の良さそうなものはほぼ買っ
たし、参考資料はかなり充実している。美術書は置き場があまりないのだ
けれど、ぼちぼち買っている。理数系の書架に古い本が多いので、版が変
わっていないか、買っていないものはないかをWebページで調べてみたり。
- 2月27日(火)
風邪薬を飲んで出かけた私は、ぼおっとしていた。ぼおっとしているだ
けならば良いのだが、妙にいらいらする。カウンターでいらいらしてはい
けない、と思うのだが、思えば思うほどいらいらする。口調はいつもと変
わらないように、と心がけたが、顔はひきつっていたのではないか、と不
安だ。
見計らいと発注の作業をする。
- 2月25日(日)
すごい人出。貸出5784冊、返却5306冊。へろへろである。登録者、調
べものの人も多かった。
職員が幾人かごほごほと言っている。私もごほごほ言い始めた。
- 2月24日(土)
利用者多し。貸出5423冊、返却5027冊。
閉架、やはりいっぱいであった。受付に出ていない時間に閉架の本を移
動。7類は美術書など。本が大きく重いので手が痛くなるのであった。閉
架の本を大がかりに動かしたのが6月。そのとき、「これだけ動かせば3年
くらいは大丈夫だな」と私が言った、と臨時職員さんが指摘。「そう言わ
れてみると確かに言いましたな。はは」と頭を掻いて笑ってごまかそうと
した私であった。本が出版されすぎているのだな。それにしても閉架がそ
ろそろ満杯になってしまうわけで、なにか手だてを考えねばならない。っ
て数年前から言っているなあ。昨日の作業に関わった臨時職員の一人が風
邪で倒れた。
- 2月23日(金)
館内整理日。とてつもない作業を思いついてしまい、ついついはじめた
のであった。開架の8分類から5分類まで閉架にしまう本を選び、空いた
ところをずらしてゆこう、との計画。朝、ミーティングと研修が終わって
から合計六時間ほどこの作業を三人でする。8からはじめて6の途中で時
間切れ。ところで閉架にこの大量の本をしまうスペースはあるのであろう
か。はて。
- 2月22日(木)
先週、風邪で倒れていた職員は今週も悪くなってしまったのであった。
かなり大変な風邪らしい。新刊図書に分類を付す作業をする。今週の本は
少なかった。
小学生がかなり前に出版されている本の二巻に三巻発行の予告があるの
を持ってきて数日前に予約をしていったのだが、この三巻が出版されてい
なかった。しばしばあるケース。「予告だけされて書いてる人の都合とか
出版社の都合で出ないこともあるんだ。ごめんよお」と説明。
- 2月21日(水)
資料費にまだ多少の余裕があるため、手薄な分野を充実させようと考え
る。年度中に買わないと意味がないのでメールによる発注かFAXによる
発注をする。建築、造園関連、機械関連の本をいくつかの出版社に発注。
登録者がこのところ平日でも多い。
- 2月20日(火)
朝、「家から小判が出てきた」という人から電話。よくよく聞くと、真
ん中に四角い穴の開いた卵形の、と言う。天保通寶と判明。小判と天保通
寶はかなり違うと思うが。百科事典の天保通寶についての項目を電話で読
みあげる。
335、336の本は沢山出版される。経済、経営学関連の本である。本棚
の本を取ろうとすると、爪が剥がれそうなほどぎゅう詰めになっている箇
所もある。この分野の本はすでに閉架にかなりしまった。さてどうしよう
と悩む私。302あたりから動かせばなんとかなるのではあるまいか、そう
いえば289の伝記のあたり、230の欧州史のあたりもかなりきつい状態で
あったな、と結局半日以上かけて230から361までの本を動かした。へろ
へろである。利用者がそれほど多くなくて良かった。この手の作業は途中
で止めると棚が変な風に空いてしまうのである。
- 2月17日(土)
今朝は210あたりの本を閉架へ移動する作業をした。開架の混雑は大変。
閉架もそろそろあぶない状態。本が出過ぎているのだよなあ、と思う。
風邪で職員が倒れているため、ばたばたする。新刊図書を分類する。
発注業務。新刊だけでなく、買い忘れていたムックなどをチェック。
天気がいいためかそれほど利用者が来ない土曜日だなあ、と思っていた
