“キッド” ★☆
The Kid
(アメリカ映画)

監督:ジョン・タートルトーブ
脚本:オードリー・ウェルズ
出演:ブルース・ウィリス、スペンサー・ブレスリン、エミリー・モーティマー

 

主人公ラスは、イメージインストラクターとして成功者だが、皆から「嫌な奴」と言われ、でも平然としているような人物。
そのラスの前に突然現れた少年、なんと彼は8歳の時のラス(ラスティ)だという。そのラスティの「40歳直前だというのに、家族もいなければ犬もいない、パイロットにもなっていない、すっごいミジメ」という嘆きが面白い。即ち、現ラスの状況をひと言で表している。

何故ラスティが突然現れたのか、2人による謎探しが始まります。
現在の自分の分岐点となる過去において、もう一度やり直すというのは、タイムスリップを題材としたストーリィではよくあることで、それは本作品でも例外ではありません。
ただ面白いのは、ラスとラスティの2人が現実に存在し、ラスのパートナーであるエイミーにも2人が揃って登場すること。また、最後、2人が揃って「負け犬じゃなかった」と躍り上がって喜ぶ部分はやはり楽しい。
ラスティ役のスペンサー・ブレスリンが、愛嬌+ユーモラス。彼の存在あってこそのストーリィ。

2003.08.12

   


 

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