“アジャストメント” ★☆
The Adjustment Bureau
(2011年アメリカ映画)

監督:ジョージ・ノルフィ
原作:フィリップ・K・ディック
脚本:ジョージ・ノルフィ
出演:
マット・デイモン、エミリー・ブラント、アンソニー・マッキー、テレンス・スタンプ

   

上院議員を目指す若手政治家デヴィッド・ノリス、偶然出会った美女エリスと、お互いに一目で惹かれ合いますが、何故かデヴィッドとエリスの恋愛関係を妨害しようという男たちが現れ、デヴィッドはエリスへの恋を貫くため彼らと闘うことになる、というSF的ストーリィ。
デヴィッドの運命を調整することを任務とする男たち。人知を超えた力を振るう彼らの正体は一体・・・?

人気SF作家フィリップ・K・ディックの短編小説を映画化した作品とのこと。自分の人生が何者かに支配されているという突飛な物語を扱った映画作品に「トゥルーマン・ショー」がありましたが、本作品は神の定めた運命と自分の人生は自分で選ぶという人間の意思との対決という、如何にもキリスト教社会的なストーリィ。

ストーリィ的には安易に過ぎると感じますが、主人公を演じるマット・ディモンには好感が持てますし、ヒロイン役のエミリー・ブラントも魅力的。
主役の2人が映画作品としての薄さを救っているという印象です。

さて、自分がこうした状態に置かれたとき、自分の恋心のためにあくまで闘い続けることができるかどうか。
その点では、SF的ラブ・ストーリィとも言える作品です。

※後半登場したテレンス・スタンプ、老いたりといえども、こうした怪異的存在を演じる役者として、相変わらず頑張っているなぁ。

2011.05.29

        


  

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