のだが、貸出は4000冊ほどあり、登録も多かった。
- 2月16日(金)
このところ本棚がいっぱいになってきている。いっぱいになった箇所から
だけ本を閉架にうつすのにも限界がある。そこで今朝は400から499までの
本を抜きながら移動。なかなかの大仕事であった。
閲覧席で利用者が新聞をめくる音がうるさいと電話で苦情があった。閲覧
席以外に二階の何にでも使ってもらって良い部屋がありますので、そちらで
本をご覧ください、と勧めると、その表示をしておくべきだ、と言われたの
で、「はい、すぐにしておきます」と返答。確かに新聞を大きな音でめくる
人があるので、そうした人たちにも個別に注意をすべきであろう、と職員で
話し合い、また、返答の通り、表示をすることにしたのであった。その仕事
のおかげで今日の予定がかなり狂った。
- 2月15日(木)
朝、ブックポストへの返却本1000冊以上。祝日と月曜が重なって変則的
な休館日となった翌日のブックポストは恐ろしいことになっているのだ。今
日は貸出も多く、3000冊を越えた。ばたばたの一日であった。
明治期の雑誌についてNACSISのWebcatで調べてみると復刻版が十五年
ほど前に出ている。買ったのは数年前。そうしたことがあるだろうか、とた
またま用事のあった信頼のおける古本屋さんに電話で尋ねてみると、「雑誌
の復刻版は奥付も元のままのものが多く、時代をつけたものを本職でも時々
つかまされることがあります。明治ならば活版印刷、復刻は大抵写真版なの
でさわってみるとなんとなくちがうのがわかります」とのこと。雑誌の古本
は恐ろしい。これから買う時には気をつけなければ。と、今あるのが本当に
復刻なのか、極美本なのかも実のところははっきりしないのだけれども。
登録者多し。十八人。平日じゃないみたい。
- 2月12日(月)
振替休日と月曜が重なると開館日なのだが、いつもこういう月曜は利用者
が少ない。しかし今日は多かった。なんといってもこの頃怖いのが登録者の
数である。夏休でもないのに土日に二十人ほど登録がある。返却冊数より貸
出冊数の方が数百冊も多い。うれしい悲鳴と世間は言うのであろうが、職員
が増えない我が館としてはかなり苦しかったりするのであった。
郷土人資料である明治期の雑誌を見て、「あれ、これカラーコピーじゃな
いか。貼り付けてあるぞ」と私が言ったのであった。妙に紙があたらしく、
てっている。とても百年前のものとは思えない。この雑誌を買った古書店は
時折法外な値をつけてくることもあり、これはもしや「作り」ではあるまい
か、と疑う私であった。しかし、買ったのはかなり以前。ううむ。
- 2月11日(日)
先々週が大忙しだったので本の返却期限である今日も大変なことになるだ
ろう、と予測していたのだが、それほどのことはなかった。しかし、調べも
のが多い。
- 2月9日(金)
臨時職員のなにやらについてはどうにかなったらしい。
毎年の棚卸ですでに三回不明となっている本のリストを見て、買い直す本
を発注する作業をした。うわ、こんな美術書が盗難にあっていたのか、と驚
く。清水の舞台から飛び降りる気で、もう出版されないであろうから、と司
書が幾人かで相談して買った本を泥棒はあっさりと持っていってしまう。い
つの世にもろくでもない奴がいるものである。自分で買ってはどうか、と言
いたい気がするガイドブックやレシピ集も相変わらず盗まれている。なんだ
か情けない気分になる私であった。
- 2月7日(水)
昨日に引き続き臨時職員のなにやらがメインの仕事となる。昨日来た見計
らい本の中から蔵書にする本を選ぶ。ぼちぼち年度末。予算の関係のあれこ
れもしないといけない。司書らしくない仕事でばたばたしているのであった。
- 2月6日(火)
来年の延長開館にむけて、臨時職員を採用するとのことなのだが、時給が
なにやらなるらしく、何時から何時まで何人どのように働いてもらおうかと
いったあたりの話がややこしい。
- 2月4日(日)
日曜日の割に利用者が少ないな、と思っていたら、ややこしい調べものが
多かった。
- 2月3日(土)
調べもの多し。ばたばたした一日であった。
バレンタインデーが近い。利用者用端末で悩む小学生の女の子が検索して
