“キャットウーマン”
CATWOMAN
(2004年アメリカ映画)

監督:ピトフ
出演:ハリー・ベリー、シャロン・ストーン、ベンジャミン・ブラット

 

「バットマン」シリーズから生まれ、独立した主人公となった映画。

そもそもキャット・ウーマンは、バットマンシリーズの敵役の中でももっとも気になる存在だったのは間違いないところ。唯一の女性キャラクターですし、猫というのが女性の妖しさを象徴していたと言えます。
だからこそ、こうして独立作品の主人公となり得たのでしょうが、そうなってみるとまたキャットウーマンの力不足も感じる次第。
猫の妖しさ、猫のような動きだけでは、所詮主人公としてはかなり物足りません。

主人公は、化粧品会社でデザイナーとして働くペイシェント・フィリップス。彼女は極めて内気な女性ですが、ふとしたことから危険な企業秘密を目撃してしまったことから、廃液の流れに押し流されて殺されてしまう。
しかし、不思議な猫の力によってキャット・ウーマンとして蘇り、その化粧品会社の黒幕と対決するというストーリィ。
ちょっと「スパイダーマン」を思い出すところがありますが、スケールという点で遠く及ばす。猫のしなやかな動きだけでは、所詮限界があるというもの。

キャットウーマンを追うカメラワークに斬新さ、キャットウーマン演じるハリー・ベリーの猫に似せた動きに惹かれはするものの、面白み作品はそれだけに留まったという印象です。

2005.04.23

      


  

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