初登山者への指南書
山は過酷である。
名古屋の奥深くに高くそびえるこの山は、幾多の変化に富んだ
何が飛び出てくるかわからないワクワクドキドキのステキな
コースを有する、名古屋が世界に誇る名峰であり、
数多の苦難の道程を乗り越え、登頂に成功したときの
喜びは格別である。
しかし、情報不足のままロクロク計画も立てず、軽い気持ちで
山に踏み入り、あえなく遭難した者も数知れず。
山はそんなに甘いものではない。
これはそんな初めて山を登る者に、山を征服し、
山の神(マスター)と同じ高さに少しでも近づく
ためのアドバイスを記した指南書である。
***********************************************
【1】登山前の心がけ
☆ 日ごろの鍛錬が最後の踏ん張りを助ける
登頂に際して重要なのは、強靭な舌と強靭な胃袋と
何が起こっても動じない強靭な精神力である。
これは一朝一夕ではどうなるものでもない。
日常生活から鍛錬すべし。
☆ 登山前は体調を整えよ
直前に暴飲暴食をしたり、無理な運動をしたりせず、
睡眠をしっかり取り、万全の体調で臨むこと。
ただし、朝食を取らないのは却って体調を崩す場合が
あるから、3時間前までぐらいに少しで良いから何か
腹に入れておいたほうが良い。
【2】登山計画時の注意
☆ 登山は極力大勢で
初登山を2人で臨み、甘口1品+救い1品とした場合、少なくとも、
1人辺り1種類の甘口を1/2以上
食わなければならない。
これが4人で甘口2品+救い2品とすれば、
1人辺り2種類の甘口を1/4ずつ
で済むため、負担はかなり軽減される。
山は多種多様な魅力溢れるメニューがテンコ盛りである。
より多くのメニューを楽しみつつ、登頂も成功させたかったら
できるだけ大勢で分け合うのが安全な道である。
単独登頂など初心者にはもっての他だ。
なお、我々が推奨する最小パーティは4人である。
これはかき氷を制覇するのに最適な人数だからである。
☆ 登山パーティーには大食いかベテランを配すべし
山の1人前は普通の店の2人前である。したがって例え
全て救いメニューにしたとしても量に屈する恐れがある。
従ってパーティの中に1人で2人前以上食える大食漢か
山のメニューを食べ慣れたベテランを混ぜることを推奨する。
☆ コースは無難に、バランス良く
4人で「甘口イチゴスパ、甘口抹茶スパ、甘口バナナスパ、鍋スパ」
という注文をしている登山者を見た。こういう注文の仕方をするのは
超ベテランか、冒険家か、罰ゲームか、さもなくば何も知らない
不遜でおバカな初心者かだ。風体、態度から最後のやつだと踏んだ
ところ、予想通り大半を残して遭難した。
これは初心者、特に初登山者が陥りやすい初歩的なミスである。
山を征服したければ勝負メニューは注文品の半分以下にすべき
である。4人パーティーなら、勝負メニュー2+救いメニュー2とするのが
山を楽しむ無難なコースと言える。
☆ バラエティに富んだコースを選択せよ
頂上への道は組合せに大きく左右される。
例え勝負2+救い2だとしても、「甘口イチゴスパと甘口バナナスパと
エビピラフスペシャルとベーコンほうれん草スパ」といった頼み方を
してはいけない。これらは全てクリーム系だからである。
どんなに食えるメニューでも同系統の味では膨大な量の前に
うんざりし、屈してしまう。基本は、
スパ:ピラフ=1:1
あっさり系:まったり系=1:1
甘い系:しょっぱい(または辛い)系=1:1
汁物は1/2以下
である。これにぞうすいやトーストを散らせばなおよい。
また、汁物を全注文の1/2以上選択するのは危険であるので
初心者は避けたほうがよい。
【3】登山道の歩き方
☆ 基本は三角食べ
甘口を頼むと陥りがちなのが、最初の数口食べて恐れをなして
そのまま残して他のメニューばかり食ってしまうという行為だ。
これは極めて危険である。救いメニューがほとんど腹に収まった
後に甘口が大量に残っているという状況は最も登頂困難な
パターンだ。逆に甘口を最初にたくさん食べ過ぎると気持ち
悪くなって他のメニューが食えなくなる。
給食のように三角食べが基本だ。甘口を3口食ったら次は
辛いピラフを3口、次にさっぱりパスタを3口、そしてまた
甘口を3口、といった具合である。1種類だけを固め打ちする
やり方は賢い方法ではない。
☆ 山はスピードが命
通常の登山と違い、この山はスピードが明暗を分ける。
時間が経てば経つほどパスタは伸び、冷めた油が浮き、
鍋物に至ってはただでさえ太い麺がうどんのように太くなる。
また、胃に流し込まれる大量の炭水化物や油を脳みそが
認識する前に詰め込めるだけ詰め込まなければならない。
ゆっくり味わっている暇はないのだ。
☆ 甘口は食べる順番に注意
甘口スパには上に缶詰のフルーツやらクリームやら小豆やらが
乗ってくる。初心者はこれがきびしいと思って先にこれらを
たいらげてしまうことが多いが、それは大いなる間違いである。
食べてみればわかるが、これらはむしろ救いなのだ。
少ないクリームや小倉を最後まで残しながらバランス良く
食べることが甘口を征するコツである。なお、クリームは時間が
経つにつれて溶けてくるから、スピーディに食べ進めることも重要だ。
☆ 鍋スパは1にスピード、2にスピード、3にMyポン酢
鍋スパ、コスモスパ、しるこスパといった鍋物系スパは
スピードが命である。時間が経てば経つほど麺は膨れ、
大味になる。特に鍋スパはつけ汁が薄くなってゆくので
さらにきびしい。初心者は補充用にMyポン酢を持参するのも
遭難を防ぐ1つの手段だ。
☆ 氷を崩すのは4人パーティーで
かき氷の適量は4人で1つである。3人では少々ハードだ。
2人は初心者にはきつい。逆に5人以上はテーブルの
関係で困難である。また初登山でダブルは危険なので
止めておいた方がよい。
【4】登頂への心がけ
☆ 気を静め、落ち着いて行動せよ
初登山はとかく気分が昂揚し、落ち着かなくバタバタとしがちだ。
まずはリラックスしよう。そして全体を見回し、ペース配分を
しっかり考えて冷静に行動すべし。
☆ 最後は気合
万全の体勢で臨んでもどんな罠が待っているかわからないのが
この山の恐ろしいところだ。
これはマスターとの漢と漢の真剣勝負だということを
決して忘れてはいけない。
最後の最後に山を征するのは気合だ。
*****************************************************
最後にポイントをおさらいしよう。
1. 日頃より舌、胃袋、精神力を鍛錬すべし
2. 登山は極力大勢で、大食いかベテランを混ぜるべし
3. 登山前は体調を整えておくこと
4. コースは無難に、バラエティに富ませ、バランス良く
5. 基本は三角食べ、スピードが命
6. 甘口、鍋物は食べ方に注意
7. 氷は分量を考えて崩せ
8. リラックスして冷静に行動せよ
9. 最後は気合だ!
では、健闘を祈る。
戻る