“アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン” ★★
Avengers:Age of Ultron
(2015年アメリカ映画)

監督:ジョス・ウェドン
脚本:ジョス・ウェドン

出演:ロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、エリザベス・オルセン

 

マーベル・コミックが誇るスーパー・ヒーローたち、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ハルク、マイティ・ソーらが“アベンジャーズ”チームを結成、人類に危機をもたらす存在と激闘するというSFアクション第2弾。

冒頭から最後まで、SF的ハードアクションが繰り広げられ飽きる暇もありませんが、キャラクターの多彩さがあってこその面白さです。
金持ちで発明の才あるトニー・スタークはかなり身勝手なところあり。ヒーローとしての姿=アイアンマンはその科学の結晶。
性格の点で対照的なのは、科学の力で超人となったキャプテン・アメリカことスティーヴ・ロジャースで生真面目な人物。そしてその経緯故にやや懐古的。
同じように科学の力で超人(怪物?)となったのが怒るとハルクに変身するブルース・バナー博士で、ただし性格云々はとても言えないキャラクター。
そうした3人に対して、抜群の身体能力を持っているとは言っても、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノヴァとホークアイのクリント・バートンは生身の人間である訳で、だからこそこの組み合わせの妙があるという次第。
この中でも存在感が格別なのは(スカーレット・ヨハンソン贔屓の所為かもしれませんが)、生身の人間にして紅一点であるブラック・ウィドウ。セクシーかつ強靭、惚れ惚れする程の格好良さ、魅力です。他の超人5人に対し一人で十分互角に張り合っているという印象。
なお、チームにはもう一人マイティ・ソーが居る訳ですが、元々超人(異世界の住人)であり異質な存在とあって、このチームの中での存在は遠慮気味に見えます。

本作品のSFアクションについては特に不満はないのですが、ストーリィに少々不満有り。というのは本編での危機、他から不可抗力に襲い掛かってきた危機ではなく、トニー・スタークが自ら生み出したという点が無きにしも非ず、という点。その点が観終わった後の満足度にやや陰を落としている印象が拭えません。

なお、本作では新たな超人の登場が見逃せません。ソーの悪弟であるロキの杖の力を利用してヒドラが肉体改造を行って生み出したワンダとピエトロという双子マキシモフ姉弟。ワンダは人の心を自在に操り、ピエトロはサイボーグ009のように超高速で動き回れるという能力を持つ。
この2人がウルトロン側としてアベンジャーズ面々の前に立ちはだかります。
このワンダに「スカーレット・ウィッチ」という異名が与えられているのは、勿論ブラック・ウィドウという存在あってのものでしょう。
「アベンジャーズ」、まだまだ続くようです。

2015.07.05

       


  

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