いる文字は「チョコレート」。これは中年の男が尋ねては怖いことになるや
もしれぬ、と思い、女の職員に声をかけにいってもらう。この季節、開架に
あるチョコレートの本はみな貸出中。閉架の本は古い。どうもこの小学生に
適した本はなかった、とのこと。「あの子、本気でしたよ」との報告を受け
る。私が、「なにさがしてるの」などと軽々しく声をかけずに良かった。
- 2月1日(木)
としょかんだよりの校正をしてもらったら、かなり違っていた。私も校正
をしたつもりであったのだが。
滞っていたあれこれを片づける。
- 1月31日(水)
気がつけば今日で1月も終わりである。ん。1月が終わりってことは、とし
ょかんだよりの2月号をつくらねばならない。うわ。って、知っていたのだ
けれど大変なのでわざとあとまわしにしていたら月末になっていたという次
第。そうだ、選ぶだけ選んで頼めるところは臨時職員さんに頼もう、と思い
つく。その間に人事考課のあれこれをしたのであった。人事考課のあれこれ
完成。臨時職員に入力をお願いした原稿をチェック。ん。ん。ん。と、ま、
いくつか激しい間違いの箇所があったりしたのだけれど、自分で全部するよ
りはかなり早くできあがったのであった。めでたしめでたし。
昨年末から今年にかけて赤ちゃんの名づけの本はありませんか、と尋ねら
れることがとても多い。2001年に産もう、と計画をしてきたのだろうか。
しかし、名づけの本、それぞれ書かれていることが違っていて、片方では良
いとされるのに片方ではつけてはいけないとなっていたりして大変である。
せっかく21世紀なのだから、二十一太郎とか、二十一子とつけてはどうだろ
う、とテキトーなことを書いてみる。これでは藤子不二雄のマンガみたいな
名前だ。
- 1月30日(火)
人事考課の書類がなかなか完成しない。図書館の仕事を上司が理解できる
ように書き、それに対する達成度をわかるように、誤読せぬように書かねば
ならないわけで、なかなか厄介。
時々、今私が読んでいる本、とか、読み終えたばかりの本に関係する箇所
についてのレファレンスがくることがある。今日、まさにそういうのがあっ
た。読んでいる箇所と関連している。しかし、少しずれている。資料をさが
すのに手間取ったが、なんとか見つけた。質問の意味合いがすぐにわかった
こととも関係している。その人はよく来館する人で、「私の住む町の図書館
やほかの図書館にも行きますが、何を質問されたのかわからないような職員
がいて困ります。ここに来ると助かります」と言っていた。今日のはややま
ぐれ当たりのようなケースではあったのだった。ともあれ司書は本を読まな
いといけない。当然のことではあるが。
- 1月28日(日)
先々週の日曜日が記録的な貸出返却であったため、今日も混む。なぜか新
規登録の利用者も二十人ほど。貸出6727冊、返却6223冊。貸出が多いとい
うことは再来週は混むということであるなあ。
調べもの多し。
自習の学生が閲覧机を使っているのを幾度か別の部屋へ行ってもらうよう
指導。学習スペース、今のところ異常な混み方はしていない。今年の夏あた
りが心配なところ。
- 1月27日(土)
利用者多し。貸出5227冊、返却4865冊。今日は視聴覚資料の受付をして
いた。視聴覚資料のレファレンスはまったくなかった。
- 1月26日(金)
館内整理日。
人事考課の面接をし、複製絵画の入れ替え、美術書の入れ替えをしたら頭
がくらくらした。体力が落ちている。
パルコのメールマガジンを読んだという人からのメールが幾通かきた。
- 1月25日(木)
県図書館に研修に行く。図書館法成立以来五十年間できずにいた「望まし
い基準」が3月に文部省告示されるという話以外は景気の良い話はなく、図
書館の将来についての暗い展望が語られた。PFI(企業に自治体の業務の一
部を企業にお金を払ってしてもらう)の導入の話はなかなかに深刻で、イギ
リスでは図書館業務の一部ではなく、すべてを企業にまかせ、一定の予算で
できる範囲の仕事をしてほしいとしたため、障害者サービスを切り捨てた、
という話もあるそうだ。図書館先進国ですでにそのような状況となっている
