私が思う各部屋の意味

玄 関 玄関に向かうアプローチも含めまずお客様を心地よく迎えるための住まい手の心尽くしが伝わる場所であり、人に対しての接し方がが良く現れる場でもあります、機能的に外部で使用するもの、雨で湿気を含むレインコート、傘、帽子等を中まで持ち込まなくても処理できる収納があると便利です。また、第2の簡単なリビングとしてとらえギャラリーのように絵・彫刻等が設置できるような土間的な要素も加え、ちょっとした大工仕事も可能です。家相的には南西側等の方が印象的に明るく残りまた、比較的乾燥しやすくカビが生じず木製のドア等の狂いも少ないです。また、訪れるお客様の人数も考慮に入れあふれてしまって混雑しないような流れも重要です。
廊 下 各部屋をつなぎ次への部屋に対する期待感を誘う装置で演出しだいでは強い方向性を持っているため重要な場となるが、狭い敷地では効力(歩数、視覚的距離の不足のため)はなかなか発揮できず無駄な面だけが目立つ。
居 間 多目的な場でパブリック的な要素とプライベート的な要素のバランスをどう取るかによって、建物の方位、庭との関係、各個室、玄関等の配置によって大きく変化する。食堂、台所、寝室等の部屋は目的が明確であり視線がある点に集中することで求心的な要素を含むが居間においてはどらかというと多目的である分、無目的で開放的なボンヤリと和む場で自然の光、風、音、花々の色をゆったり感じる場所となります。
食 堂 最も家族のコミュニケーションができる場で腰を落ちつけゆったりとした雰囲気が欲しいところ、飲食店では、やや照明を落としもっとも料理と相手がきれいに見えるよう工夫をするが、住宅も同じで、テーブル、椅子も安定感のあるものを使用し、テーブルであれば木製の十分に料理をおいてもゆったりとした広さを確保できるようにして、居間が開放的で天井高が高ければ食堂は低めに食事等に集中できるように求心的な包まれる要素を付加します。
台 所 料理をどう造るか、最も機能的にキッチンの高さ、材質、堅牢さ、メンテナンス、清潔さ、収納量、保管、料理の量、料理の種類、大きさ、作業する人の数、動線、臭い、後かたづけ、油分を含んだ風、水蒸気等を考慮にいれ計画をします。
トイレ 収納と清掃、パウダールームも併設お客様には心地よく使ってもらいます。
寝 室 深い眠りにつくために最も安定した湿度、温度、風量、換気の維持と遮音と窓の位置に注意
脱衣室 浴室と合わせ、大きく健康管理の場として面積が許す限りフィットネスクラブにならった軽い運動と測定、身だしなみを行う部屋
除湿と清潔を維持できるようにする。
浴 室 最もリラックスできる場として単に体を洗う事以外にお湯に浸かりながら、音楽、映像、香り、マッサージ機などで体とこころの癒しの空間とする大事な場所で年代層も幅が広く無防備、故にバリアフリーを考えた危険のない安全な場所として考えたい。
階段室 垂直方向への導入は水平方向の気配以上に感じにくく次になにがあるのか非常に興味を持たせ、強い方向性があるため演出装置としては重要です。機能的には蹴上げの高さ、踏み面、踏み巾の寸法には無理のないスムーズな動きができるように決定します。
和 室 他の部屋が、活動的な動の空間にたいして静の空間であり視点も横になったりすわったりで低くなる自分があまり動かなくなる分まわりの動きに対して敏感になる、そのため障子を通した光と影タタミの香り、壁、天井の質感を大事にしたい。