“トゥー・ウィークス・ノーティス” ★★☆
Two Weeks Notice
(2002年アメリカ映画)

監督・脚本:マーク・ローレンス
制作:サンドラ・ブロック
出演:ヒュー・グラント、サンドラ・ブロック、アリシア・ウィット

  

ヒュー・グラントとサンドラ・ブロックという異色の組み合わせによる、都会派ラブ・コメディ。
“柔”かつ優男のヒュー・グラントに対し、“剛”かつ有能な女性であるサンドラ・ブロックという組み合わせが絶妙で、2人の魅力を十二分に引き出しています。これ以上ない適役と、2人共に言えるでしょう。とくに、こうしたコメディにまで幅を広げたという点で、サンドラ・ブロックにおいてこの作品の意味は大きいのではないでしょうか。

サンドラ・ブロック演じるルーシー・ケルソンは、環境保護に熱心な社会派の弁護士。それに対し、ヒュー・グラント演じるジョージ・ウェイドは、金持ちで、大手開発会社の経営者。しかし、女性関係にはちとだらしないという役柄。
その2人が出会うのは、コニー・アイランドの開発問題。公民館の存続に熱意を燃やすルーシーは、公民館存続を条件にウェイド社が入札できるよう協力を申し出ます。それに対してジョージが呈示したのは、顧問弁護士にならないか、というもの。
かくしてルーシーはジョージの会社の顧問弁護士となったのですが、ジョージは何もかも、パーティに着ていく服選びまでルーシーに頼るといった按配。ついに業を煮やしたルーシーは、2週間後に退職すると通告します。それが、本作品の題名。
ところが、ルーシーの後任者となる女性弁護士とジョージとの間で、三角関係的な軋轢が生じ....。

本作品は、ストーリィというより、サンドラ・ブロック演じるルーシーと、ヒュー・グラント演じるジョージとのやり取りが、すこぶる楽しい。
アップ・テンポな会話、展開に、どんどん惹き込まれていきます。まるで息の合った名人芸の漫才をみるよう。さらに、シェイクスピア喜劇まで思い浮かべてしまう程です。
まさに私好みの、洒落た都会派コメディです。

2004.02.011

     


  

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