のであれば、我が国ではもっと簡単にできるよな、と暗澹たる気分になった。
国内で図書館業務の仕事をしようとしている会社は司書を雇い、アメリカで
修士号を取得させているとのこと。そういう人が図書館の仕事に就いたら質
は上がるのかもな、などと変なことを思う。委託された場合の問題の一番は
利用者のプライヴァシーが守られるかという点であるが、日本ではあまりプ
ライヴァシーを気にする人が多くないので、この問題は重要視されないこと
であろう。あとは働く人の水準とかサービスが市民に対して平等に行われる
かといった点かな。この問題、以前からあれこれと考えてはいるのだが、現
在の図書館の水準が低すぎるためもあって、委託されて、ひどくなる、とい
う結論が出てこないような気がして怖い。理論武装をしておかねば、と思う。
パルコのメールマガジンの編集をしている人から少し前に図書館の特集を
するので、「一図書館員から見た日本」のなかの「知の自由の問題」を転載
したいとのお申し出があり、承諾をしたのでした。今日から載っています。
- 1月24日(水)
年末に借りられた本がぞくぞくと返ってくるため、本棚がいっぱいにな
ってくる。抜いて閉架へしまうのがなかなか大変な作業なのであった。
調べもの、平日なのに多い。
資料費の残りの額を計算したり、人事考課のあれこれをしたり、とばた
ばたした。
- 1月23日(火)
メモを突き刺してある文房具(あれはなんという名前のものなのだろう
か)に刺してあったメモをめくっていると、謎の電話番号とひとの名前。
はて、覚えがないが。きっと古いメモであろう、とびりびりに破って捨て
る私。ほかのメモをめくっていて思い出した。今週の木曜日に来館なさる
方からレファレンスを受けていたのだった。慌ててごみ箱から破ったメモ
を拾い、つなぎ合わせ、頼まれていた調べものを開始する私。その日、特
別資料室の戸が調子悪くて開かなかった為に起きた悲劇であった。しかし、
目当ての資料を見ても答えは得られず。木曜日はそういえば私、出張する
のだった、と思い出し、ひとまず、今のところわからないこと、木曜日に
私が不在であることを電話で連絡したのだった。あぶないあぶない。
人事考課関連の書類を作成。仕事が専門的なので、専門でない人にして
いる仕事をわかるように書かねばならず、なかなか大変。
一昨日、図書館情報学科の学生が難しい調べものをしていたそうで、そ
の調べもののプリントをコピーしておいた職員がいたので見せてもらう。
昼休に少し調べたら、ある資料一冊でみんなわかってしまった。どの資料
で調べたかがポイントとなる宿題であったとのことなので、資料提供をし
てしまってはいけなかったわけで、ま、ことは足りたのではあったそうだ。
ただ、この資料、閉架にあるので、学生が自力で我が館で調べるには無理
があるのであった。学生が見当をつけて出してください、と言わない限り
出てこないのであるから。開架スペースの広さはかなりあるのだが、これ
だけ本が出版されていては出せないものがいっぱいになってくるのである。
- 1月20日(土)
午前中、なかなかの人出。さすがに土曜日であるな、と思っていたとこ
ろ、午後から雪。だんだんと激しくなる。しかし雪でも利用者は来るので
ある。律儀に返却に来てくださる方だけでなく、新規登録がなぜか結構沢
山あったりする。
学術雑誌の相互複写を大学図書館との間でしていますかとの問い。でき
ないことはないけれど、私立大学図書館の場合、個人で申し込めるところ
がかなりあるので、その方が手っ取り早いこと、国公立大学図書館の場合、
公立図書館からの申込は可能だけれど、書類が妙に多かったり、不思議な
ほど時間がかかったりすることが多いこと、国立国会図書館も個人で申し
込めるようになったけれど、料金が高いと言えば高いことなどを説明して
おいた。数年前、とある国立大学図書館への複写申込の際、とてつもなく
感じの悪い職員が電話に出たこと、異常なほど書類が多かったことを思い
出して腹が立ってくる。
- 1月19日(金)
昨日に引き続き、小中学校に読書感想画の返却に行く。いつ行っても職
員室というところは苦手だ。良い思い出がない私なのである。しかし仕事
なので行かねばならないのであった。
