“アナと雪の女王”　★★☆
Frozen
（2014年アメリカ映画）

監督：クリス・バック、ジェニファー・リー
脚本：ジェニファー・リー
声の出演：イディナ・メンゼル、クリステン・ベル、ジョナサン・グロフ
日本語吹替：松たか子、神田彩也加、原慎一郎

アンデルセン「雪の女王」をモチーフにしたという、ディズニー制作によるミュージカル・アニメ。

アレンデール王国の王女エルサ、手にしたものを凍らせてしまうという能力が強まるばかり。その所為で妹アナを危うい目に遭わせてしまったその日から、エルサは部屋に閉じこもって暮すことになります。そして月日が経ち、両親である国王夫妻が事故で死んだ後、ついにエルサの女王戴冠式の日を迎えます。
ところがアナとのちょっとした諍いから、エルサが秘密にしていた事実が明らかになってしまいます。その結果エルサは王都を抜け出し、一人雪山へと向かうのですが、エルサの能力のため国中が凍りつき、人々は苦難。
その事態を救おうとアナはエルサに会いに雪山へと向かうのですが・・・。

一言で語ると、ピクサーの映像美とディズニーのミュージカル能力が融合して成った傑作ニュージカル・アニメ。
氷が積み上がっていくシーンの美しさと、終盤の猛吹雪の圧倒的な映像は魅力たっぷり。そしてその映像美を背景に、秘密が明らかになり抑制してきた自分の能力を解き放つ喜びにふるえるエルサが歌う「Let It Go」の歌が素晴らしく、真に圧巻。
また、ストーリィは歯切れよく、アニメの躍動感もたっぷり。大人も楽しめるアニメ映画になっています。
本作品は、アカデミー賞で長編アニメーション賞と主題歌賞の２冠を取得したとのことですが、上記からして当然のことでしょう。
ストーリィとしても、姉妹２人の間に憎悪がなく、最初から最後まで姉妹愛に結ばれているところも好感。
私は新聞の映画評の勧めに従い、吹替え版を観に行きましたが、字幕版と吹替え版、どちらの方が良いとも言い切れないというのが感想です。字幕を読まないで済む分、吹替え版は楽でしたけど。

※なお、本ストーリィ開始前の短編アニメ「ミッキーのミニー救出大作戦」、初期アニメと最新アニメの組み合わせ様が洒脱で、面白かったです。

2014.03.29