“ベルナデット−最強のファーストレディ− ★★
Bernadette
(2024年フランス映画)

監督:レア・ドムナック
脚本:レア・ドムナック、クレマンス・ダルジャン
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ドゥニ・ポダリデス、ミシェル・ヴュイエルモーズ、サラ・ジロドー

 

カトリーヌ・ドヌーヴがフランス元大統領ジャック・シラクの妻ベルナデットを演じた、伝記的ドラマ。

夫であるシラクが大統領となったものの、その夫ジャックやその側近から軽く扱われ、憤懣やるかたない夫人ベルナデットによる逆転劇。

シラク元大統領、こんなに妻に対して横暴、独善的な夫であったのかと驚くぐらいですが、まぁ映画になったのですから事実無根とは思えず。

いくら何でもという余りの扱いに、自分のサポート役につけられたベルナール・ニケを知事に任命してあげると餌で釣り、保守的で野暮ったかった印象を変え、積極的な行動に出て国民の共感を得ていくという展開が愉快です。

カトリーヌ・ドヌーヴ、久しぶりに観ましたが、母であり妻であり、でも一人の人間である難しさを見事に演じ切った、と感じます。

自分の配偶者を軽視し、半ば無視している亭主族は、いまのうちに心を改めておく方が良さそうです。
ベルナデットの最後の一言、とても格好良かった、スキッとしましたね。

2024.11.20

           


   

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