“マン・オン・ザ・ムーン” 
MAN ON THE MOON
(1999年アメリカ映画)

監督:ミロシュ・フォアマン
出演:ジム・キャリー、ダニ・デビート、コートニー・ラヴ

 

アメリカの実在したコメディアン、アンディ・カフマンの短い芸能人生を描いた作品。
主演のジム・キャリーが熱演していますが、このアンディという人物がどうも日本人の感覚からすると捉え難い。破天荒で嫌われ者だったのではないか、というくらい、無茶苦茶なことをし続けている印象を受けます。
人を楽しませる以上に、自分自身が楽しめるかどうか、という勝手な論理を貫いていたように感じてしまうのです。
アメリカのコメディアンというのは、日本人が考える枠からとんでもなくはみ出している人物がいたりするようです。昔、ダスティン・ホフマン主演の映画「レニー・ブルース」を観ましたが、このレニー・ブルースなる芸人も判り辛かった。
アンディ・カフマンは35歳という若い年齢で、肺癌のため亡くなったそうですが、その芸風からは悲哀さえ感じてしまいます。ジム・キャリーの熱演が光っていますが、そんなことで楽しめたとは言えない作品でした。
ジム・キャリーは、その熱演により、1999年度ゴールデングローブ最優秀主演男優賞を受賞。

2001.03.25

 


  

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