市内の小学校で私の推薦する図書というWebのボードを作っているので、
そこに児童書担当職員に何か書いて欲しいとの依頼が以前からあったのだ
が、児童書担当職員がコンピュータに異常に弱く、なかなか書けずにいた。
今週中になんとか書いてください、と数日前に先生から連絡があったので
急かす。ようやく書けた、とのことで見たところ、初めて書くのに何にも
挨拶をしていなかったのであった。「はじめまして」と書きなさい、と教
えていなかった私がいけなかった。直後にお詫びを書いておきなさい、と
指示。こうしたボードへの司書の書込によって本好きになる子供が増える
と良いのだが。
- 1月18日(木)
読書感想画の入選作品を小中学校に返却に行く。入選しなかった作品は
すでに返しに行ったのだが、入選作は展示をしていたので返すのが遅くな
ったのであった。あちこちに学校があるので結構時間がかかるのであった。
市報に載せる新刊案内をつくる。
- 1月16日(火)
一昨日の余波か、朝、ブックポストに本が沢山。利用者もなかなか沢山
なのであった。
パソコンを閲覧席で使っている学生がいた。以前、キーを叩く音がうる
さいと利用者から苦情があったため、パソコン、ワープロの利用を禁止し
ている我が館。いまどきそういうことではまずいと思うのだが、個室や専
用席を作るスペースがないのである。何か考えねば、としみじみ思う。ひ
とまず今日のところは使用をお断りした。
先週、今週と新刊があまり出なかったため、見計らいが楽である。
よその町の人がクラシックの短い曲の入ったCDがあるかとたずねに来た。
たまたま私は同じ質問を電話で受けていたので、「以前にお電話でご質問
をされた方ですね」と言い、その時、曲名から発売されているCDをCD-ROM
(音楽出版社から出ているHY-SFYというデータ)で探し、アルバムタイト
ルから所蔵分のCDを探したけれども見つからなかったこと、HY-SFYに入
力されていないCDがもしかするとあるかもしれないけれど、それについて
は曲名目録カード(手書きでつくっていたが、あまりに煩雑なのとHY-SFY
を購入することにしたため、現在はつくっていない)を探してみたがなか
ったこと、しかし絶対にないとは言い切れない旨を電話で話しましたよね、
と確認する。その人は「ええ」と答えたのであった。けれども、もしある
とするとどうやって探したらわかりますか、と訊かれたのであった。それ
は全部のCDにあたるしかないのですが、多分ありませんよ。絶対とは言い
切れないというだけのことなのです、とさらに説明。もしお時間があれば
1500枚ほどあるCDの目録をご自身で探してみていただけませんか、と申
し上げた私。さらに、現在購入できるであろうCDのタイトルはわかります
よ。ただ、あるピアニストの全集のなかの一巻であったり、ほかの曲はす
べて別のCDに入っていたりするので、リクエストなさってもお受けするこ
とはできませんので、ご自分で購入していただくことになりますが、とな
んだかとても疲れるやりとりをしたのであった。この方、CD屋さんでもそ
の曲の入ったCDを調べてもらったとのことで、「11枚あると言っていたけ
れど、どういうタイトルかを教えてもらえなかった」そうな。買うんだか
買わないんだかわからない人だな、と店員さんの目にうつったであろうと
いう気がするのであった。確かにある一曲を聴きたい場合、あまり手だて
はないのだけれど、住んでいる町の図書館にあまり沢山のCDがないからと
言ってかなり離れた町の図書館ですでに一時間ほどかけて調べさせた同じ
事柄をまた質問するのはどうかという気がするのであった。音楽資料につ
いての充実した施設を都道府県ごとに一カ所か二カ所しっかりと作るべき
ではないかとは思う。市町村立図書館でできることには限界があるのであ
る。利用者もCDを購入してでも聴くつもりであるならばその様に動けば良
いと思う。図書館は確かにすべての資料を収集すべきだし、利用者の要望
に極力応えるべきではあると思うが、視聴覚資料の相互貸借システムはで
きていないし、するとなると予約件数の多い資料などをどうしたらよいの
かといった問題も出てくるし、ううむ。なにやら変な話であるな、と、そ
