黄金色の御輿全体を神鈴で飾った美しく艶やかな六角型の御輿。 このような六角御輿自体が珍しいものであるが、さらに全体を 神鈴で飾った御輿となると、全国でも数えるほどと言われる。
しかし、この御輿の素晴らしさは決してその型の珍しさにあるわけではない。 ひと度、担ぎ出されれば一目瞭然、この御輿が放つ黄金の光と 鈴の音の美しさは、とても言葉で表現しきれるものではない。
日本中の祭りという祭りに自ら足を運んだという 御輿づくりの名匠、清水花章氏(故人)の晩年の作で、御輿に込められた 作者の情熱と粋が、担ぐ者そして観る者を魅了せずにはおかない。