“ディボース・ショウ” ★★
INTOLERABLE CRUELTY
(2004年アメリカ映画)

監督:ジョエル&イーサン・コーエン
出演:ジョージ・クルーニー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ

 

シリアスなラブ・コメディ。「シカゴ」で熱演したキャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演というのが私にとっての見所。

主人公マイルズ・マッシーは離婚訴訟専門の凄腕弁護士。妻側に浮気の現場をビデオ撮影されるという絶対的不利な中でも、逆転勝訴してしまう程。
その訴訟の相手方となったのが、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ演じる妖艶な美女・マリリン。マイルズは一目でマリリンに惹きつけられてしまう。一方、マリリンは離婚訴訟による財産太りを狙っていたのに、マイルズのおかげで目的を果たせず、5年間の我慢は水泡に帰するという次第。
しかし、マリリンとしてはそのまま負けっぱなしという訳にはいかない。マイルズを巻き込んで起死回生の作戦に出ます。
辣腕弁護士マイルズ・マッシーと妖艶な美女マリリン2人の間での、離婚−財産奪取、恋の駆け引き、をめぐっての真剣勝負といったラブ・ストーリィ。
してやった側としてやられた側、えっそこまでやってしまうのか、という展開にどんな結末になるのやらと驚かされますが、最後は・・・・。そのあたりがコーエン兄弟らしいところでしょう。

日本では現実感が薄いのですが、離婚・再婚、裁判争いの多いアメリカでは、決して絵空事ではないストーリィなのでしょう。離婚時の財産分与を予め定めた“婚姻協約書”なるものの存在感がそんな社会情勢を表しています。そんな背景を考え合わせながら観ていると、より楽しめます。

何のかんのといっても本作品では、やはりキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。この人一人を見ているだけで、充分見応えがありました。なお、主人公にもかかわらず私はすっかり脇役扱いしてしまっていますが、ジョージ・クルーニもなかなかの好演。
※なお、サイモン&ガーファンクルの曲が3曲程流れています。「卒業」以来のS&Gファンとしては、嬉しい限り。

2004.10.09

    


  

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