武田氏の先祖は、清和天皇の末裔、源頼義の三男、新羅三郎義光
(八幡太郎義家の弟)です。
新羅三郎義光は、その嫡子義業(よしなり)を常陸國久慈郡佐竹郷に、
第三子義清(よしきよ)を常陸國那珂郡武田郷に配し、郷主としました。
義清は、郷名をとって武田義清と名乗りました。これが武田氏姓の起こりです。
大治五年(1130)、武田義清は故あって、その子清光とともに甲斐國に新天地を求め、
甲斐武田氏の祖となったのです。
また、佐竹郷に土着した義業は、常陸國の佐竹氏(のちに秋田佐竹藩主)の祖
となりました。
清和天皇─貞純親王─源経基―満仲―頼信―頼義―┐ |