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  期待して借りたのですが、正直言ってがっかり、という気分。 
  ストーリィは、事故で死に天国へ行ったクリス(ロビン・ウィリアムス)が、残された妻・アニーが悲しみのあまり自殺して地獄へ行ったと聞き、アニーを救うため地獄へ乗り込む、というもの。 
  すごくロマンティックという感じがするのですが、実際観てみると、回想と天国風景、そして地獄風景が入り混じり、訳が判らないという場面が多いです。ふわぁ〜、退屈という思いさえしました。 
  それなりの感動ストーリィではあるのですが、根底にキリスト教的“天国と地獄”観+“家族愛”という思想があって故のストーリイという気がします。 
  本作品は、第71回アカデミー最優秀視覚効果賞を受賞しているとのことですが、天国と地獄風景を描き出した美術力を評価されたものでしょう。 
  天国と地獄をどんな風に描いたのかみてみたい、という方には面白いかもしれませんが、私はちょっと不満足。以前読んだ、ミルトン著「失楽園」の豪華本に挿入されている版画の方が、ずっと見事なもの、という思いです。 
  2000.02.19 
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