1992年

敷地面積:318.46F 96.33坪
延床面積:113.85F 34.43坪

人を入れるかどうか選択する装置でいわば関所的な玄関を無くすことにより気軽に誰でもが入れるように設計、ローコストを目標にもっともシンプルな形状を持ち、外壁には太陽光の強さにより表情が変わり大地を暗示するぬくもりを感じさせる色(薄いオレンジ色)、樹木のやすらぎを感じさせる色(緑色)を配置し、内部は漆喰で外部の陽気さとは反転する落ち着いた散光に包まれ、ランダムに配置されたガラスブロックにより雪が舞い散る姿を表現した。

光のゆらぎと自然のなかを散策するイメージ

 期待を膨らませてくれる吊り橋の持つイメージの空中廊下を設置し、物理的空間から想起される自分自身の内部に起こる連想へとさらに深く関わり重層化され、シンプルさの中に深みと豊かさを感じられるよう設計した。