下記表は、■の現象に対して各工事区分のある部位が影響していると考えそれに対してどう保証するか保証期間はどれくらいかを工事契約にあたって明確にし質の向上を計るため当事務所で使用しているものである。



現 象

工事部位

原因箇所

保証(有・無) 保証期間

備考

竣工時チェック
■住宅の給排水に支障(臭い、流れ、圧力、汚染)が生じている 土工事 地盤敷き固め、水平基準、高低差の精度不足
○シャワーの水圧、水栓の水圧が少ない 基礎工事 クラック等による配管への歪み及び勾配の不足
○排水の水の流れが遅い 給排水設備工事 接続、形状、勾配、材質、トラップ、配管の配置の不備
○上水道が濁る
○排水口より臭いがあがってくる
■1階2階ロフト床に不陸.振動(きしみ)が生じている 土工事 地盤敷き固め、水平基準、高低差の精度不足
○キイキイ歩くと音がする 基礎工事 基準精度不足、クラックによる段差の発生
○歩くと床が沈む 木工事 傾斜、たわみ、破損
○床板がめくれる 雑工事 製品の品質、間違った接続取付方法
■建具の開閉が困難である 土工事 地盤敷き固め、水平基準、高低差の精度不足
○鍵がかけれない ○金物(ハンドル、丁番)が取りはずれた 基礎工事 基準精度不足、クラックによる段差の発生
○扉が床にこすれ、床が傷ついた ○開閉時に音がする 木工事 梁・柱の傾斜、たわみ、破損
○扉が以上に重く隙間が開く 建具工事 枠のねじれ、破損、扉のそり、ねじれ、破損、及び金物の耐久性不足
○扉がきれいに水平・垂直に揃わない
■各箇所(床、壁、天井、手摺等)亀裂、段差、隙間、割れが生じている 土工事 地盤敷き固め、水平基準、高低差の精度不足
○床板、天井板の剥がれ、隙間、割れ 基礎工事 基準精度不足、クラックによる段差の発生
○珪藻土に剥がれ、キズ、ひび割れが生じる 木工事 梁・柱の傾斜、たわみ、破損
○タイル(アプローチ、玄関、浴室)に亀裂、剥がれがある 雑工事 製品指示の施工法の無視
○手摺とパンチングメタルとの接合がはずれている 左官工事 製品指示の施工法の無視
■白蟻・ヒラタキクイムシ等の食害、損傷等 土工事 地盤敷き固め、水平基準、高低差の精度不足
○白蟻・ヒラタキクイムシの発見による調査・駆除 基礎工事 亀裂による土からの湿気、虫の発生
○床材、コンパネ、柱、梁、枠材、カウンター、扉、等に虫の発見 木工事 指定材料を使用しなかった、事前検査が行われなかった
■各箇所の器物の脱落、破損、垂れ下がり、曲がり 木工事 軸組の歪み、たわみ、腐れ
○換気扇、照明器具、便器、洗面器、浴槽、ペーパーホルダーの取付の曲がり 雑工事 各機器の取付の不備
○樋、水切り、の脱落及びゆがみの発生 設備工事 各機器の取付の不備
電気工事 各機器の取付の不備
板金工事 水切り、笠木、樋
■結露のしたたり、内部結露による腐朽、かびの発生 建具工事 アルミサッシ(断熱、ペアガラス)適切な取付がなされていない
○サッシに結露が発生(異常に水蒸気が多い場合は除く) 木工事 指定材料
○各コーナー及び収納庫にカビが発生 左官工事 亀裂、剥がれ、厚み不足による防湿シート等の破損
○外壁内部に結露が発生 基礎工事 防湿フィルムの破損、
○壁にシミ・カビが発生
■塗装の白華、剥がれ、亀裂、剥離、変退色 塗装工事 適切で十分な下地処理、防錆処理、適切な塗装の種類の不備
○各手摺の錆、剥がれの発生 鉄骨、金属工事 溶接部分、接合部分の不備
○塗装のむら、手垢、キズ、 左官工事 製品の指定工法の無視
■各機器の作動不良、機能低下、誤動作 設備機器工事 電圧、接続配管、配管距離の不備
○それぞれの機器の性能が発揮されない ○お湯がでない 床暖房工事 配線回路、電圧、指定仕様工法の不備
○勝手にスイッチが入る、切れる 電気工事 配線、系統、結線の不備、及び製品の故障
○電気が流れない、電話が通じない、TVが映らない
○床暖房が暖まらない
■各部位の水漏れ、雨漏れ 屋根工事 ガルバリウム鋼鈑の破損、亀裂、脱落、曲がり
○壁にシミ・カビが付いている 防水工事 アスファルトルーフィング・フェルト等の破損、亀裂、剥がれ
○強風時にサッシから水がしみ出る 左官工事 剥がれ、亀裂
○ミニキッチン、キッチンの配管接続部分及びパイプより水がしみ出る 設備工事 接続、形状、材種、の不備、機器の故障、破損

實空間設計