“コンスタンティン” 
CONSTANTINE
(2005年アメリカ映画)

監督:フランシス・ローレンス
原作:ジェイミー・デラノ、ガース・エニス
脚本:ケヴィン・ブロドビン、フランク・カペロ

出演:キアヌ・リーヴス、レイチェル・ワイズ

 

神と悪魔、天国と地獄、その中間に属する人間界で繰り広げられる双方のパワー対決とでもいうべきオカルト・ファンタジー・アクション。アメリカのコミック「ヘルブレイザー」の映画化とのこと。
「エクソシスト」(私は観てないのです)の現代風アクション版とも言えるし、日本マンガ「ぬうべえ」と似たストーリィとも思えます。
やたらと派手なアクションが目立ちますが、神、天使ガブリエル、サタンであるルシファーと、永遠のテーマが根幹にあるのはキリスト教社会ならではのこと。この辺りが私には面白い。

天国と地獄の間にある人間界には天使も悪魔も立ち入らないのというルールになっていますが、時折それを破って入り込む奴らがいる。それを撃退するのが、異能力をもった主人公のジョン・コンスタンティン。
今回これまでにない異変が感じられると思ったら、何とサタンの息子が人間界に入り込み支配しようと狙っていることが判る。
そのコンスタンティンと組んで悪魔に挑むのは、双子の妹を死なせてしまった悔いを抱える女刑事アンジェラ。

このコンスタンティンという主人公、やたらとタバコを吸いまくるのです。非喫煙者の私としてはそのところがどうも不快で仕方ない。そのあげくコンスタンティンが肺癌に冒されており、余命長くないというのは当然の結果と思えるのですが、アクション・ヒーローに肺癌というのはどうもなぁ・・・。
また、あまりこうした暗いアクションものは私の好みではないのですけれど、たまに観たくなることがあって、今回は「バットマン・ビギンズ」に引きずられて続けてみてしまったという具合です。
主演は「マトリックス」のキアヌ・リーヴス、共演は「
ハムナプトラ」のレイチェル・ワイズ。

※なお、天使ガブリエルがこの物語の鍵を握っているのですが、何故ガブリエルかというと、プーシキンの作品を思い出すと何か納得するところがあるのです。

 
2005.10.30

       


  

to 映画note Top     to 最近の映画 Index