“マスク・オブ・ゾロ” ★☆
THE MASK OF ZORRO
(2098年アメリカ映画)

監督:マーティン・キャンベル
脚本:ジョン・エスコウ、テッド・エリオット、テリー・ロッシオ
出演:アントニオ・バンデラス、アンソニー・ホプキンス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ

 

レジェンド・オブ・ゾロ」を観てから前作の本作品を観た訳で、順序は逆になりましたけれど、それはまぁ仕方ない。

原作であるマッカレー「怪傑ゾロ」において、主人公はドン・ディエゴ・ベガでしたが、本作品はそのドン・ディエゴが引退しようとしたところで妻を殺され、幼い娘は敵に取り上げられ、自身は牢獄へ、という出だし。
20年後漸く脱獄しえたドン・ディエゴが2代目のゾロとしてアレハンドロを育て上げるというストーリィ。ちょっと「巌窟王」みたいなところがあります。

活劇アクションに滑稽味も加えたストーリィということもあって、主演のアントニオ・バンデラスは必ずしも格好良いとは思えず、格好良さから言ったら何よりキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。ゾロのアレハンドロとエレナが剣を交えるシーンは、活劇スタイルのラブ・シーンと言って良く見応えがあります。
作品に奥行きを与えているのは、老ドン・ディエゴを演じるアンソニー・ホプキンス。彼の存在がなかったらもっと平面的な活劇のみの映画に終わってしまったかもしれません。
アクション・シーンは続編に劣らず派手ですが、先に続編を観てしまったためか続編の方が垢抜けているように感じられます。

「怪傑ゾロ」ファンとしては、まずまず満足という出来。

2006.07.17

  ※続編は → 「レジェンド・オブ・ゾロ

 


   

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