“10日間で男を上手にフル方法” ★★☆
HOW TO LOSE A GUY IN 10DAYS
(2002年アメリカ映画)

制作:クリスティン・ピーターズ、リンダ・オブスト
監督:ドナルド・ペトリ
出演:ケイト・ハドソン、マシュー・マコノヒー

 

人気女性雑誌の編集者アンディ・アンダーソンが、ハウ・ツーもの掲載記事の一環として、10日間で男にフラれる方法を実践取材することになります。
一方、広告企画会社のベン・ベリーは、新企画の担当を手に入れるため、10日の間に女性に惚れられるという賭けをすることになります。
その2人がかちあったのですから、さあその10日間はどんなことが起きるやら、というラブ・コメディ。

アンディの方は、男性に愛想つかされるようなことをあの手この手で実行。しかしながらベンの方は、10日間で恋人同士にならなくてはならないから、ひたすら我慢し続ける。
お互いに何故こうなるの?と思う訳ですが、その理由は観客だけが知っていて本人たちは判らない訳ですから、溜息することも度々。舞台の喜劇では常套とも言って良いスレ違いものですが、ありふれたコメディに終わらず新鮮なコメディとなっているところが、作品作りの丁寧さと、主役2人の好演でしょう。

ブロンドのキャリア・ウーマンを演じるケイト・ハドソン、20代後半かなと思ったら、22歳とのこと。うむむ、ブロンド女性の年齢は判りにくいものです。そのケイト・ハドソン、ベン役のマシュー・マコノヒー、気取るところのない、ありのままという感じの演技がとても気持ち良い。まさにこの2人がいて、この作品の魅力があります。
とくにケイト・ハドソンが素晴らしい。笑い顔の素敵さ、表情の豊かさ、彼女を観ているだけで本当に楽しい。
また、ニューヨーク沖合いのステッタン島をうまく使っているところもお見事。

なんとか男を振ろう、なんとか恋人になろうと奮闘する最中にも、2人の本心がつい垣間見えてしまうこと度々、という展開が心憎い。
上質な、私好みのラブ・コメディです。

2004.03.07

 


  

to 映画note Top     to 最近の映画 Index