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  「ジャンヌ・ダルク」「バイオハザード」のミラ・ジョヴォヴィッチ主演によるロマンチック・コメディ。 
  芸能記者のオーウェンは、女優として売り出し中のクロエと熱愛中。一緒にいたいとニューヨークからロサンゼルスへ会いに行ったところ、何とクロエは新恋人とセックスの真っ最中。 
  3ヶ月経ったのに未だそのショックを引きずっているオーウェンの気を引き立てようと、友人夫婦が彼に紹介してくれたのがナディーンという女性。 
  それなのに、ナディーンとのデイトでオーウェンは極めて不愉快、無作法にふるまい、ナディーンとは実質喧嘩別れ。 
  ところが、3度目の出会いで、お互いに前の恋愛の失敗を引きずっている同士であることに気づいた2人はすっかり意気投合、ざっくばらんに遠慮なく本音を語り合ううち、2人は男女の境を越えた親友同士という関係なります。ことにナディーンは、時に叱咤し時に優しく、オーウェンを励まします。 
  そうなれば当然2人の仲はなるべくしてなる筈と思うのですが、そこにクロエが登場し、オーウェンは再びクロエに夢中になってしまう。 
  さて、その結末は・・・。 
  本作品の魅力は、ナディーンを演じるミラ・ジョヴォヴィッチに尽きます。 
  男性的な開けっぴろげの快活によりオーウェンを励ます一方で、女性らしい優しさ、弱さを秘めたナディーンという女性を見事に演じています。決してハードアクションだけの女優ではない。表情もそうですけれど、髪型によっても相当に印象が変わります、このミラ・ジョヴォヴィッチという女優は。 
  ストーリィ自体はよくある話、ナディーンという女性、本音をセリフの他に字幕表示するという面白みでもっている気がします。 
  主人公であるオーウェンは、ぱっとしない小男で、無作法、自己中心かつ自分勝手、女性の気持ちをまるで理解しようともしないドアホ、その割りにいつまでも女々しいと、まるでいいところがない男性。それなのに何故ナディーンは、と思うのですが、そうしなくてはストーリィにならないのでしょう。でも、そのオーウェンの人物像がストーリィをつまらなくしているもの事実。 
  ミラ・ジョヴォヴィッチを観ることに意味がある、という人にはお薦め。 
   2005.02.20  
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