奥深きビール
ニセコから帰る途中、しばらく会ってなかった友人と
札幌で再会した。
ビールに係る仕事を目指す彼が紹介してくれたのは
札幌に本拠地を置く地ビール会社「ロスチャイルド」の
直営店である、麦酒停なるビアパブである。
実はこのロスチャイルド、ある筋では非常に有名な
ビール会社である。商品が個性的、というか変なのだ。
我々が初めてロスチャイルドに遭遇したのは「チョコベアビール」
というカワイイ熊がラベルではなくビンに直接印刷された
小ぶりのビンに入ったビールであった。ファンシーなパッケージに
「チョコ」なんてついているのでてっきり甘いチョコ味のビールだろう
と想像しながら飲んだ我々は、その強烈な苦さに悶絶した。
ロスチャイルドのビールの特徴は「変わり種ビール」「妙なネーミング」
「ガラスに直接印刷されたキレイなビン」「大人向けの味?」である。
詳しくは上記の麦酒停HPで見てもらえばいいが、「チョコベア」以外にも
「ひぐま濃い麦酒」だの「ハニークリームビール」だの
「ざる印 そばビール」だのどこまで本気かわからない
おバカネーミングに全種類集めたくなるビン、ピザのような味がする
「フレッドの目覚めビール」等個性的な味、と非常におもしろい会社だ。
ちなみに「フレッド」は社長の名前で、札幌在住ウン十年の髭オヤジ。
麦酒停HPに行くとフレッドが腰に手を当ててビールを飲むおバカな
JAVAを見ることができる。
話を元に戻すと要はそのロスチャイルドが経営するパブである。
壁一面を埋め尽くす世界のビールの缶、ビンを見るだけでも
楽しいが、ここのウリは他ではあまり飲めない?世界の地ビールを
飲めることだ。もちろん自社製品も飲める。
また、店員のにーちゃんがまた非常にビールに詳しい。
日本でビールと言うとキリンだのアサヒだのといった黄色い色した
苦くて炭酸きつい飲み物を想像するだろう。風呂上がりの一杯や
飲み屋の最初の数杯だけ飲むもので例えば日本酒やウィスキーや
ワインやカクテル等と比べるとじっくり飲むという感じでもあまりしない。
しかし、聞けば聞くほど、飲めば飲むほどビールも深い。
ただしここで聞いた話をそのまま受け売りで正確なことを書ける
自信が全くないので、その辺は日本地ビール協会公式ホームページでも
参考にして頂きたい。
正直言って私は旅先等で国産の地ビールを飲む度に「う〜ん、
何かイマイチだな」と思うことしきりであった。念頭に
「ビール=大手のビール」 という先入観があったことを差し引いても
今一つ「これは」と思うものには巡り会えなかった。だから
「地ビール=未熟なビール」という固定観念ができていたのも
事実である。
しかし、それはここで飲んだ一本のビールによって覆された。
詳細はわからないが、アメリカのSamuel Adamsという会社が
作った青色のキレイなビンに入った地ビールで、アルコール
度数も高く、聞いたところによればウィスキー等と同じように、
何年か寝かせた方がおいしくなるという。
これが実にうまかった。ウィスキーやワインのように深みのあるコク、
ほのかな甘み、しかし他のどの酒とも違う味わい。チビチビと毎晩
飲みたくなるような今迄の常識を覆すようなビールであった。
帰ってからでかい酒屋や輸入食材屋に入ってはこいつを探しているが
全く見つからない。あそこしか輸入してないのか?
そんなわけでこれをきっかけに地ビールにちょっとはまりつつある。
とはいえ、そこはゲテモノ好きの私であるから、当然普通の地ビール
ではなく変わり種中心になるのは否めないが。
せっかくなんで飲んだビールを簡単に紹介したいという
次第である。
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(注)
その後の調査で「青いビール」はSamuel Adams社の「トリプルボック」
というビールだったことが判明。日本ビール(株)が輸入していて、
Net通販でも買えることがわかった。また、名古屋近辺でも売っている
お店が見つかり、今我が家で2本程眠らされている。