の利用者に接していろいろと思ったのであった。
- 1月14日(日)
返却冊数の記録ができた。8310冊。貸出は去年7230冊という日があっ
たのだそうだが、今日は7201冊。調べものが冬休み期間ほど多くなく、
コピーの申請もそれほどではなかったので、なんとかなったが、返却本を
入れる棚があっという間にいっぱいになるのを排架せねばならず、書架の
間が人だらけで、動きがとれなくなったり、「この本はどこにありますか」
との質問を受けたりして頭がくらくらする一日であった。だって、普段の
日曜日の倍くらいの貸出、返却なのだもの。
- 1月13日(土)
暮れに貸した本の返却期限を1月14日にしていたため、今日、明日は返
却のピークとなるであろう、と予想はしていたのだが、いやはやものすご
い数であった。貸出5619冊、返却6031冊。
貸出返却も多かったが、大学生の宿題などの調べものも多かった。閲覧
机が閲覧利用者でいっぱいになったのを見たのは夏休以来。明日はもっと
混むのであろうなあ、と思うと頭がくらくらするのであった。
- 1月11日(木)
研修であった。ふう。
明日休みをとるため、研修が終わってから図書館へ行き、本の見計らい
などもした。
- 1月8日(月)
調べもの、多し。中学生が「残像」についての本を探しに来ていた。残
像は光学であろうか、医学であろうか、と日本十進分類表を見てみると、
心理学。心理学事典などをあたると出ているのであった。小中学生の調べ
ものには意表をついたものが時折あって楽しい。
漢籍を探していらっしゃる利用者がいて、復刻版がとても高価で、おそ
らくは県の図書館あたりにしかないだろうけれども、そこから借りてはも
らえまいか、とのこと。タイトルにおぼえがあるので、「もしかするとう
ちにあるかもしれませんよ」と言うと、「ええっ、ないでしょ」とお客さ
ん。実はうちの図書館には江戸時代の和刻本が結構あったりするのだな。
目録を作成したのはくづし字を読めない私であったりする。目録に該当の
本があり、「ああ、ありましたよ」と言うとしきりと感心していらしたの
でした。複写申請があり、昨日と同様、どきどきしながら、破損させぬよ
う複写。
- 1月7日(日)
年明け最初の日曜日であったが、予想していたほどには混まなかった。
入館者は1200人。
冬休みの宿題は中高生だけでなく、大学生もやってくる。はて、それは
どんな資料に載っているのであろうなあ、確かにこの図書館で調べられそ
うではあるが、ううむ、と悩むことがしばしばあったが、なんとかなりそ
うな宿題には資料を提供できた。このところずっと厳しいレファレンスが
続く。人も多い。
大正時代に発行された郷土資料の複写申請があった。開くのも怖いよう
な本。上からスキャナで読み込むコピー機があるので、これで読み込んで
くれると良いのだが、と思いつつ取り組む。しかし、横長の本であったた
め、片ページはこのスキャナでなんとかなったのだが、片ページがどうし
ても無理。なんとか普通のコピー機でとったのであった。
- 1月6日(土)
今日もどかどかと利用者が沢山いらしていたのであった。
中高生の宿題関連の本はほとんど貸し出されていて、参考資料を調べて
もらうこととなる。参考資料を見るための閲覧席がかなり混んだ。
- 1月5日(金)
なんとか熱が下がった。昨日、私以外にもう一人風邪で早引けをした職
員がいたのだが、倒れたままとのことであった。
年明け最初の開館日だけのことはあって、なかなか沢山の来館者。冬休
みの宿題を調べにやってくる中高生も多かった。出ている宿題は、雅楽、
歌舞伎、能について、ドラッグについて、クローンについて、など。なか
なか楽しそうなのであった。
- 1月4日(木)
あけましておめでとうございます。_●_
正月早々、風邪をひいてしまい、朝、書架整理をし、昼休ののち、
しばらくまた書架整理をしていたところ、吐き気がこみあげてきたの
でありました。このままでは書架にむかって吐いてしまう、と怖くな
ったため、早引けしたのであった。
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