“パーフェクト・マン ★☆
The Perfect Man
(2005年アメリカ映画)

監督:マーク・ロスマン
脚本:ジーナ・ウェンドコス
出演:ヒラリー・ダフ、ヘザー・ロックリア、クリス・ノース、ベン・フェルドマン

 

ヒラリー・ダフ主演の青春&ロマンチック・コメディ。
ヒラリー演じる主人公は、同じ名前でブログも運営している、自称“引越しガール”。シングル・マザーの母親は恋人作りに失敗する都度、アメリカ国内を転々引っ越しするのが常。その頻度は極めて甚だしく、主人公と妹は2ヶ月先の予定も立てられないという境遇。
今回やってきたのはNY。もうこれ以上の引越しは耐えられないと、彼女は母親にとっての理想的な恋人像を、プレゼント、手紙、電子メールを使って仕立て上げます。最初から深く意図したことではなく、一度始めたら収めることができなくなって次々とエスカレートしてしまうというストーリィ。
それに彼女自身の初めての恋も生じるという、どちらかというとドタバタ・コメディというに近い。

深い考えもなく母親を欺き、その果てには友人の伯父が経営するビストロでも大騒ぎを引き起こすといったところ、かなり問題のある主人公像。
でも、「シンデレラ・ストーリィ」といい、辛い状況に置かれて浮かべる困り果てたような表情はヒラリー・ダフに似合っているんですよねェ。いつもこればかりだと、女優としての成長に問題を感じますが。
まぁ、それなりにストーリィは大団円で決着します。
ヒラリー・ダフの向こうを張るようにというか、むしろヒラリーを越えて性懲りもない母親を演じるヘザー・ロックリアがお見事。何もそんなに焦って男探しをしなくてもいいと思わされますが、彼女の見せる女性としてのいろいろな表情は見応えがあります。
ちとうんざりするところもありましたが、それなりに楽しめたコメディ。

2006.07.09

  


   

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